子どもの「引きこもり」の心理とその対応について~子どもの心の声に耳を傾ける~



引きこもりというのは家にずっとこもりっぱなしな状態を指すことが多いですが、要するに「心を閉ざしている」という状態のことを言います。
そこにどんな感情があり、問題があり、どうしていけばいいのか?を考えてみたいと思います。

ご無沙汰してます♪
神戸メンタルでお世話になっていた元(?)武闘派Aです。

根本さん的にあまり扱われていないネタとは思いますが、何故か一番に根本さんが浮かんだのでリクエストさせてください。

中2の息子がここ1年ほどすっかり引きこもり×スマホを手放せなくなってしまっています。

※もともとデモクラティックスクールの自由な学びで育ててきており公立学校にはほとんど行かせてません。5年生から流れでワークショップの人員として親元を離れいろいろな大人たちと、あちこちで暮らす約3年を過ごした末です。

わたし自身は、まぁいろいろ疲れたのかな。離婚して父親が大変だったり小さい頃にいろいろあったりもしたし、またしばらく母(わたし)のそばで特に何もせず静かに暮らしてもいいのかなくらいに感じています。

※ワークショップ暮らし中は、自然素材の家造り、森の開拓、井戸掘り、サバイバルキャンプで魚屋突きなどを楽しみながらも少し頑張ってきていたので
※ただ、ワークショップで面倒をみてくれていた地球ファミリー父母さま達は、とてもとても心配してくださっています。

家に居るだけで、最初は買い物や外食には行っていたしスマホやパソコン、ゲームも大分やっていましたが、周りから「問題視」され始めたあたりからなんだかおかしな事になっている氣がしています。。

またワークショップにしばらく行って「問題視」の渦から戻ってきてみると、買い物や外食にも行かないと言いだし、なんだかスマホを顔から離さない、くらいな感じになっています(汗)

父も母もドスピリチュアル体質、この子も赤ちゃんのときから見て感じて言葉を降ろしてきたタイプ。

周りからの視線の変化(問題視)の影響が大きく、もしかしたら世のひきこもら~は、そんな影響をうけての人多かったりするんじゃないかな
自分自身のスピリチュアル体質と成長期になったこと、も大きかったりしないかな、と

あまりメインに扱ってこられていないテーマかとは思いますがわたしにとってその姿勢と解説において一番信頼する根本さんのその辺りの解説、解釈をぜひ聞いてみたく、是非よろしくお願いいたしますm( _ _ )m

・ひきこもの心理とは
・ひきこもりは何がどう問題なのか
・ひきこもりを抜け出すのに必要なこと

など、基本的なことと

別ネタになりそうですが、出来たら
・子どものスピリチュアリティとの向き合い

また、

親のわたしは何故か感覚的に「大丈夫っしょ」くらいにしか思えていないこと

地球ファミリー両親たちへの対応、対処へのアドバイスもいただけたら泣いて悦びますm( _ _ )m
(Aさん)

ご無沙汰しておりまーす。お元気そうで何よりです。離婚してたんでしたっけ?

さて、私がこういうお話をお伺いすると真っ先に「本人は何て言うてるの?」とお聞きしたいんですけどどうなんでしょ?

この状況を本人がどう捉えているのか?が気になるところでして。
スピ系男子にありがちな自分の気持ちをあんまり話さないタイプなんでしょうか?
中2ですし、思春期まっ盛りということで反抗的なんでしょうか?

Aさんや地球ファミリー父母たちの話は出てくるんですけど、息子さん発の話がほぼ出てこないので、もしかすると本当の問題はそこにあるのかもなあ?とも思ったりもします。

実は頂いたお話だけでは「うーん、何とも言えんなー」というところでして、疑問点もあるし、想定できることも色々ありますので、もう少し情報が欲しいところです。

〇3年間親元を離れて大人たちと過ごしたことによる影響はどこにどんな風に出ているのか?ポジティブな面もあれば、ネガティブな面もあるかもしれません。

〇ちなみにその3年間はほぼ離れて暮らしていた感じなんでしょうか?それとも毎月どこかに出かけていくスタイルなんでしょうか?

