八つ当たりする父親の存在と、家事をする際の吐き気の相関関係。



ああ、ほんとの私はファザコンなんだな。
全力で家族を助けて来たんだなあ。
私は愛の人なんだなあ。

ということに気付くだけでいいのです。

***
こんにちは。
初めてメッセージさせて頂きます。

私は小学生~幼稚園児の3人の子どもをもつ母です。

私の悩みは、家事をしようとすると吐き気を催すことです。
特に料理は、作ろうとすると頭が真っ白になり、なかなか腰が上がらず、本当は16時半くらいから作りはじめて18時に食べようと計画しているのですが、だんだん遅くなり、今は18時半過ぎに作りはじめて、食べるのは19時半からとなっています。
子どもたちから「お腹すいたー」と言われるのもとても責められているようで辛いし、何とかもっと早くしようと思うのですが、やはり次の日になって16時過ぎくらいになると吐き気がして、頭も真っ白になるという繰り返しです。

私は、とても厳しい、というか常に八つ当たりする父親のもとで育ちました。
父からはいつも、「何をしてもお前は不器用で下手だ」「お母さんに似て、要領も悪いし、ダメだ」「お前のすること、考えることは全て間違っているから余計なことは何もするな」と言われてきました。
父は母へのダメ出しもひどく、母はいつも「結婚して仕事を辞めたことを後悔している。あなたは、キャリアをしっかり積み上げて、おとなしく家庭に入るようなことのないように」と私に言い聞かせてきました。
おかげさまで今、私は専門職なので、子どもを育てながら仕事を続けられていますが、家に帰ると、部屋は汚いし、洗濯も積み上げられっぱなし。心地よさはありません。でも、時間があっても何とかしようという気にならず、だめだなぁだめだなぁとと思いながら、時間が過ぎていきます。

私は幼稚園や小学生の頃から、父に「お前が生きているだけで金がかかって大変だ。俺は生きてりゃお金を稼げるが、お前が学校に行けば金ばかりかかって困る」と言われ続けてきたせいなのか、
自分のためにお金や時間を使うことにもとても罪悪感があり、ちょっと失敗したりするとすぐに死にたくなります。でも今は優しい夫と子どもたちがいるから、何とか踏みとどまれますが…。

人から触れられても、汚いもの(私のこと)を触らせてしまう気がして罪悪感があります。自分の子どもに触れるのも恐いくらいです。

父のせいばかりにしていても何も変わらないとも思うのですが、父への怒りの気持ちがなかなか消えません。どうしたら、一歩踏み出せるのか、思いあぐねています。
(Mさん)
***

うーん、それは大変なお父さんですよね~~

・・・とまあ、カウンセラーとしては共感から入るのが筋なのですが(笑)

ちょっと変な角度から見るんですけど、Mさん、お父さんのこと大好きみたいですね。

えっ?うそ!そんなん気持ち悪いわ!ぜったいありえへんわ!って思うかもしれないですけど、そこまで忠実にお父さんの言うことを聞いてるということは・・・って見るわけですね。

もちろん、怒りは怒りとして存在していますけれど、お陰でお父さんの存在というのがMさんの中ではとっても大きなものとして、居続けることができるわけです。

怒りが消えない・・・というのを、怒りを消さない・・・という風に意識してみるといいですよ。
より強い怒りが沸いてきて解放が進みます。

ということで実際、声に出して10回~20回くらい次の言葉を言ってもらえませんか?

「お父さん、大好き!!」

吐き気を催したら即お手洗いへ!!

荒療治ですけど、けっこう効き目あります。

Mさん、素直でいい子なんです。
だから、ちゃんと受け止めました。

思春期にお父さんと壮絶なバトルとかしませんでしたか?
反抗期に反抗期らしくお父さんとバトルしていた人は、そこでその怒りやら何やらを吐き出せるし、その噴出した怒りが自立心を大いに掻き立てて家を飛び出させたりするので、さっさと実家と縁を切って我が道を進むことができます。

お母さんのことは遠方からサポートする感じになります。

でも、素直で優しい子は、その思いをグッと押し込めます。
その押し込められた感情はなくなったわけではないので、制御が緩んだときに出てきます。
それが今の優しい夫と子供たちの生活ということになるのです。

Mさんが、してこられたことは、お父さんの言いつけをちゃんと受け止めてあげたこと。
甘えん坊のお父さんの依存心を受け入れてあげたこと。

家でそんな態度を取ってるお父さんが会社でどんな様子か聞いたことありますか?
同じように偉そうなこと言ってるんでしょうか?
それとも???

