仕事がうまく回らなくてハードワークになってしまうのですが能力が低いからなのでしょうか?



私のライフワーク論というのは「自分の個性に合わせて仕事や生き方をデザインする」というものでして、能力が低い、要領が悪い、というのはスルーすることになっております。
やはり基本は自己肯定感。自分に合うスタイルをデザインしていくことが仕事が楽しくなる秘訣です。

根本さん

こんばんは!
自己肯定感や悩みの解説など、とても分かりやすく参考になり、いつも楽しみに拝見しています。

今日は質問がありメールさせていただきました。
メルマガなどのネタになりましたら、ご回答いただけると嬉しいです。

私はサービス業の現場のマネジャーの仕事をしており、ハードワークの日々を送っています。
いつも自分の限界以上の仕事を抱えて、終電と戦いながら毎日ヘトヘトなっています。

帰宅してからと、休みの日まで仕事をしても、その日残った仕事や、持ち帰った事務仕事、上司への報告書作成、本社や取引先への提出物など、常に仕事が終わらず気持ちも身体も全く休まりません。

同じ仕事をしている同僚は、隙間時間を上手く作って勤務時間内に終わらせている人も複数いて、同じようにアドバイスをくれるのですが、私は現場の仕事に集中しすぎて、並行で切り替えながら違う仕事をこなすことができません。

また、時間内(例えば1時間以内など)に何か仕事を終わらせる、というシチュエーションになると、ものすごく不安になり、思考がまとまらなくて集中できず、いきなり飛び込んできた違う案件に気を取られたりして、結局全然違うことをして進まなくて、持ち帰ってやる、という状況を毎日いやになる程繰り返しています。

これは、私の要領が悪いだけなのか、仕事の能力が低いのか、それとも、心理的に何か原因があって解決方法などあったりするのでしょうか、、、。

お時間のあるときにでもよろしくお願いいたします。
(Tさん)

仕事の進め方っていろんなやり方がありますし、また性格だって当たり前のように人それぞれなので

「Aさんはこのやり方でうまく行ったのに、私はうまく行かない」

なんてことはザラに起こるものです。そこで、そんな自分はダメだ!なんて思うとしたら単なる自分いじめですね。

その同僚さんは「隙間時間を上手く作ってできる」タイプなんだろうと思います。
でも、Tさんはそうじゃないんですよね。

目の前の仕事にがががーっ!と突撃していき、うりゃぁー!!!と気合いっぱつ完了させて、「おっしゃー!次はなんじゃー!!!」と再び突撃していくタイプなんですよね?

要するに、ランチブッフェに例えるならば、その同僚さんは「前菜からメイン、そして、ちょっとした炭水化物までをちょこちょこお皿に載せて少しずつ楽しむタイプ」である一方、武闘派女子であられるTさんは「山盛りの国産和牛のステーキ&ローストビーフ、どーん!!」というタイプということです。

ああ、こう書くとあんまり女子らしくないですねえ。
そういうわけではないのですが・・・(笑)

まあ、要するにTさんは芸術家もしくは職人的なタイプなんじゃね?ということを言いたいのです。(だいぶ遠回りしました?)

つまり、目の前のエサに集中したいタイプなので、時間制限を付けられたり、いくつもの案件が重なったり、途中で別の案件が飛び込んで来たりしたら、「邪魔なんじゃ、ボケ!これ終わるまで表に出て待っとけや!」とブチ切れる陶芸家のようなものなんですな。

そういうわけで、

要領が悪いのか?→そんなこともない
仕事の能力が低いのか?→むしろ逆で高い方だと思う

という報告をしておきたいと思います。はい。

で、Tさんはその仕事、自分に合ってると思います?

自分の能力を活かせる現場だと思います?

自分がやりたいことをやってます?

・・・とまあ、いきなりキャリアカウンセラーみたいなことを聞いているわけですけれど、お仕事のご相談で私がとってもよくする質問です。

例えば、芸術家タイプの人はその性分からがーっと行ける(集中できる)環境が似合ってると思います。

書類を作るにしても、モノを売るにしても、プレゼンするにしても、事務作業にしても、そこに没頭できる仕組みづくり(環境づくり)がとっても大切だと思うんですね。

マネージャー業務というのは部下の面倒見から、業務の進捗管理、上司や本社とのやり取り、時にはトラブル対応まで非常に多岐にわたり、ある意味、器用さや要領の良さが求められるわけですが、その業務の交通整理がうまくできれば芸術家タイプの方だってやりこなせないことはありません。

要は自分にあった作業環境をデザインすることが求められるのであって、その能力が否定されるべきではないと私は思ってます。

まあ、一般的に芸術家タイプの方は現場の方が得意なことが多いので、管理職には興味を持たない方も珍しくないモノなんですけど、その辺Tさんはどないでっしゃろか??

