ゴミのような存在の私に人を近づける事を自分で許す方法とは?



ゴミはゴミのように扱われるので、自分をゴミのように扱わない勇気が必要です。
そのために「なぜ、そう思うようになったのか?」から過去の人間関係まで見ていきます。
そして、そんな自分を浄化するアファメーションも作ってみました。

***
ゴミのような存在の私。

どうしたら辛い気持ちを解消して、人と関係を続ける事ができるでしょうか。

4年ほど前に海外で性被害にあいました。海外に来てすぐの時も接待でホテルに連れ込まれました。(こちらは未遂でした)
海外にいる間は目まぐるしく状況が変わっていったので、その事を深く考える事はありませんでした。元から自分を女の子だと意識する事が少なかったので、そんな対象に見られる事自体衝撃でした。
日本に帰ってきてから男の上司が信用できなくて相談できなく、仕事がうまくいかないことがあったり、半年後に別件の海外に行く前に目指していた事を父親にぶつけた事が理由(だと最近まで思っていたけど違う?)で引きこもりになり、父親や両親と関係が悪くなり、貯金のないまま家を出ました。

なんとか関係の深くならないような短期の仕事で食いつないで、生活を続けたり、嘱託ではありますが、好きな分野の仕事につけた事もありました。半年という短い間ですが。
その仕事を切られてからやる気がなくなり、その後知り合いからの紹介で、たまたま海外で就いていた仕事の副業をする機会があり、そこで加害者に似た外国人を見てから、死にたい思いや自分が汚いという観念が消えなくなって自傷行為をしたくなります。

今まで正社員になった事がなく、今面接を受けようと思っているところが正社員で自分の理想とする海外に行ける仕事なのですが、当時の海外で被害にあった場所に近いところに行く可能性もあるため、受かりたい気持ちと受かりたくない気持ちが同じくらいの大きさで襲ってきて困っています。

どうしたら過去の辛い体験を乗り越え、今までのスキルを発揮し、自分の存在を有効活用できるようになるでしょうか。汚い自分を知られるのが怖く、知られそうになると関係が切れていました。

今もそれに近い状態なのですが、ちゃんとした関係を築きたいと思い、家族や友人からも最低な人間だと思われながらも関係をなんとか続けています。

こんな相談は重いのでそんなに人には言ってないですが、やっと母親や兄弟、副業に関わっていた1人には言えたので、誤解されるような事は少しなくなりましたが、最低な性格は変わらず面倒がられて疎まれながら関係を続けています。
人並みに関係を続けられる人になりたいです。そのためにもゴミのような存在の私に人を近づける事を自分で許す方法が知りたいです。
(Aさん)
***

ゴミのような人間だと思うようになったのはいつ頃からでしょうか?
その性被害にあってから?
それともそれ以前から?

ゴミのような存在はゴミのような扱いをされるのが相応しいので、そういう人間関係を築かざるを得なくなりますね。

素晴らしい人との出会い!
大切な人に愛された環境!

ってゴミには似合わないでしょう???

だから、自分をゴミのような存在だと思わないようにしていくことが当面の目標なんですが、そうすると「どうしたらそうなれるんですか?」ってよく言われるわけです。

そこで私はいつもこんな風にお聞きするんです。

「ほんとにそうなってもいいの?覚悟できてる?」って。

ゴミのような存在って思うことで得られてるメリットがめちゃくちゃあるんです。
だからこそ、分かっていてもなかなか手放せないんですね。

昨日の自己嫌悪の記事に通じる話ですけれど。

どんなメリットがあるか?と言うと、
・人間関係がうまく行かなくても自分がゴミだから仕方ない。
・自分はゴミのような人間なのだから仕事がうまく行かなくて当然。
・そんな人間はあまりいい出会いがないのが当然だからひどい人に会うのも仕方がない。
・ゴミのような人間は人から愛されるわけがないから、愛してもらうことを期待しなくてもいい。
・そんな人間は当然ゴミのように扱われるのだから人から傷つけられるのも当然だ。

そんな風に「自分をゴミとして扱う」ということにより、自分の心を守ることができる、すなわち「防衛」することができるのです。

もちろん、そんな意識はないかもしれません。
ただ、自分をゴミじゃなくて宝物だと扱うようになると、これらの防衛は一切意味がなくなりますよね。

・宝物なのに人間関係がうまく行かなかったらどうしよう?
・宝物は素敵な仕事ができるはずなのにそれが出来なかったらヤバい。
・宝物だったら人に大切に扱われるはずだけど、そんな現実は想像できない。

