決めるまでにウダウダする女子と、決めたあとにウダウダする男子~心・思考・行動の話~



「行動」というものは「心(感情・感覚・直感)」と「思考」が結びついて初めて起きるものだと思っています。

心に任せて行動するにしても、目の前には車が走ってるし、お財布の中身も気になるし、場合によっては天順や段取りが必要になってきます。

よく「直感に従いましょう」というお話を私もしているのですが、直感で「右に行く」とひらめいたとしても、実際、右に舵を切るには思考の手助けがないと行動できないものです。

心というのは制限がなく、自由なものですが、私たちが生きている3次元の世界には物質があるので、思考が心と物質(現実)を繋げる役割をするのです。

だから、感情に任せて行動すると、のちのち物質的(現実的)な問題が生まれることもあります。いわゆる「感情が暴走した!」というわけです。

一方、思考のみで行動すると、心が伴っていないので、継続しなかったり、ワクワクしなかったりして楽しくも面白くもなくなったりします。

だから、理想としては「心」がワクワクして喜んでいて、その実現を「思考」がサポートして物質化(現実化)する、というのが理想なんだろうと思っています。

ライフワークを生きる方法として私が提案しているのも、始めにワクワクがあり、そして、それを具体的にするために行動指針を考え、そして、実際に行動していく、という流れです。

ちなみにそんな話を書いたのがこの本です。

「つい「他人軸」になるあなたが7日間で自分らしい生き方を見つける方法」(あさ出版)

はい。今日もさりげない広告が記事に交じってきます(笑)
え?全然さりげなくないって!?(汗)

ところが、私たちは幼少期から「考える」ということを主体にする教育を受けてきました。
それは決して間違えではないのですが、そこで意識が思考に偏りすぎると、「どうすべきか?何をしたらいいのか?」という答え探しに終始するようになり、心のないロボットやコンピュータみたいな生き方になってしまいます。

また、そこに「他人軸」が生み出す、怖れや不安、気遣いなどが入ってくると、ますます思考が加速して「自分の本意ではない結論や行動」ばかりを繰り返すようになるのです。

幸せや喜び、嬉しさ、充実感、達成感などは心で感じるものです。
思考にエネルギーを注ぎ込む分だけ、そうした思いが感じられなくなるのは無理のないことですよね。

そして、心と思考のバランスは「95:5」とも言われます。(ほんとうは思考はもっと少ないという説もあります)

そうすると思考にエネルギーを集中させてしまうことは、いわば、95%の力を使わないようにするのと同義となり、それで「なかなかうまくいかないんですよね~」という現実が起こるようになります。

しかし、多くの方は「いかに思考で心を制御すべきか?」という意識に捉われがちなのも事実です。

私もかつて、心理学を学び始めたときはそういう思いが強かったので、心があり、それを補助するために思考がある、という考え方に強い抵抗を覚えていました。
しかし、それを学ぶにしたがって、心の力を知るようになり、その考え方を改めるようになりました。

さて、そうした上でタイトルの話になるのですが、一般的に女性は感情的で、男性は思考的です。
それは長い歴史が生んだ結果で、どっちがいいの悪いのってのは関係ありません。
一説には女性は男性の10倍も感情を感じているようで、そこから「女性は敏感で、男性は鈍感」という話も生まれてきます。

男性は思考的ですから、論理的に物事を考えるのが得意です。
システムを作ったり、ルールを策定したり、解決策を模索することが好きだし、得意です。

だから、「この場合、どうしたらいいのか?」という命題が与えられたときに、すぐさま「こうすればいい」という答えが導き出されます。

しかし、行動には感情があって、思考がある流れですから、「こうすればいい」という結論を導き出した後に、感情が「いやー、でもなー」などを反発することも往々にして起こります。

そうすると「お前とはやっていけない!離婚する!」とか言っていながら、「え?なんで離婚するって言ってる人が私のご飯を食べるの?ふつうに帰って来るの?なんで離婚届持ってこないの?どうして離婚したあとのことを考えてないの?」という現実が起こります。

時に、感情を無視して行動することもありますが、心が伴っていないときは苦しくなって継続できなかったり、「なんか面白くない」と辞めてしまったりするようになります。

一方、女性は感情の力が大きいですから、ものごとを決めるということがそもそも苦手です。感情は相反する矛盾するものが多いですから「離婚したいけどなあ、でもなあ、そうしたら困るかなあ、ほんとに嫌いになったわけじゃないしなあ、でも、一緒にいるのは辛いなあ」とうだうだします。

決めるってある意味「結論を一つに絞る」ということですから、感情重視の女性からすれば、その相反する感情を統一するまでには時間がかかるのです。

だから、一旦決めたら行動が早くなります。

私のクライアントさんには「動かない妻シリーズ」が存在してまして、1年くらい「どうしようかなあ、でもなあ」とうだうだし、「行動できてないんですよー」という報告をしていたと思ったら、スパッと「離婚します!明日、離婚届出してきます!」と斬れ味鋭く結論を出すのです。

男の人は決めてからウダウダして、女の人は決めるまでにウダウダするのです。

ちなみに男性の方が女性よりも一般的に決断力、行動力があると思われるのは、その感情の量の違いが原因と言ってもいいでしょう。
女性は男性に比べて10倍の感情を制御しなければいけないわけで、その分、時間がかかります。

それに関してはどっちがいいのか?悪いのか?ではなく、それぞれの個性の違いという理解が正しいです。

服を買いに行って選べない女子に男子がイライラするのも当然だし、男子が店に入ったと思ったらサクッと買うものを決めてレジに並ぶ姿を女子が信じられないと感じるのも当然のことなのです。

もちろん、個人差は大きいですよ。

スパッと決めて行動するのが得意な自立系武闘派女子も多いですし、優柔不断でなかなか決められない男子も少なくありません。
服はすぐに決められないけれど、食べるものはすぐに決められるなど、ケースバイケースになることも多いですよ。

そういう男女の違いや個性の違いがありますから、何が正しいということではなく、そういうもんなんだなあ、私はこういうタイプだなあ、ということを肯定して受け入れるのがお勧めです。

そして、そんな個性を理解して対応してあげるのが人間関係を円滑にする秘訣になります。

心、思考が一致して行動になると思えば、どうしたら行動できるのか?は自分なりに作戦を立てられると思います。

決めるのが苦手なんだわあ、あたしは情熱の女だから無理ないわあ、と「どうしようかなあ」とウダウダしながら、感情が統一されていくのを待つのがいいですし、決めるのが得意だけど行動がな・・・という方は、自分の気持ちに素直になって心との対話を優先させることが大事でしょう。

目に見えるものや分かりやすいものに意識を取られると、魑魅魍魎が蠢く心の世界を無視したくなりますから、そこはじっくり構えることが必要です。

ということで、そんな男女の違いを纏めた本はこちらになります。

「愛されるのはどっち」

「頑張らなくても愛されて幸せな女性になる方法」

そんな心を伴った自分らしい生き方を見つけるには先ほどの本とは別にセミナーもやってます。

講演会「自分らしい幸せな人生を生きる方法~ライフワークの見つけ方・生き方~」
大阪・東京・名古屋・札幌・広島・福岡・那覇で開催。
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/24779

大阪:6/24(日)13:00-17:00
ワークショップ「好きなことをして自由な人生を生きる3~ライフワークを見つける~」
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/23467


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