人からよく相談される方が陥りがちな「いい人」の罠。



人から相談されるってのは嬉しいことですし、長所なんですけど、もし自己肯定感が低く、他人軸で生きてる「いい人」をやってしまってると、途端にその長所は短所に変わります。
Noと言うことも含め、自分に無理ないペースで話を聴いてあげて欲しいな、と思います。

こんにちは、いつもこのブログに大変お世話になってます。パートナーとの激闘、心の傷がだいぶ深かったのですが、今はその問題達にも感謝出来るほどに自分と向き合うことが出来てます。

今日のリクエストは、根本さんのようなカウンセラーの方に是非お伺いしたい事です。
私は10代の頃から人に相談される事が多く、周りにもディープな環境を持った人達が度々集まってきます。
家族を自殺で亡くした親友、アルコール依存症の上司(亡くなってしまいました)など、そもそも家族は物凄い個性を持ってます(引きこもりの兄弟、精神病の祖母、鬱の叔母)

私はたぶんそのような家族の経験から他人の痛みがわかりやすい性質があり、周りの人はそれを察知するんじゃないかなと思います。
人が心を開いてくれるのはとても嬉しい事で、私の長所と言えると思いますが、いつも、どのようにアドバイスしたらいいかわかりませんし、油断するとガンガン共感して苦しくなってしまいます。
私は心理学が好きなのでよくその例を挙げて、安心させてあげたいと思うのですが、専門家ではないので伝わってるのかどうかもわかりません。
なんだかせっかく心を開いてくれてるのに、役に立ててないような感じで、モヤモヤするんです。
そもそも私自身がその環境が必要で、そのような人を周りに置いてる?とすら思います。
根本さんのようなプロのカウンセラーではなく、一般人のよく相談させちゃうような位置の人々に、なにかアドバイスをいただけたら嬉しいです!
(Aさん)

意外とそういう方って多くありませんか?
ちょくちょくそういうご相談も頂きます。
たぶん過去にも似たお話は書いていると思いますが、何度書いてもいいネタですから。

よく人から相談されるというのは確かに長所ですね。
・安心感がある
・誠実である
・ちゃんと話を聴いてくれる
・人を大事にしている
・優しい
・器がデカい
・頭がいい
・話しやすい雰囲気がある
などなど、枚挙に暇がございません。

特にヘビーなご相談をされるということは、そうした要素がさらに高いのかもしれませんね。
そういう方には

A.カウンセラー
B.スナックのママ
C.オカマバーのママ

などの職業が向いていると思い、セッションやセミナーでは強くお勧めしているところでございます。

ただ、そうして人の話を聴くのが大好き!という人ならばいいのですが、そうじゃない場合はやっぱりしんどくなってしまうものだと思うのです。

「ちょっと相談したいことがあるんだけど」と言われて、気軽に「あ、いいよー」って答えて、そこから3時間ぶっ通しで話されたら、やっぱりしんどいですよねえ。

で、一度、そういうことがあったら相手はまた「あの続きを聞いて欲しいんだけど」と言ってくるし、前例を作っちまった経緯があるのでやっぱり「あ、いいよー」って答えちゃって、そこから5時間ぶっ通し、みたいにもなりやすいですしね。

ちょいとネガティブな話を敢えてぶっこんでみたいと思います。
Aさんがそうだ、と言いたいわけじゃありませんのでその点ご注意ください。

「いい人」をずっとやって来てる人は、人当たりがよく、やさしいのですが、Noが言えません。

「いいよー」しか選択肢がないんですね。

そうすると仕事が多忙な時も、彼氏とピンチに陥ってるときも、料理を作っている最中でも、久々のお通じで気合を入れて便器に鎮座したときも、「いいよー」と言ってしまうわけです。

もちろん、話を聴いてあげたいし、何なら力になりたいと思っていることは事実なんですけど、そこは「いい人」であることをキープするために「犠牲」「我慢」をして相手に合わせてしまうんですね。

すなわち、他人軸になっちゃうわけです。

そうすると10分や20分ならいざ知らず、3時間5時間となると滝に打たれるよりも効果があるんじゃね?と思うくらいの精神修行をすることになってしまいます。

「いやー、ちょっと今忙しいねん。ごめんな!来週なら時間取れるんだけどー!」みたいに上手に断ることができないわけです。

これは実は自己肯定感の低さが要因となって「いい人」になってしまい、人間関係が他人軸になってしまってることから起きる問題です。

そういう方はまずは自分軸を取り戻し、自己肯定感をあげようぜ!って話になるんです。

本でやるならコレね

「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)

さて、Aさんのお話に戻りましょう。

>人が心を開いてくれるのはとても嬉しい事で、私の長所と言えると思いますが、いつも、どのようにアドバイスしたらいいかわかりませんし、油断するとガンガン共感して苦しくなってしまいます。

まず、Aさんはとても共感力が高い人なので、周りから相談相手になるんだろうと思います。それはほんと長所で素晴らしいことです。

しかし、共感し過ぎると相手以上に自分が苦しくなってしまうこと、ありませんか。

カウンセラーになるためのトレーニングだと思ってやるんだったらいいですが、そうでなければ単なる「自分いじめ」です。それ。

だって、苦しいのに、そこに居続けるんですもの。
罪悪感でもあるの?って聞きたくなりますね(笑)