みたいにね。

自分をゴミだと思って生きて来た分、その反対の世界って想像ができません。
ナンボ「沖縄って素敵だよ~」って話を聞いても実際行くまではほんとに素敵なのか実感が持てないように。

だから、Aさんが自分をゴミのように扱うことを「手放す勇気」がまずは必要なんですね。
それでもいい、と思える覚悟が。
それさえできてしまえば、あとはそんなに難しくはありません。
(そして、昨日の記事に話が続くわけです)

それで私は「なぜ、Aさんは自分をゴミのように扱うようになってしまったのか?」というテーマについて非常に興味を持つわけです。

文面から察するにやはり性被害の影響がとても大きいのでしょうか。
そもそも男性に対しては嫌悪感なり恐怖心はありましたか?
もともとお父さんとの関係ってどうだったのかな?
昔から女性であることに自信がない?それともあまり自覚がない?

そんなところをまずは掘り下げてみたいですね。

性被害の心理的な影響は「自分は汚れてしまった」「女性として終わってしまった」みたいな痛みとして心の中に残ることが多いですね。
恋愛やセックスに対する抵抗はもちろん、「ふつうの人生を送ることはできない」「大切な何かを失ってしまった」という風に感じる方も非常に多いです。
そして、この経験を癒すためには「怒り」も大切な要素なのですが、その感情が出て来ないことも多いんですね。ひたすら怖くて、気持ち悪くて、嫌悪しているだけで。
とすれば、そこをじっくりと癒していく時間を取るのが一番。
少しずつその体験からの回復を目指していきます。

だから、今、Aさんがその経験をどんな風に捉えているのか?がとても大事です。
「今、その出来事をどう感じているか?」ということですね。

お父さんや上司との話が出てくるとやはり対男性に対する感情に注目していかざるを得ないですよね。
幼少期のお父さん、お母さんとの関係性。
家庭の中での人間関係。
育っていく中で「女性としての自分」を封印してきたのでしょうか。

女性を抑圧すると、本来の女性性が強い分だけ「あなたは女性なんですよ」と思い出させる体験を作り出します。

元々お父さんとの関係がしっくり来ていないと、お父さんを投影しやすい上司やパートナーとの関係に問題を抱えるようになります。
だから、その場合はお父さんとの関係を見つめ直していきます。

子ども時代から自分を隠して生きてくると本来の自分を取り戻すためのできごとが起こりやすくなります。
本当は情熱的なのにクールに振る舞っていると、その情熱を使わなければならないような場面に遭遇します。
本当はすごく直観的、感覚的なのに、敢えて思考的に生きてくると、仕事や人間関係はうまくいきません。

そんなところから、上記のような質問をしたいな、と思うのですね。

Aさんも海外で生活されていたり、外国生まれの方と接する機会が多いので少なからず自分を客観視できてると思います。
つまり、自立できてると思うんですね。
1人暮らしも成り立たせてますし。

そこで、まずはこんな意識を自分に向けてみてください。
できるだけ次の文章を淡々と繰り返し読んでみてください。
1日3回くらいで大丈夫です。

まずは傷ついてぼろぼろになった女性をイメージします。
ボロをまとっていたり、傷だらけだったり、目がうつろだったり、自由に傷ついた女性をイメージします。
その自分にこう話しかけてみてください。

「あなたは何も悪くありません。
 あなたは無実です。
 あなたはもう自由です。
 あなたは誰かに愛される資格があります。
 あなたは誰かを愛する資格もあります。
 あなたは誰かに守られることができます。
 あなたは誰かに優しくされるだけの価値があります。
 あなたには深い慈悲の心があります。
 人に希望と安らぎを与えられる心があります。
 本当のあなたはとても魅力的な女性です。
 もう本当の自分に戻っても大丈夫です。
 あなたには数多くの味方がいます。
 あなたはもう1人ではありません。
 あなたには素晴らしい人たちに囲まれて生きる価値があります。
 あなたにはやりがいのある仕事が相応しいです。
 あなたは今も誰かに守られています。
 あなたは悪くありません。
 あなたは無実です。」

感情を込めたりすると抵抗が出やすいので、その奥の、もっと深い心の部分に語り掛けるようにただ読んでみるといいと思います。

そしてもし良かったらしばらく続けてみてください。
ステキな奇跡が起こるかもしれません。

毎日使える心理学講座
○根本のメールマガジン
○根本のセミナー・スケジュール
○根本のカウンセリング
☆音声配信サービス
【根本の講座が自宅で、電車で聴ける!】ココロノポッドキャスト
☆DVD
『「手放すほどの愛がすべてを変える! 今、ここから愛されて幸せ妻になる法則」セミナー』
☆根本本。
根本の著作


あわせて読みたい