うちに天使が舞い降りてちょうど丸2年。
彼女がいない生活からは随分変わり、今ではそれがいったいどんな風だったのかすら思い出せない。
それに、いまさらそこに戻りたいとも思わないほど大切で、珠玉の時間を送ってもらっている。
もう2年、まだ2年。
どちらも色濃く感じられる年月である。
ママが選んでくれたミッフィーのケーキに興奮し、ばあばからプレゼントされたキッチンセットに驚嘆し、きっと今夜はなかなか眠らないだろう2度目のバースデー。
夜、疲れて横になっていると、そのキッチンセットに付いているお鍋やお皿におもちゃの野菜や果物、魚をいっぱい盛り付けて「ぱぱ、ごうご(どうぞ)」と持ってきてくれた。
自分が年老いたときにはこんな風に介護されるんだろうか?などと遠い未来のことのはずが妙にリアルでほろっときた。
そう感じさせるくらい感情表現が豊かになり、人間らしくなってきている証拠だとも思う。
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カウンセリングからの帰り、外で待ち合わせた時に僕の姿を見つけてだだだーっと走りよって来る無邪気さにも心打たれた。
彼女の誕生日なのに、むしろ多くのものを贈ってもらったような気がしてならない。