だから、人の話を聴いて苦しくなってきちゃったら、ちょっと意識的に距離を置くと良いです。
ここで距離を置くってのはこういうことです。

・対面に座ってるなら、体を後ろにそらす。
・横に座ってるなら、相手と反対方向に体を傾けるか、対面に移動する
・電話とかなら受話器から耳を話す。
・立ち話なら、一歩引く。

そう、物理的に距離を取るってわけです。

もちろん、そこに罪悪感を覚える必要なんて1ミリもありません。

そうして自分を心地よく、快適に保った方が相手の話をちゃんと聴けるので、お互いのためなんです。

これ、めちゃくちゃ重要ですね。

さらに言えば、相手との間に境界線や壁をイメージしながら話を聴くことも効果的です。

ここでもそれが相手に対する誠意を欠いてるんじゃ?などの余計な心配は無用です。

ちゃんと自分を守りながら話を聴いてあげる方が相手のためでもありますから。

あと時間をちゃんと決めておくこともすごく大事です。

カウンセラーがいろんな話を立て続けに聴けるのも「時間」と「お金」という制限がそこにあるからです。
もちろん、Aさんの立場だと「お金」という制限は作りにくいと思いますから、「時間」を切ることがとても大切です。

「話を聴いて欲しいんだけど・・・」「いいよ。1時間くらいでいい?」って予め許可を取っておきます。
そして、ちゃんと1時間で終わりにします。

そのクロージングの方法としては最初に「次の予定があるからタイマーかけといていい?」って言って、スマホで50分後にタイマーを掛けておきます。
そして、タイマーが鳴ったら「ごめん。この辺でいい?」って切ります。

「いい人」をやってると、こういうことにすごく抵抗があります。
相手に申し訳ないんじゃないか?
誠意がないんじゃないか?
冷たい人と思われるんじゃないか?
失望されるんじゃないか?
もう信頼してもらえないんじゃないか?

まあ、それらはすべてNoでして、その程度で誠意がないと言われたり、信頼を失ったり、失望されたりするならば、そういう相手とは付き合わない方が精神衛生上向いてます。

そこで「なんで1時間なの?もっと時間取れないの?」って文句を言ってきたりする人は、あなたを「利用しようとしているだけ」だと思って間違いありません。
要するに、あなたを「しんどい感情を捨てるゴミ箱」として扱おうとしているわけですからね。
すでに対等じゃありません。

もちろん相手も悪意があるわけじゃないかもしれませんが、そういう人間関係を作ってしまうと、相手から「都合の良い人認定」されてしまいます。

エッチしたいときだけ呼び出す男、と同列なんですな。

この辺に引っかかったり、抵抗がある方はやっぱり自己肯定感と自分軸問題がありますので、根本先生の本を熟読するなり、セミナーにバンバン通うことがいいですよ!ね!ね!ね!

さて、もう一つ。

>どのようにアドバイスしたらいいかわかりません

という点については、アドバイスはしない方がいいと思います。
もし、本格的なアドバイスが欲しい方ならカウンセラーなり何なりを探すと思いますし、ただ相手は話を聴いて欲しいだけなんちゃうかなあ?と思うんです。

それにアドバイスってとっても危険です。

「私は○○した方がいいと思う」と自分軸で提案するのは当然ですが、その○○にはそれなりの理由や根拠が必要ですよね?

今、私もお弟子さんを育成しているところですけれど、始めは話を聴くだけに徹してアドバイスはするな!ということをお伝えしています。

プロになった当初もアドバイスは危険だと思っています。

なぜかというと、ほんとその人それぞれ、かつ、ケースバイケースだからなんです。

もちろん、そんな本格的なアドバイスをしたいとAさんは考えていないと思いますが、この辺も、1つアドバイスしてしまったら、2,3,4・・・と相手は求めてきます。

もし、相手が具体的な方法を欲しがっているようであればプロを紹介してもらった方が安全だと思うんですよね。

読者の皆さんの中には友達や家族に私のブログのURLを送り付けて下さる方も多数いらっしゃいますが、ある意味、そうして自分で勉強してもらった方が案外問題は早く解決するものです。

そう、何が危険か?というと、アドバイスってそれが相手にフィットしているか?という問題も大きいですが、それとは別に相手の依存心を引き出してしまうことがあるからなんですね。

なので、もしAさんがアドバイスされるならば「根本さんってカウンセラーさんはこんなことを言ってた」とか「○○さんって人はこういう風にしろって言ってた」みたいに「情報提供」にだけにした方が安全かなあ~と思ってます。

もし、それ以上に相手に貢献したいのであれば、カウンセラーになるならないは別にして、心理学やカウンセリングの勉強をされた方がいいかもしれませんね。

ということで、その素晴らしい長所を封印したくなるのが一番もったいないことですし、誰にとっても不幸なので、ぜひ、自分の長所や価値を活かしながら人のお話を聴いてあげてほしいな~と思います。

★自分軸を確立するならこちらの本

『人のために頑張りすぎて疲れたときに読む本』(大和書房)

「敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法」(フォレスト出版)

★自己肯定感をあげるワークショップ

ワークショップ『自分を愛する、ということ』
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