話は少し飛びますけど「自信家」ってのは「自信のない人」って意味です。
「俺ってすごいんだぞ!」ってわざわざ言う人ってのは、「そう言わないとすごいって言ってくれないもん」という不安を持つ人です。

本当に自信のある人は穏やかで人当たりが柔らかいものです。
そして、人を受け入れる器を持ちますし、自分の実績を主張したりしません。
さらに、その人のすごさは本人が語らずとも周りが語ります。

Mさんは意識してなかったと思うけれど、そんなお父さんの弱さ、不安、自信のなさを見抜いて(感じて)ずっと支えて来られたわけです。
でも、その分、自分の気持ちは犠牲になりましたね。
だから、それだけ頑張りすぎたんだろうと思います。
お母さんを守ろうとしたところもあるだろうし、また、家族を何とか守る意識もあったのだろうと思います。

子どもって全身全霊で親を愛しますからね。
自分のことなんて放っておいて親に命を捧げちゃいますからね。

それくらいMさんはお父さんのこともお母さんのことも愛してこられたんです。

おそらく、そんな自覚はないと思いますので、今日、それを知って、『私は十分に親を愛して来たんだ、できることをやって親を助けて来たんだ』と思い込んでください。
「そんなことないもん」とか思わなくていいですからね(笑)

これがMさんを救います。
一歩踏み出すきっかけとすれば、これではないでしょうか。

アスリートたちは全力を出して試合に挑んだ後、しばらく休養して疲れを取ります。
そうしないと次の試合に向けて動けなくなるからね。

親との関係に全力投球してきたMさんは、安定して安心できる今の家族の元で休んでいるのです。
だから、やる気は起きません。
何もできないのは当然っちゃ、当然ですよね~
それで良いんです。

ただ、Mさんはその甘えん坊のお父さんのお陰で「自分に鞭を打って動く」「自分はダメだから頑張る」という思考パターンを手に入れました。

だから、今も行動するためには「ダメなママ」にならないと動けないんですね。
それで子どもたちに「お腹空いた~」って叫んでもらって、それで罪悪感を起動して、いつも引き出しにしまってる鞭を取り出し、おりゃ~!!!って一発鞭を入れて、で、ご飯を作り出す、、、という行程がMさんの作業プランになるんです。

また、「ダメだなあ」という思いを常に自分に感じなければいけないので、当然、部屋の片づけはしませんよね。
もし、きれいに整理整頓してしまったら、お父さんから直々に伝授された

>「何をしてもお前は不器用で下手だ」「お母さんに似て、要領も悪いし、ダメだ」「お前のすること、考えることは全て間違っているから余計なことは何もするな」

って言いつけを守れなくなるでしょう???
だからやっぱり自分でも汚いなあ、と思う部屋に住み続けるしかないのです。

Mさんに限りませんが、お父さんやお母さんから否定され、ダメだと言われ続け、罪悪感を植え付けられると「奴隷マインド」というパターンが出てきます。
常に自分にダメ出しし、そして、相手のコントロール下に入ることで行動します。
だから、もし、ご主人があれやこれやと文句を言う人であったならば、ご主人の悪口をぶつぶつ言いながら部屋を片付けて18時にはご飯が完成している状態になります。

自主的に、自分の意志で行動することができなくなってしまうんですね。

そういう状況なので、心理分析すればMさんはお父さんとがっつり癒着してる状態になります。

今でもほら、すぐ後ろにお父さんの気配を感じるでしょ??(ゾォ~~~~)

