3月発売の新刊のゲラがドサッと届きました。



家族で久々に長年通ってる(20年くらい!)お好み焼き屋さん(というか居酒屋?鉄板屋?)に久々に出かけ、ご機嫌で家に戻ってくるとゲラが届いていた。

よくよく編集者さんからのメールを読めば2/5、もしくは2/6必着とのこと。
その日、私は福岡にいるので、少なくても2/4までに投函しなければ届かないらしい。

うーむ・・・。

また、あの髭オヤジ(と言っても同年代)のお店でゲラチェックに励むしかないか・・・。

ま、それもよし。

原稿を送ってしばらくすると、こうしてほぼ書籍の体裁を整えたゲラが届く。
ものすごくドキドキして、ワクワクする一方で、いよいよ本当に本になるんだと思うといつも怖くなる。
浅田次郎さんはこの作業を「嫁に出す娘に最後の化粧を施す作業」と例えていたが、そこまで高尚な気分ではなくとも、否応にプレッシャーがかかる。
そして、怖いがゆえに、ページを開くのが躊躇され、つい、目の隅に追いやってしまうのもいつもの癖だ。
たいてい、一気呵成に読み進め、修正点を赤ペンで書き込むのだけど、いつも編集者が天才だと思うのはこの作業の最中だ。
なぜ、あんな文章をこんなに丁寧に纏められるのだろう?
なぜ、あんなにバラバラだ立ったパーツをこんなに美しく整えられるのだろう?
なぜ、こんなに読みやすい文章に仕立てられるのだろう?
他人が書いた文章を。
ということで、私にとってゲラチェックは編集者のプロとしての腕前にひたすら感銘を受け、ひれ伏す儀式でもある。

さて、広島に向かう新幹線の中で、入念に化粧を施すこととしようか。


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