〇その3年間は本人にとってどんな期間だったのでしょうか?母親と離れて暮らすことをどのように捉え、また、どんな影響があったのでしょうか?

〇なぜ3年経ってその生活が終わったのでしょうか?そういうカリキュラムだったということなんでしょうか?

〇その生活を終えて、母親と暮らすことを本人はどのように捉えているのでしょうか?本人が望んだことなのでしょうか?そして、その理由はなんでしょうか?

〇周りから「問題視」されてるということですが、その周りってのは地球ファミリー父母以外の人もいるってことですか?

〇自然の中で3年も暮らしていたのちに、都会(?)に移ってきたことの影響などはありますでしょうか?

〇その後もワークショップに通われているってことですよね?それには本人も参加する意思があるということなんでしょうか?

〇ずっとスマホを見て家に引きこもっていることをワークショップ内でどんな風に問題視されているんでしょうか?

そんな風にあれこれと疑問が湧いてきてしまいましたので、なぜ息子が今のような状態になったのか?については今日の時点では何とも言えないものです。

とはいえ、ほんと単純に見れば「今まで自分が慕っていた地球ファミリー父母と、居場所のように感じていたワークショップで、批判的な目を向けられることになって居場所がなくなったからじゃね?」という風に見えなくもないですけど

スピとかそういうのは分からないですけど、それとは関係なく、ふつうに人間関係で躓いていると解釈してもこの状況は成り立つと思います。

「学校に行くのが楽しかったはずの息子が、周りの子に問題視されるようになって学校に行きづらくなって家で引きこもっている」という風に見ればよくあるケースですよね。

思春期で多感な頃でもありますし、ただでさえ周りの人たちの視線が気になるお年頃ですから、居場所がなくなっちゃえば引きこもるしかないよねー、という風に捉えられます。

だから、楽観的に見ることもできますけれど、その辺の心理を読み解いていかないと引きこもりが常態化していく可能性も高いですよね。

ということでこれ以上Aさんのケースにはツッコめないので、頂いた質問に一般論でお答えしていこうと思います。

・ひきこもりの心理とは

まず「何をもって引きこもりと見るのか?」という、そもそも論もあるんですけど、一般的に引きこもりは「怒りの表現」であり、「自己防衛」として捉えられます。

社会(学校や親)に対しての怒りであり、その怒りは「愛してくれない」「分かってくれない」などのニーズから来るものもあれば、孤独感や分離感と言ったところもあります。

その怒りを使って「自分を守る」ということをやっているわけでして、それゆえ、親であっても自分の心に介入させません。いわば、心を閉ざしたことになるんですね。

あと環境の問題として「本人に合わない環境を親などが押し付けてる」ときに、それに対する反抗的態度として引きこもりになることもあります。

よくあるのは「学校というシステムにフィットしない子」の場合でして、大人であれば転職して環境を変えることもできますが、子どもはなかなかそうした選択肢がないですよね?

確かに最近はフリースクールなども増えてきていますけど、親側が「ふつうの学校(一条校)に通わせるべき」という思いがまだまだ強いので、子どもは引きこもることで身を守るしかできなくなりますね。

また、やはり思春期になりますと多感な時期というのもありまして、いじめはもちろん、友達と衝突したり、何か失敗をして恥ずかしい思いをしたり、先生との関係がこじれたり、家に心配事が発生したりすることで、大人が思う以上に本人がダメージを受け、その結果、社会から自分を分離させて自分の世界で過ごすようになるのです。

思春期って「死の概念」を持つ時期ですし、大人になっていくにつれ将来への不安や怖れ、死そのものへの怖れを抱きやすいものです。
そうした部分も引きこもりにつながっている可能性も考えられます。

ただ、違う見方をすればそういう形でちゃんと自己主張ができているとも言えるわけですし、また、少なくとも未来に向けてエネルギーを溜め込んでいる時期とも言えます。

解釈は様々でたぶんもっと色々とケースはあるんだろうと思いますが、とりあえず思い付いたところだけお伝えしました。

・ひきこもりは何がどう問題なのか

それが問題なのかは観察者の判断によるのかなあ?と思います。

Aさんのように「疲れたんだから今は休んでるんだね」という風に見れば問題ではないですし、「まあ、そのうち動き出すやろ?」と楽観していれば問題ではありません。

けれど、「学校に行かなければならない」とか「将来のことを考えたらそんなスマホばっかりいじってたらあかん!」という価値観を持っている方であれば、引きこもりは問題になりますね。

