仮面を脱いで、一歩前に出ると、そこには新しい世界が広がっている。



「考えすぎて動き出せないのは一発で最適解にたどり着こうとしているからでは???」
https://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/28067

この続きのような話。

「ちゃんとしなきゃ。」
「いい子でいなきゃ。」

そこから、

「人にどう思われるかが気になる。」
「無意識に人の期待に応えようとしてしまう。」
「うまく振る舞おうとする」

となり、

「無難な行動しか取れない。」
「完璧主義になってしまう。」

という風に展開していきます。

「羽目が外せなくなり、
 安牌にばかり手を出すようになり、
 冒険やチャレンジにすごい怖れを抱くようになり、
 変化したくても縮こまってしまう。」

そんな自分に大量の自己否定言葉を投げかけるようになります。

「全部分かっているのだけど、動けない。」
「こうすればいいと思うんだけど、できない。」

それは「勇気がない」わけじゃないんです。

「失敗が怖い」って思うのだけど、失敗そのものが怖いんじゃなくて、失敗したときの周りの反応が怖いんです。

だから、

「こそこそ動いてしまう。」
「周りにバレないように、うまくやろうとする。」

ダイエットも貯金も転職も婚活もこっそりやります。
失敗して周りに笑われるのが恥ずかしいから。

「婚活してる、ということそのものが恥ずかしい。」
「ダイエットしてる、ということそのものが恥ずかしい。」

その裏には「こんな私が」という自己否定が盛りだくさん。

そうして、長考が訪れます。
たくさん、考えます。
ものすごく、考えます。

けれど、前回書いたように考えているうちは動けません。

そして、考えれば考えるほど失敗が怖くなり、その先のことばかりを考えるようになり、こっそり動くか、まったく動けないか、ということになります。

友だちにも、カウンセラーさんにも「事後報告」になります。
辛いことも、嬉しいことも、事後報告。

そして、自己完結しようとします。
他人に口を挟ませないように防衛するわけです。

「何の問題もないように見える」自分を演出してきた分だけ、人には悩みを見せられなくなります。

「何でもそつなくこなす人」を演じてきた分だけ、失敗はできません。

「ちゃんとした人」という期待に応えてきた分だけ、自分を崩せません。

そんなときに、あいつがやってきます。
一番、来て欲しくないのに、「やぁ!」と勢いよくあなたの心の扉をノックもせずに開けて入ってきます。

その、あいつ、とは、自分ではどうしようもない問題、のこと。

「このままじゃあ、ずっと独身のままだ」

「この仕事を続けてたら、体が壊れてしまう」

「どんどん仕事の内容がハードになってきて抱えきれない」

「旦那さんに女の影が見えた」

「気が付けばアルコールを飲まないと眠れない」

もちろん、それが病気やケガということもあるし、身近な大切な人のそれになるかもしれません。

なりふり構わず向き合わなきゃいけないできごとが起きるのです。

プライドを捨て、恥を忍び、動き出す必要に迫られるのです。

でも、それは本当のことを言えば、自分自身が望んでいること。
変わりたくて、自分の人生を生きたくて、借り物の人生はもう嫌で、誰かの期待に応え続けるのはもう無理で、ほんとうに「生きてる!」を実感したくて、潜在意識が創るんです。

だから、すべての問題は自作自演。

ある程度は上手にこなせて、軽い問題ならば看過できて、ネットの記事をこっそり読んだり、無記名でネットで相談したりしてやり過ごせるのですが、それも利かないレベルの問題が突如、現れるんです。

「やぁ!」って。

そいつは思いのほか体が大きい上に、足も速く、賢いので、逃げようにも、隠れようにも、どこまでも追いかけてきます。

考える隙間を与えてくれないくらい勢いがある場合もあるし、じわじわ、じわじわ、とあなたを追いつめるように近づいてくるかもしれません。

そういうとき、「自分の外に出るときが来たんだね」と私は表現します。

自分の意識が届く範囲から、外に出るときなんです。

もちろん、そこは見知らぬ世界。
だから、分からないことがいっぱい。不安もいっぱい。

でも、自分の意識が届く範囲にはあいつを解決する武器は見当たらないから、意識の外の世界に冒険に出るしかないんです。

よく問題が起きたとき、「嫌だと思うことを全部やる」「恥ずかしいと思うことを全部やる」という方法を使うこともあるんですけど、まさに、これが意識の外に出るチャレンジです。
前回紹介した100個出しも、そんな方法の一つです。

それは日本を飛び出して初めて海外に行く感覚に似ています。

でも、何の情報も持たずに行く人はあまりいませんよね。
ガイドブックをきっと手にします。
ネットで行き先の情報を隈なく調べます。
その場所に行ったことがある人に話を聞きます。

若い頃にそういう経験をしていたならば、勢いもあって飛び出せますが、大人になってから初めての海外旅行は何だかとても怖いですよね。

それと同じこと。
意識の外の世界はとても怖く、不安だし、自信もありません。
そんな自分を今まで許してこなかったから、怖がってる自分のことも嫌いになります。

でも、そこでも癖が発動して「うまくやろう」「最短距離で問題を解決しよう」「一発で問題が解決る最適解を見つけよう」としてしまうのですが、あいつはそんなことも百も承知なので、その程度ではうまく行かないものです。

初めてなんだから、うまくやろうとしても無理なんじゃないでしょうか。
知らないことなんだから、うまくできなくても当然じゃないでしょうか。

ちょっとその頑張って着込んできた仮面や鎧を脱いで、裸になってみましょう。
とても恥ずかしいことだけれど、慣れると快感になるものです(笑)

その恥ずかしさを越えて、いい子の仮面を外し、人や自分が自分にかけた期待を脱ぐチャンスがやってきたのです。

考えちゃうのは癖みたいなものだから、それで全然かまいません。
料理で言えば、それは煮込んでる時間。味を染み込ませる時間。
煮詰まるまで待ってもいいんです。
それからでも遅くはありません。

一歩、前に出る。

それを決めるのは自分自身だし、いつでも大丈夫です。
その時がベストなタイミングなのだから。

ふぅ。と息をついて、一歩前へ。

その瞬間から意識の外の世界に飛び出せてます。
そうして、一歩外に出たら、そこはもうその瞬間にあなたの世界になるんですけどね。

世界がどんどん広がって行きます。

だから、一歩前へ。

そんな意識でいるだけでいいのです。後は、足が自然と踏み出すのを待つだけでいいです。
そこは頑張っても無駄なところですからね。

何年も考えてその一歩を踏み出す人だっていますし、別にそれは遅いってことでもありません。

そして、その瞬間から、ほんとうに世界が変わり始めるので、やってよかったな、と思うだけです。

・・・実は、そんなセミナーを2,3月に東京と大阪でやろうと思っていまして、ふつうなら、この後に華麗なるステマ技を決めるところなのですが、残念ながらまだその準備ができていないのでセミナーとしては予告編にとどめます(笑)

ということで、私が提供している心の世界の“ガイドブック”はこちら。

★根本の著作一覧。
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