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会話泥棒をしちゃう背景には自己肯定感の低さがあるのかもしれません。
だから、話を奪っちゃうわけで、自分に自信が持てるようになると相手の話を聴くこともできます。
ということで、信頼関係の築き方に触れつつ、お馴染みの自己肯定感の話をしています。
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私は会話泥棒をついしてしまいます。
毎回それで反省して、次こそはと気をつけるのですが、また繰り返してしまいます。
ひとの話を何度も何度も遮ってしまいます。
こんな人間の心理背景はなんなんでしょうか?
また対処法ありましたら是非教えていただきたく失礼しました。
末筆になりますが、いつもブログ読ませていただいて元気いただいております。
ご著書もまず恋愛物から読ませていただいております。
ありがとうございます。
(Kさん)
お!自覚されてるのはいいことですね~。
具体的などんな感じなのかは見てみないとはっきり言えないんですけど、会話を泥棒しちゃう心理というのをいくつかご紹介したいと思います。
まずは、頭の回転が良すぎたり、相手の気持ちをキャッチする能力が高い場合ですね。
相手が言いたいことをキャッチしたり、会話の先が読めてしまったりして、それを待てずに会話に参加しちゃう場合ですねー。
もちろん、会話のオチや結論を先に言っちゃったりするのは場の空気をだいぶ冷やすので、あ、あかん・・・ということが分かるものだと思います。
「いや、これは違うなあ」と思われる方も多いかもしれませんが、案外、頭の回転の早さや相手の気持ちをキャッチする能力って意外と自覚できないものなので、すぐにこの可能性を捨てるのはもったいない気がしますわ~
また、話がうまかったり、面白い人にもその傾向があったりします。
この場合は、会話を泥棒しちゃっても奪われた本人以外は楽しめるので、裏で恨まれる程度であまり問題は表面化しません。
それから、よくあるのが自己顕示欲の表れでしょうか。
Kさんは「聞いて、聞いて」という気持ちって強い方ですか?
あまり表に出さずとも心の中では「私!私!」って常に手を挙げてる感じですか?
私の話を聴いて欲しい!ってニーズが強いと、相手の会話を分捕って自分のものにしてしまうことがよくあり、これは人間関係的には「気が付けば周りに誰もいなくなっちゃったの」という状態を招きやすいものです。
でも、この自己顕示欲に関しては、お馴染みの「自己肯定感の低さ」が影響しているものです。
例えば、相手の話を聴いているだけでは爪痕を残せない、みたいに思っていたり、強引に会話に参加しないと誰も私の話なんて聞いてくれない、と思っていたり、何かとマイナスイメージを自分自身に持っていないでしょうか?
これは「マウンティングする人の心理」にも見て取れるものです。
私!私!という気持ちが強いと、相手の話も「私だったら・・・」とか「私も似た体験をしていて・・・」とか「私の場合は・・・」という風に自分主体に聞くことになってしまいます。
つまり、無意識のうちに「自分は何を話そうか?」を常に考えてしまっているんですね。
言い方を変えれば「人の話を聴くのが苦手」ということになるのです。
うん。そう、私も人の話を聴くのは苦手なんですけどね。
え?私の職業?
それは内緒ですよ~!(笑)
もし、会話泥棒容疑で捕まりたくないのであれば、話を聴く、と言うことに意識を向けて見るといいでしょう。
カウンセラー向けによくお話しすることでもあるのですが、信頼関係というのは「話す」ことで築かれるわけではありません。
実は「聴く」ことで作られるものなのです。
これは皆さん、ご存知でした?
だから、いいこと言わなくても、すごーい!ということを言わなくても、相手を笑わせる話術がなかったとしても、聞き上手になることが相手に信頼してもらえる秘訣なのです。
皆さんもあなたの話をただ「うん、うん、それで?」って聴いてくれる人に安心感や信頼感を覚えたこと、ありませんか?
しかも、ただ聴くだけでなくて全く否定しないの。受け入れてくれてる感がハンパないの。
そしたら、その人のこと好きになったり、信頼しちゃったりしませんか?
自己肯定感が低くて、自己顕示欲が強いと、つい、自己アピールにエネルギーを割いちゃうんですけど、実はそれ、逆効果なんですよね。
「ただ話を聴いてるだけで信頼されるなんて信じられない」と思ったり、「話を聴いてるだけだったら相手の印象に残らないじゃない!」と思ったりしやすいんですけど、人間って意外とそうでもないのです。
話を聴いてもらえる安心感や喜びや信頼感があると、その人の方が印象に残ります。
むしろ、もっと話を聴いて欲しい、と思いますし、話を聴いてもらった分、今度はあなたの話が聴きたい、と思います。
そういう時は「で、あなたはどうなの?」って質問をしてくれるものなんですね。
だから、カウンセラーたちには「質問されるまでは自分の意見を言わない方がいいよ。質問されないってことはまだ信頼関係が十分できていないか、相手が話したりていないかのどちらかだから気長に聞いてあげてね」と伝えています。
じゃあ、どうしたら聞き上手になるか?というと、相手や相手の話に興味を持つことなんですね。
だから、興味が持てない人に対してはあんまりこのやり方は使わない方がいいです。
だって、疲れちゃうでしょ?(笑)
相手の話に興味を持つということは、「何が言いたいのかな?」「どんな気持ちなんだろう?」「それってどういうことなんだろう?」みたいに思うことです。
そうすると、自分の話はさておいて、相手の話に集中できるようになるでしょう。
もちろん、それと同時に自己肯定感をあげておくことが大切なのは言うまでもありません。
自己肯定感があがると余裕ができます。
自分軸で相手に向き合うことができます(自己顕示欲が出るときは他人軸になってるんです)。
そうすると、上に書いたこともうまくできるようになります。
この本は参考になりまっせ。
>「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)
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という話が基本なわけですけれど、会話泥棒をしちゃう癖を直すのが嫌ならば、その後の話を面白くしちゃう技術を付けるのも一つの手だと思います。
さんまちゃんがじっと話を聴いてくれるのってあまり想像できないでしょう?(笑)
また、これも結局は自己肯定感につながるんですけど、「Kさんって会話泥棒するけど、いい人だから憎めないんだよね~。一緒にいて楽しいし~」というキャラを作り上げるのも悪いことじゃないと思います。
つまり、それを欠点として直そうとするのか、それを受け入れて他の長所を伸ばすほうにエネルギーを注ぐかはKさんの自由なんです。
会話泥棒をするから嫌われるわけではありませんし、会話泥棒が幸せになれないわけでもありません。
それを補って余りある長所があれば、それを受け入れてくれる人だっているわけです。
自己肯定感とは、ありのままの自分を受け入れることですから、そんな会話泥棒をしちゃう自分をまずは許してあげることが第一歩かもしれません。
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