いったい、何を求めているのやら・・・



能登沖地震で被災された皆さんには心よりお見舞い申し上げます。
私も名古屋にて揺れを経験しました。能登の皆さんよりもはるかに軽いとは言え、ビルの27階におりましたゆえ、5分以上もゆらりゆらりと揺れており、今更ながら阪神大震災を思い出してしまいました。
つい先日も石川県からいらしてくださった方、石川県出身の方とお話をさせていただいたばかりですので、お体はもちろん、ご家族の皆さんの様子やご自宅ご実家の状態が気になるところです。

さて、そのような状況の中にて不謹慎に感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、私のくださらないおしゃべりにお付き合いいただけましたら幸いです。


出張の最後の晩は、自らの頑張りを労い、ささやかながら打ち上げを開催することにしている。(多くの場合、打ち上げの儀は一人で執り行われる慣わしがある。これは一種の解放感と共に寂しさも味わえる!!)

その儀に際しては、予め休憩時間を利用して、近隣の名店を口コミやネットを駆使して調べ上げ、仕事終了と共に財布を片手に颯爽と出向くのを主義としている。
ただし、僕の習性上、電車やタクシーに乗ってまで出かけることを由とせず、あくまで探索範囲は投宿先周辺に限られる。

実は今回の名古屋出張では、ノルマのように毎日1食はラーメンを食する習慣がついている。
初日は金山駅構内にてゴマ麺の坦々麺にて汗をかき、二日目は名古屋ご当地ラーメンとも言える“台湾ラーメン”を藤一番というチェーン店にて木村と共にしていた。
名古屋に来る前から何故かラーメン禁断症状に悩まされており、出張と共に一気にその堰が切られたような勢いなのである。

そして、今晩、ターゲットにしたのは金山駅前のアスナルの横にある筑豊ラーメン店。
以前から気になっていたのであるが、「九州ラーメンならば福岡に出張したときに本場のものを食べられるしなぁ、やはり、名古屋にいるんだから台湾ラーメンを食べ比べるのが筋というものだろう」との邪念を働かせ、今まで足を踏み入れた事が無い店であった。
しかし、やはりトンコツスープの魅力に押され、ネットでの評価も高かったため、宗旨を改めることとした。

店内は日曜日の夜9時過ぎに相応しく、客は全員が男である。
その光景に妙に気分が落ち着く中、ビールを片手にラーメンを食し、九州ラーメンらしい細麺に舌鼓を打つ。
どうも最近辛い目のラーメンばかりだったせいか、普通のトンコツスープには舌がものたりず、目の前にあった無料のニンニク及び豆板醤を大量に投入する。
これも口臭をあまり気にせずに済む、休日前ゆえにできる妙技である。
そして、ほどよい味に仕上がったラーメンを非常に美味しく頂いた。
やはりラーメンは細麺が一番いい。

ただ、通常であれば、軽く替え玉を硬めでオーダーするところであるが、今日はホテルの部屋に焼酎がスタンバイされている関係で、一杯のみで切り上げ、毎回通いつめている成城石井にてアテをチョイスした上、ホテルにて打ち上げの儀、二次会を開催することとした。
ま、こう偉そうに書きながら、所詮1次会がラーメン屋、2次会が自室であるから、ある種の人間の小ささを表しているようで、ちょっとした虚しさを禁じえないところがある。
しかし、酔いの勢いがある以上、それもそれで楽しいのである。(若干強がり)

その東京生まれの高級スーパーでは何となく辛いものを欲する中、乾き物数点とキムチをカゴに入れてレジへ。
そのときはあまり意識しなかったのであるが、レジで今回購入した3点を確認してみてビックリした。
1.ドライ納豆(いりこ入り)
2.にんにくフライ(スナック菓子)
3.にんにくキムチ
というわけのわからないラインナップである。(食べ残しは大阪に持ち帰る予定である)

ラーメンに大量投入したニンニクに加え、お菓子でもキムチでもニンニクを所望する私とは、いったい、何を求めているのであろうか?
“無意識の”選択とは怖ろしい。
そんなに疲れているのであろうか?
そんなに精力を必要としているのであろうか?

そんな自分の不可思議な行動に首をかしげつつも部屋に戻り、明日は休みだし~などと思って、芋焼酎片手ににんにく尽くしの晩酌を楽しんでいる(幸い匂いはそれほどきつくない。ただし、自己判定。)。

しかし、よくよく思えば、この部屋はホテルであるからして公共のものであり、窓の開かぬ密室の部屋には、私の知らないところで、とんでもない匂いで充満している可能性がある。
しかも、私だって明日は新幹線に乗り、大阪に戻り、そして、娘とに3日ぶりの再会を果たし、熱いチューを交わす手はずになっているのである。
待ちに待ったパパがにんにく臭かったら、きっと娘は幻滅するであろう。
今まで「パパかっくい~い!」と賞賛してくれた娘も、明日を境に「パパ、くさい、あっち行って」と早くも3歳にして宣言されてしまうかもしれない。

そして、また妻の目線も今まで以上に冷たくなるのではないかとの怖れもぬぐえない。

よって、まったく不本意ではあるが、にんにくキムチの蓋を封印し、にんにくスナックをしまい、もう一度服を着替えてコンビニにブレスケアを買いに行くことにする。
また、部屋はもともと設置されていた空気清浄機を出力最大にすることにより、明日お掃除に来られるお姉さんや、宿泊される方の迷惑にならないように配慮する所存である。

打ち上げの儀もなかなか本能の赴くままに行うのは難しいものである。
しかし、それほどまでに自分は何を求めていたのであろうか???

因みに27階から眺める名古屋の夜景はとても美しい。
雨上がりの日曜日ゆえ、非常に空気も澄んでいるが故。

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