素直に自分の気持ちを伝えられるようになるために、できない自分を許してあげる。



素直に自分の気持ちと伝えられないことを「ダメ」だと思っていませんか?
それは今の自分のありのままの状態なんだから、やっぱり受け入れてあげたいよね?
できないことを否定するのか、肯定するのかで、その後の展開が大きく変わります。

根本先生、こんにちは!
私はおそらく自立系武闘派女子(武器はあまりない)の長女です (笑)
いつも先生のメルマガ、ブログに元気をもらっています。ありがとうございます!!

さっそく本題なのですが、私はずっと昔から素直になることができません!
というか、素直に自分の気持ちを感じることはできるのに、それを素直に相手に伝えられません。それに、伝えられたとしても、何かモヤモヤするというか…
よくいえば、ツンデレ?
悪くいえば、伝えるのが下手、不器用?です。

昨日の彼との電話で、
「いや~久しぶり話したらめっちゃ楽しいわあ!」といったことを何度か言っていて、
私も楽しいと思っていたし、「私も楽しい!」とか言えばいいのに、照れなのかなんなのか、 笑って返すことしかできずにいたら、
「Sはどう?楽しい?」と聞かれ、
あーーやっぱり聞くよね~、言わなあかんのね、( ?ω? )
「うん。楽しい…よ ???」
なんでこうなるのーーー!
本当に楽しいと思ってるのに!
とモヤモヤしながら 電話を切りました (笑)

ちなみに、同じパターンで好きversionもあり、いつも好きと言えずに困っています。
そもそも本当に好きじゃないから言えないのか、好きだから言えないのか すら わからないです。

彼が伝え上手、受け取り上手、めっちゃピュアすぎるからなのか自分にもそれが求められている、素直に伝えないと伝わらない、(冗談で嫌いといっても信じてしまいます笑笑)のでどうしたらいいのか…

素直に伝えられるようになるにはどうしたらいいのでしょうか?
好きとか口で言うことにもすごく抵抗があります。
自分の気持ちを裏切られることがこわいのか、受け取り下手だから信用できていないのか?
あと、少しロックウーマン的なところもあるのかな とも思います。

もうどうしたらいいのかわかりません!
何かアドバイスいただけるとうれしいです。
よろしくお願いします!
(Sさん)

お気持ちはよく分かります。
なかなか素直な気持ちを伝えるのは難しいですよね。
特にパートナーが上手だと、それがコンプレックスになってしまうこともあるでしょう。

ただ、そこで気付いてもらいたいことが一つありまして、

「私は『素直に気持ちを伝えることが良い』と思っている」

という観念です。

それが「気持ちを素直に伝えなければいけない」とか「気持ちを素直に伝えなければ伝わらない」という思い込みにも繋がります。

で、思うんです。

『ほんとにそうなの?』

確かに気持ちは伝えなければ伝わらないものですけれど、それが『良い』ことなの???

ということで、毎度おなじみでございます「自己肯定感」というのをここで持ち出すわけですね。

苦手なことは苦手なんですよね。
料理をどんだけ頑張ってもうまくできない人もいれば、車の運転をどれだけやっても苦手な人もいます。
休暇を取るのがへたくそな人もいるし、細かい事務作業が苦手な人もいます(=私)。