少なくても今でも心の中にはしっかりお父さんがいて、Mさんにあれやれこやと文句や不満を言い続けてると思うんです。

でも、Mさんの中にお父さんがいるって変な話ですよね?
そう、お父さんから学んだMさん自身なんですね。

いわば、マインドの一部がお父さん化してるってことです。

まあ、どれだけファザコンなんでしょう!!!(←ここで根本氏ね!!と思ったでしょ?(笑))

で、癒着しているので手放そうとしてもそう簡単に手放せません。
また、手放したらどう生きていいのかが分からなくなるので嫌なやり方だと知っていても、お父さん直伝のダメ出し手法を使い続けるしかありません。

そこで私からの質問なんですけど、本気で人生変えたい?
そのパターンから抜け出しちゃってもいい?ほんとうに???

もし、人生を変えたいのならば、まずは家事一切を放棄しましょう。
ご主人に頭を下げて、吐き気がひどいので家事ができない旨、伝えましょう。

お父さんを許す、ということを心に決めてください。
やり方は無限にありますけれど、その心がけがまずは一番。

癒着を切るってのはアファメーションなどをブログではよく紹介しています。

「私は私、父は父。私の人生に父は関係なし、父の人生に私は関係なし。」という奴です。
これを1日100回くらいぶつぶつ言い続けます。

こんな方法もあります。

「今日はお父さんのお葬式。喪主を勤めることになったMさんは参列者の皆さんに挨拶をします。その喪主のあいさつ文を書いてください。」

○○なお父さんでした~~~みたいな奴ですね。

リアリティを出すために筆ペンでぜひ書いてみてください。

許しのワークショップでやる手法としてはお恨み帳作戦ですね。

お父さんへの怒りを吐き出すために和紙に筆ペンで恨み辛みをひたすら書き続けます。
すっきりするまで。

何週間、何か月かかってもいいので、お父さんへの怒りが出て来なくなるまで、まあ、いっか、あいつも甘えん坊だしな、と思えるまでひたすら続けます。

それだけでもだいぶ心が軽くなると思います。

愛を受け取ります。
お父さんなりの愛し方ってきっと知ってるんです。
だから、そこまでファザコンになれました。(←ここで再び根本氏ねを発動!笑)

さて、お父さんはどんな風に家族を愛する人なのでしょうか?
怒りがある程度去った後にやってみてください。

今の家族に感謝します。
なぜ、あの家族の元で育った私がこんな優しい夫と巡り合えたのでしょうか?
なぜ、こんなかわいい子どもたちと巡り合えたのでしょうか?

そこにただただ感謝します。
ありがとう、ありがとう、って声に出してご主人と子どもたちに伝えてください。

毎日ね。

具体的にご主人や子どもたちに感謝の言葉を伝えてください。

若干「お母さん、宗教に入ったの?」と疑われやすい行動ですが、感謝を使うと心がどんどんクリーニングされていくのでお勧めです

癒着を切るってのはロールプレイのセッションでもよくやります。
お父さんのシンボルを手放して、幸せになることを選択します。
ちょっと強烈な感情を感じることが多いですが、体の感覚で(すなわち、潜在意識レベルで)手放し、癒着切りができます。

私の場合は、問題解決セミナーやリトリートセミナーで体験できます。

さて、本気で人生を変えることを決めた人は、これらの宿題ができます。
だから、自分が本気かどうかは1週間後にだいたい分かります。

罪悪感を手放すのではなく、罪悪感を選び続ける人は、宿題を出してもらったのにできない!という現実を作ってまた罪悪感を感じようとします。

ああ、まだ罪悪案を手放す準備はできていないんだな、と思って、またその日に選択してみてください。

本当に人生変えたいの?
このパターン手放したいの?って。

で、最後にこの言葉を何度も繰り返して読んで下さい。

「Mさんは愛の人。全身全霊で人を愛する人。
 家族のために自分を犠牲にしてでも愛を捧げる人。
 それだけ強いハートと溢れる情熱を持っている人。
 今までも、そして、これからも愚直に愛し続ける人。」

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