福岡にて~夏の始まりの百道浜~



福岡にやってまいりました。
大阪を経つ前は大雨が降る予報が出ていて、飛行機が飛ぶかどうか少々不安でしたが、蓋を開けてみれば大阪は小雨ながらも、福岡は晴れて暑くて、機中もほとんど揺れることなく到着しました。
梅雨の合間の、夏というにはまだちょっと遠い空と暑さですが、きっと一年で幾度もない貴重な一日なのかもしれません。


とはいえ、蒸し暑く、地下鉄の駅を降りて、お約束のラーメンを食し、ホテルまでてくてく歩いていくだけで汗が吹き出てます。
そして、チェックインにはまだ時間があったので荷物を預けて百道の浜へ。
レンタサイクルは貸し出し中だったため、徒歩でしたが、10分も歩けばもう浜なんですよー。

徐々に海に近付いてるときのワクワク感というのは小さい頃からほとんど変わってないんですよね。
僕にとっては子どもの頃の気持ちを取り戻す一番手っ取り早い方法かもしれません。

でも、雨上がりで湿った空気で、風がびゅーびゅー吹いていて、人気もまばらなのですが、でも、暑くて、空はもう夏に向かっているのを見ると猛烈に「あー、やっぱり僕は海が好きなんだな~」と感じられるのでした。

よって、翌日(金曜日)も海へ行くことに・・・。

ただ、午前中は海辺のカフェも空いていないし、自転車で西新の街へ向かいました。
ちょっとした買い物を済ませ、気持ちいい風に吹かれながら颯爽と自転車を漕いでランチへ。
ながのからお勧めされた藤崎の「中国大明火鍋城」というお店へ。
人気店で12時前だというのにけっこう席が埋まっていて期待も大。

そして、昨今めっきり「四川風」という文字に弱くなっている僕は五反田の「陳麻家(ちんまーや)」を思い出しながら、麻婆豆腐ラーメンという暴挙に出たのでした。
ほどなく運ばれてきた麺は「これで辛くなかったら、お前は神経が麻痺しすぎだ!」と主張しているかのごとく真っ赤に染まり、刻まれた唐辛子が堂々と鎮座ましてる逸品でした。
一口すすると、反射的に咳き込む熱さ(と、おそらく猛烈な辛さ。おそらく僕の中の「辛さ」という範疇に入らず、脳がびっくりしたのかもしれません)。
思わず走馬灯のように最近記憶に新しい激辛モノの歴史が蘇ります。
「陳麻家」の麻婆豆腐&坦々麺もこんな辛さじゃなかった・・・。
「サンライン」のカレーも無意識的に汗が滴り落ちるが、こういう衝撃はなかった・・・。
いかんせん、知らないうちに汗が吹き出て、辛さを薄めんがごとく次々とどんぶりに落ちて行くのです。
これにはむしろ笑えるくらいでして、残したら負けだと妙な維持も出てきて一気に完食。
600円という安価で大きな冒険でしたー。
ただ、冷静に考えるとこんな思いをして食事をする意味があるのか?と少々疑問が残りますが・・・でも、きっとまた足が向く事でしょう(笑)

で、その勢いで海辺へ。
天気がほんとうに良いので前日に比べてたくさんの人で賑わってました。
街中でありながら(人工だけど)きれいなビーチがあって、カフェがあって、博多人がとても羨ましいですな~。
関西人から見れば須磨海岸が天保山にやってきたような、東京人にとっては湘南海岸がお台場にあるような、そんなイメージでしょうか。

そんなカフェでは近くで働くビジネスパーソン達や、高級住宅街に住まう優雅なママ&ベビー達がランチを楽しんでいます。
そして、そんな中に、汗びっしょりで駆けつける怪しい男一人。
お店の人にも少し引かれながら、お気に入りの窓辺の席へ。

それでも、風に吹かれると「あー、やっぱり、僕は海が好きなんだな~」と思わされるのです。

しばらく波風を眺めながらボーっとして、心底リフレッシュしてホテルに戻ってきました。

百道の浜辺1 百道の浜辺2

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