仕事がうまく行かないとか、周りの人はちゃんとやってるのに自分の業務が回らない、という場合に、ほとんどの方は自分の能力や実力を疑う(否定する)のですが、それではなかなか苦境から抜け出せないと思うんです。

だって、そこには自己否定が燦然と輝いているわけですからね~。

まずは自分を肯定すること、そして、その上で自分に合った仕事なり、業務のやり方なりをデザインしていくことがお勧めなのです。

だから、否定していても始まらず、まずは「肯定」から始めましょう!というのが私のライフワーク論です。

その辺の話を描いた本ならこれっすね。

「つい「他人軸」になるあなたが7日間で自分らしい生き方を見つける方法」(あさ出版)

あと、岩橋夫妻とライフワークについて語るYoutubeチャンネルもあります。
https://www.youtube.com/channel/UCiDWvy193mF8ZqoB9GbQhlg

で、マネージャーまでやってらっしゃるということは、それなりの経歴、経験があると思いますから、今まで培ってきたスキルを整理整頓してみるのはいかがでしょうか?

1.今の業務で「これはやりたい!」と思えるものはどれですか?

2.今の業務で逆に「これは嫌だ!!」と思うものはどれですか?

3.今までやってきた仕事で「好き」「ワクワクする」のはどんな業務でしたか?

4.今まで向いてないなあ、と思いながらも身に着けてきたスキルにはどんなものがありますか?

5.今まで関わって来た人たちで尊敬できる人はどんな人たちですか?

6.将来的にやってみたい仕事はありますか?あるとしたらどんな仕事ですか?

交通整理という意味では「1」「2」を考えたのち、それ以外の業務を誰かに振ることを考えましょう。私の推奨する「アウトソーシング」って奴です。

「1」も大事ですが、「2」もすごく大事で「これは嫌だ!やりたくないんじゃー!」と叫んだ結果、気持ちがすっきりして前向きに取り組めるようになった人もいます。

ある損保系の企業に勤めていたマネージャーはそうして仕事を整理した結果、管理業務は向かないし、面白くない、と降格を願い出た方もいます。

一方、独立したある経営者は逆に後輩の育成や管理業務に強みがあると感じて、元の企業にマネージャー職として復帰しました。

また、クスリを扱うヤクザな仕事をしていた某女史は、患者さんへの説明や相談に乗る方がクスリを売るより好きだと気付いて病院に転職しました。

もちろん、今まで培ってきたスキルや人脈を活かして独立したり、異動したり、転職したりする人もたくさんいます。

なかなか忙しいですから時間も作りにくいですし、休みの日は疲れを取ることに専念してしまいがちですが、ちょこちょこ時間を見つけて改めて仕事に就いての「棚卸」してみることがおすすめです。

ちなみに上記質問の5、6はライフワークに繋がるアイデアを与えてくれるものです。
尊敬できる人というのはいわゆるメンターであり、師匠であるので、その人を目指していくことでステップアップが可能になりますね。

また、芸術家タイプの方(女性にはけっこう多いですし、こうした心理系のブログに興味を持つ男性にも多いです)は、ひとりで業務をやるよりも秘書やスタッフを抱えることにした方がうまくいくことも多いです。

もしTさんの部下にその能力がある人がいたら相談してみてもいいでしょう。
それはその部下を成長させることにも役立ちますからお勧めです。

とはいえ、やっぱりその基本になるのは自己肯定感(と自分軸)でして、あれがダメ、これができない、と否定的に見てしまうとどうしても後ろ向きになってしまいます。

ということで例によって華麗なるステマを決めたいと思います。

「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)

また、気を使い過ぎたり、場の空気を読み過ぎたり、うまくやろうとし過ぎちゃう人にはこちらがお勧めです。

『人のために頑張りすぎて疲れたときに読む本』(大和書房)

・・・・とまあ、本の宣伝ばかりになってしまいましたけど(笑)

あ、動画や音声で学びたい人はこちらもどうぞ!

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