いばらき看護の祭典にて講演させていただきました。(ほとんど水戸への旅レポ)



茨木市は隣の市だし何かとご縁があるところなのだけど、茨城県ともなると「常磐線で行くところ」というイメージで今までほとんどご縁がなかったものです。
まあ、日立もあれば、つくばもあり、鹿島神宮には行ってみたいし、うちの弟子にも出身者もしくは在住者がちらほらいるので耳に入る機会は多いんですけどね。
県民の方と話をしてみると北部、中部、南部で文化圏が違うんじゃね?というくらい広い県らしく、南の人は水戸に行くよりも東京に出ちゃうらしいし、何でも茨城県は県庁所在地の人口と県の人口の比率が全国で一番少ない県らしく、人口もあちこちに分散しているところなんですね。

ということで、ふだん扱いなれない「えきねっと」アプリを操作して8:24という(私にとっては)早朝に東京駅を出発する「ときわ53号」に1時間半揺られて水戸にやってきました。今回は本の販売員として伊藤幸一くん(スタッフ)がお供してくれます。

東京駅で撮り損ねたので水戸で撮影したE657系

タクシーならすぐなのだけどそれくらいの距離ならば見知らぬ街は歩くのが1番楽しいので都会的な水戸駅を歩いてザ・ヒロサワ・シティ会館に向かいました。
よく整備された都市空間が広がっていましたけれど、水戸と言えば江戸時代の御三家なわけですからこんな現代風な街並みのわけはなく、きっとごちゃごちゃした昔ながらの街もどこかにあるんだろうなあ、とちょっと郊外感のある道を歩いていきます。
私は新しい街に行くとその街一番の繁華街に興味が向きますし、そういうところはたいてい昔ながらの区割りが残っているのでそこを歩くのが好きなのです。(例えば、仙台なら国分町だし、広島なら八丁堀とその周辺)ま、そういうところにたいてい旨い店も固まってますしね。

緑の多い、暮らしやすそうな街を歩くと公園の中にたたずむように会場が見えてきました。

要するにかなりガチなイベントに招かれたのです。

会場に到着するとお偉いさんたちに次々とご挨拶を頂き、なんと「楽屋」に案内されました。

立派である。

楽屋内部。なんやら頂き物が。

茨城県のナースセンターはこんなグッズを作ってるんですね!他の県もそうなのかな?

ちなみにお弁当まで準備していただいていました。本格的過ぎる。

本番の講演は15:30から(実は1時間時間を勘違いしていて16:30だと思ってた。汗)。
それまでは自由に過ごしていていいとのことなのですが、今回は本を大量に送り付けて物販スペースを確保していただいたので、スタッフと一緒に販売員を務めます。

こういう講演会ってどんな本が売れるのかさっぱり予想できないので「それなりのものをたくさん用意して選んでもらう」という作戦に出ました。
主に先生方が手にとって下さり、そして、私の告知を見て各方面から駆け付けてくださったお客様ならびに弟子どもが購入してくれたので思ったよりも売れたんですよね。
倉庫で汗だくになりながら段ボールに本を詰めたのが報われました。

本の販売員ならびにサイン書き書きマシンと化しておりました。

地元水戸の方もいらしてくれましたが、それ以外の土地から車で1時間とか1時間半とかかけて足を運んでくださったのはほんとうに頭が下がります。おかげで完全アウェーなはずの空間にちょっとだけホーム感が漂っておりました。

かわいいゆるキャラまで登場していました。

このイベントは「看護の祭典」と銘打っているだけあって看護師、看護学校生、そしてそこの先生方ならびにその関係者たちが訪れる場です。
私が日本最強の職業だと思っており、かつ、自立系武闘派女子の巣窟と確信を持っている看護師たちとそれを目指す学生さんたちに何か偉そうな話をするのが今日のお仕事なんです。
1500人以上収容する大ホールにて60分講演をするんです。

ものすごく偉い先生の講演会みたい。なお、客席に空席が目立っているとかは言わないこと。

自己肯定感とか自分軸とかライフワークとかについて話す根本先生。

でも、セミナー慣れというんですかね。こんな広い場所で話をするのは初めてなんですけど緊張でがちがちになることはなく、むしろ客席の様子を見ながらふだん通りに近い状態で話をすることができました。

テーマは「自分に厳しすぎてない?」という感じのいつもながらのテーマでして、ちょくちょく笑いも起きてましたし、頷きながら聴いてくださってる方もいらして無事終わって良かったです。

ただ、学生さんも多かったので果たして彼女たちに響いたのかは疑問。
どうしてもふだん接している年齢層がもう少し(?)上ですので。

とはいえ楽しく講演ができましたし、面白かったとも言っていただけたのでまた機会があったらやってみたいです。
このイベント、オンデマンド配信も予定されてるとのことでこちらをチェックしてみるといいかも!

ふつう本というのは講演後にたくさん売れるものと相場は決まっているのですが、なんと講演後すぐに撤収をしなければならないと聞き、残念。
それでも何人かの方が購入してくださったのですが、会場を出るまでの30分間はバタバタしまくっておりました。

さて、会場を出たのが17時ちょうど。
スタッフの幸一と「水戸で飯を食って帰るか、神楽坂に戻ってから食うか」という本日一真剣な激論を交わします。
実は昨日のうちに会場~駅までの間で行ってみたい店を数軒見繕っておりました。寿司。スペインバル。餃子。どれも魅力的です。
しかし、講演後の解放感から飯を喰らって酒を飲めば帰るのが遅くなるだけでなく「今から東京に戻るのめんどくさくね?」という心理状態になる可能性が大です。
せっかく水戸に来たのだから地元のグルメを堪能するのも大事だろう、という思いもありますが、勝手知ったる神楽坂で気兼ねなくゆったりするのもアリです。
結局のところ、行きたかった店が18時開店であったことと、幸一の「僕、飯を食うと動きたくなくなるんですよ」という一言により、そそくさと東京に戻ることにしました。

水戸駅までやはり歩いて戻り、成城石井でビールとおつまみを購入し、ホームに下ります。
すると気動車特有の爆音を鳴り響かせて鹿島臨海鉄道の列車が入ってきました。これに乗ると鹿島神宮まで行けるそうです。
鉄分がちょっと多めな私としては感動しましたねー。嬉しかったですねー。

鹿島臨海鉄道の年季の入った気動車。私の地元の遠州鉄道に似たデザインでびっくり。

なぜか壁面がボロボロ。潮風に当たるからか?他の列車も同様なのか?

その後、入ってきたスマートなE657系に乗り込み、車内でちょっとした打ち上げをしながら東京へ。
そして、神楽坂に戻ると最近の我々のブームであるもんじゃ焼きを食いに出かけたのでした。

講演会の話を書くつもりが、何となく旅レポになったような回でしたね。笑


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