だから、何がどう問題なのか?というのはその人それぞれの価値観によると思います。

・ひきこもりを抜け出すのに必要なこと

そもそも引きこもりは問題なのか?という視点も大事なんですけどね。
そうすると抜け出さなきゃいけないものなのか?というそもそも論も出てきます。

引きこもってスマホの世界の住人になってるということは、心を閉ざした状態であることは確かです。

そこには怒りもあれば、悲しみ、寂しさなど様々な感情もあるでしょう。

中2ということは自分の状態をある程度分かっているはずですから、引きこもっていることに自覚があれば、周りの人に対して罪悪感もあるでしょう。

なので、引きこもりから抜け出すかどうかは別として、少なくとも子どもの話を聞いてあげることは大切なことだろうと思います。

息子の心の声に耳を傾ける、ということですね。

まあ、時にはカウンセラーを挟んだ方がいいケースもあります。(子育て系のカウンセリングをしている者もいますので検索してみるといいですよ)(お弟子さんを検索

例えば、本人はけっこう深刻に捉えているのに、親がとても楽観的だった場合、「親は自分の気持ちを分かってくれない」と思いますよね?そうすると親に話をしても全部楽観的に解釈されちゃうからだんだん親に対しても自分の気持ちを話さなくなります。

また、言語化が苦手な子もいるわけですが、そうすると親が子どもの話を聞けなくて「早く話して、ちゃんと話して、何が言いたいの?」とけしかけてしまうので、余計に心を閉ざされる場合もあります。

それから思春期ですから反抗期的なものも実はあって、そもそも親に反発しているので話をしてくれないってことも多いですね。

ということで、子どもの話を聞くというのは難易度の高いものなのですが、そこは親子ですので時間をかけてじっくりいけばいずれ心を開いて話をしてくれるようになるはずです。
まあ、少なくても半年、できれば1年かけて関係を修復していくイメージを持ってください。

少なくとも「ママは僕の味方で安心できる存在」ということが分かれば、色々と話をしてくれるようになるでしょうし、心を開いてくれるようになるでしょう。

とりあえず当面は社会に対して心を閉ざしていても、親に対して開いてくれたらいいので、そこを目指していくことをお勧めすることが多いですね。

なので、親側から見れば「いつでも子どもの味方でいてあげる」ということを意識することをお願いしています。

これ、意外と難しいですからねー。大人はあれこれ考えちゃいますから。

「好きなだけ家にいればいい」と口では言っていても本心では世間体を気にしたりして「学校に行ってほしい」ということもありますからねー。

・子どものスピリチュアリティとの向き合い

基本的に子どもはみんなスピリチュアルな存在だと思ってるんですけど、それをどう活かすのか?ってのはなかなか難しい課題かもしれません。

ただ、特別扱いしないことが何よりも大事だと思います。

何でもそうですが、特別扱いしてしまうと親が社会から子どもを切り離してしまいますよね?ふつうの子として接し、育てる意識が大切かな?と。

この辺は乙武さんやさかなクンの母のあり方などがすごく参考になるかもしれません。

子どもの個性を受け入れ、認め、そして、それがふつうのことで何ら特別なもんではないとして扱ってあげると、たぶん子どもは心理的安全が担保された場所でのびのびと育つと思います。(最近心理的安全って言葉がよく使われてるのでどこかで使ってみたかったんですっ!笑)

だから、あくまでこの子の個性を伸ばしてあげ、魅力や価値を磨いてあげるつもりで接してあげることが大事かなあ、と。

そのためにもできる範囲でいいので、愛情を伝え続けることは大事ですよね。
とりあえず1日1回は抱きしめて「愛してる!」って伝えることをお勧めすることも多いのです。

★根本の子育て本。

「子どもの将来は「親」の自己肯定感で決まる」(実務教育出版)

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