「私は私、他人は他人」が幸せの秘訣



人目を気にすることってありませんか?
それだと常に心には不安や怖れが渦巻きますから幸せは感じにくいのです。
一旦、人と自分の間に線を引けるようになりませんか?というご提案です。

雑誌の取材などで「人間関係が疲れるって方が多いのですが、その一番の理由って何だと思いますか?」って質問をよく頂きます。というか、私のところに頂く取材は「男女関係」か「人間関係」なので、その質問は私にとっては「あるある」なんです。

「いろいろあるんですよね~。でも、一番は『他人に気を使い過ぎる』てことじゃないでしょうか?」

最近はその答えに集約してくるようになりました。

「人の目を気にし過ぎる、というか、周りの目線がまず第一になる、というか」と言葉を続けると、たいていの編集者、ライターさんは「なるほどー、確かにそうですよね~」と同意してくださるのである。

そうすると続いてこんな質問が出てくるんです。
「でも、どうしてみんなそうなっちゃうのでしょうか?実は私もそういうところがあるのですが。」と。

で、私はシンプルな法則を口にします。
「その一番の原因は親がそうだったからですよね。私たちは親の所作を真似しますからね。」

シンプルにこんな法則があるんです。
「どうしてあなたは日本語をしゃべるのでしょうか?2歳の頃、日本語学校に通ったんでしょうか?」

そう、身近な人(特に母親)が日本語をしゃべっていたからですよね。
私の愛する博多弁の親に育てられた女子は皆さん流ちょうな博多弁をしゃべられます。素晴らしいことです。萌えますよねえ、博多弁(笑)

それって親から学んだ、っていうより、親の言葉をそのまんま真似た、ということですよね?
じゃあ、真似たのは言葉だけかい?ということになるんです。

あっ!

そうなんですよね。モノの考え方、見方、価値観、感情のパターン、あらゆるものを親から真似るんです。
だから、お金の心理学講座をやれば「あなたのお父さん、お母さんはお金をどんな風に扱ってましたか?それがあなたのお金に対する価値観の土台になります」という話をし、仕事の心理学講座では「あなたのお父さんはどんな風に仕事してましたか?楽しんでましたか?それともドナドナがBGMになってましたか?」って話になります。
恋愛や結婚の講座になれば「あなたの両親は結婚して幸せそうでしたか?お母さんはお父さんの愚痴とか垂れ流していませんでしたか?」となるんです。

親の価値観や考え方というのはパソコンなどで言うOS(基本ソフト、WindowsとかMac OSとか)みたいなもので、それを土台として様々なアプリを動かして人生を構築していきます。

だから、人目を気にする、というパターンもたいていは親から受け継いでいるものが多いのです。

人目を気にする、を言い換えると、次のようなものになります。あなたはいくつくらい当てはまりますか?

・周りの人がどう思っているのかが気になる。
・批判、否定されるのが怖い。
・バカにされたり、見下されるんじゃないか、という怖れがある。
・仲間外れになったり、一人だけ浮いてしまうのが怖い。
・間違いを犯すのが怖い、失敗するのが怖い。
・みんなと一緒だと安心する。
・期待に応えなきゃと思っているし、そうして生きて来た。
・周りを失望させるのはすごく怖いし、嫌だ。
・自分に自信が持てない。
・自分にはあまり長所や価値や突出したものがないと思う。
・我慢しぃなところがある。
・嫌われるのが嫌で無理してしまうことがある。
・ほんとうの自分の姿がバレたらきっと人に嫌われると思っている。
・マニュアルが欲しいと思うことがよくある。(どうすればいいのかを知りたい)
・自分のことが実はあまり好きではない。
・自分が変なんじゃないかと思うことがある。
・ほんとうの自分は変態だからそれを隠さなきゃと思っている。
・小さい頃から自分の意見を押し殺してきた。

程度の差ってのもあるんですけどね。
あとこういうチェックリストでややこしいのは、これってあくまで自己診断なんだってこと。

ずっと人の目を気にしているんだけど、それが当たり前になりすぎていて気付いてないってこともあって、それだとこのチェックリストではNoになっちゃうんですよね。

ま、それも含めたチェックリストです。

で、人目を気にする人って「いい人になろうとしてること」が多いんです。
「害のない人」「嫌われない人」とも言います。

嫌われるのが怖いから、いい人になってしまうんですが、それによって殺される自分がいるんです。
はっきり言いますが「自分を殺す」ってほんとうなんです。殺人ですよ、それ。
そうしてでも嫌われたくない、と思ってしまうんです。

優しすぎる、という言い方もできますが、逆に言えば、それくらい殺されてきたのかもしれないなあ、と思うんです。

誰に?

親に。周りの人たちに。

周りの人たちってのは学校の先生とか友達とか塾の先生とかも含まれますよ。

だから、いい人を辞める、というのは幸せになる秘訣になるんです。
「いい人でいる=自分を殺してる」ですから、それって幸せじゃないですよね?

ほんと自分を救ってあげなきゃいけないんです。助けてあげなきゃいけないんです。
でも、人目が怖い人って、そんな意識あまりないと思います。
自分のことずーっと放っておいてるから。
かわいそうだと思いません?自分が。

だから、私はこんな提案をするんです。
「鬼畜生になりましょう」
「不義理非人情で生きましょう」

それをきれいに纏めると

「私は私、他人は他人」
「私は私、人は人」

というわけです。

これ、癒着を切るときの呪文としても使いますね。ブログ/メルマガの読者の皆さんはよくご存じだと思います。

自分と周りの人たちの間に線を引くイメージです。
この言葉を日々言い続けると、ちょっとずつ「自分」が分かってきます。
自分を取り戻すことができますし、自分をちゃんと尊重して、守ってあげることができます。

私、よく自分を守ってあげようね、とか、自分を助けてあげよう、という表現をします。
自分が自分の味方でいることが何よりも大切だと思うからです。

私は私、他人は他人。

その意識ができると、自分が自分のことを好きになり、自分が自分の一番のファンになり、自分が自分をちゃんと守ってあげられるようになります。

「そしたら孤立(ぼっち)しませんか?」とか「そしたら偉そうな奴になりそう」とか思いませんか?

大丈夫ですよー。
むしろ、より強力な仲間ができるんです。

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