自己肯定感というのは「とりあえず、今の私をそのまま認めちゃおうぜ!」というあり方で、「変える」のはその次の段階です。

つまり、Sさんにとっては

「彼のことは好きだし、今日も楽しかったけど、それを伝えるのが私は苦手なんだよね」

ということをまずは受け入れてしまうわけです。
OKを出すんです。
「それが今の私なんだ」と一旦、肯定するわけです。

それを「素直に伝えるのが良い」とか「正しい」と思っていると、自己嫌悪、自己否定、罪悪感、不安、怖れに結びついてしまいます。

素直に気持ちを伝えられない自分にまずは「〇」を出してあげるんです。

「あたしってツンデレだし・・・」
「あたし、素直じゃないの・・・」
「あたし、気持ちを表現するのが苦手なの・・・」

理由もたくさん考えられるけれど、とりあえず、それでOK!!という姿勢をとるんです。

それがまず一歩目。
ものすごく大事な一歩目。

自己否定から入ると、いつまで経っても自己否定です。
自己肯定から入ると、いつまで経っても自己肯定できます。

その違いを生み出すのが、この一歩目なんです。

自己肯定から始めると「下手なりに、素直じゃないなりに、気持ちを伝えてみよう!」という展開をしていきます。

一方、自己否定から始めると「ちゃんと素直に気持ちを伝えられるようにならなきゃいけない!」という展開をしていきます。

自分にかかるプレッシャーはもちろん、そのプロセスも全然変わってきます。

前者は「楽しみ」すら生むことができます。
まるで初めてプレイするゲームを徐々に理解し、クリアしていくような楽しみです。

後者は「義務」や「やり方」に捉われるのでハッピーではありません。
いつも追いつめられるような感覚に捉われます。

話を広げれば「今、やっていることが楽しくない裏側には何らかの観念があって、それが自己否定を生み出しているから楽しくない」のです。
これはあらゆることに言えますね。

Sさんが彼のことが好きじゃないのかも?とか信用できていないのかも?と考え過ぎちゃうのも、そうした否定があるからだと思うんですね。

コミュニケーションというのは語学と同じ「スキル」です。
彼はネイティブなんですが、私はそうじゃないだけです。
学んで行けば、やがて話せるようになるでしょう。

自己肯定から始めると「下手なりにやればいいじゃん」ということになります。

ネイティブな素直人は気持ちをそのまま話すことができますけれど、そうじゃない人はなかなか反応することは難しいものですよね?

となれば、別にリアルタイムじゃなくてもいいじゃん?ってことになります。

電話を切った後に「ほんとはすごく楽しかったんだよ。でも、私、あなたみたいになかなか素直な気持ちを伝えることが苦手だからうまく伝えられなかったんだ。ほんと楽しかったんだよ。ありがとう」とLINEすればいいんじゃね?

あるいは、彼への気持ちを「手紙」にしたためて、次のデートの時に渡してもいいでしょう。

LINEとかメールとか手紙なら、何度でも書き直すことができますから、素直な気持ちを表現する練習になるでしょう?

ちょっと話は変わりますが、カウンセリングのトレーニングも始めはメールカウンセリングがいいと思っているんです。
メールならじっくり考える時間もできるし、表現だって工夫ができます。

私も最初はメールやネットのカウンセリング(相談掲示板)などでトレーニングをしていました。
そこからメールが邪魔くさくなって(笑)、話す方が得意になっていきました。

ロックウーマンならばそれが今の私だからしゃあないんです。
それを受け入れて、「今、できること」をやっていきましょう。
そうすると、徐々にコミュニケーションスキルが磨かれてできるようになっていきます。

できなかったことよりも、できたことに目を向けることができます。

うまくできなかったことは次なる課題として前向きにとらえられます。

その連続でだんだん素直な気持ちを伝えられるようになっていくのです。

「今できることしかできないから、今できることをしましょう!」って意識でいましょうね。
そしたらずいぶんと気楽になると思います。

そして、目の前に素晴らしい師匠がいるのだから、彼から素直な気持ちを伝えるスキルを学びましょう。こっそりでいいですから(笑)

「なるほど、こういう時はこういう風に言うのか」
「そういう言い回しもあるんだ」

まるでアメリカ人と付き合っていてだんだん英語が話せるようになっていくのと似ているかもしれませんね。

ということで、こういう話も書いている新刊が11/16(金)頃に発売となります。
まだ何も準備していないのでリンクなどは貼れないんですけど、心の準備をしておいていただけたら幸いです。

また、自己肯定感本はこちらっす。

「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)

★より深堀りしてます!より深く学べます!毎週月曜日配信のオンラインスクールへどうぞ。
https://www.mag2.com/m/0001677732.html


あわせて読みたい