会社を辞めて独立したいのですがなかなかうまくいかないんです。何がブレーキになっているのでしょうか?~意識の置き方を逆にしてみるのはいかが?~



ふつうは「会社を辞める」→「独立する」という時系列な手順を考えると思うのですが、意識の世界には時間の概念がないので時系列を捨ててみるんです。
つまり「独立する」→「会社を辞める」という風に意識してみるとけっこう景色が変わりやすいものです。
だから、もっと「決める」ことが大事というお話です。

根本先生!私は現在、お勤めをしておりますが独立を目指しています。

独立するにも会社の条件があり、顧客との契約を何十件か作ることが現在の目標になっています。
独立にはハタチ位から常々思ってました。当時はそのしたい事がなかったという感じです。
沢山転職重ねて気付いたことは『お勤めは出来ない』ということでした。

あまり人に合わせられません。
自分で決めたい。
これが常識よって言われてももっとこうがいいと思うのになって思ったり、納得できないとやれない。
悪口や不平不満を聞くのが好きではない。

人より仕事が速いようで、相当数こなします。しかし、私より遅い人が残って仕事をして私より給料が多い、給料交渉をしても微々たるものしか上がらない。なんだこれ。

小さい頃から親から『言うこと聞きなさい』『みんなと同じことしなさい』と言われ、それが我慢にしか感じられず、人にアレコレ指図されるのが好きではないです。

また私が小さい頃、親が仕事で居らず寂しかったので、私が息子と同じ空間に居たくて、夕方には帰宅、休みは一緒に過ごす生活スタイルをやっています。
もうだいぶ大きくなったので、子どもは友達と遊ぶ機会も増えてますがそれでも家族の時間を私は大事にしています。

ところが、会社からは『本当に独立したいの?』『比べては悪いけど、同期の〇〇さんは子どもは周りに任せて仕事1本で頑張ってるよ』『仕事に100%エネルギーを注がないと、難しいよ』と言われます。

家族の時間を犠牲にしてまで、やらなきゃいけない仕事って私は嫌で、何とか両立したいのですが、難しいのでしょうか??

他のことは引き寄せれるのが案外上手くいくのに、何で独立に関しては上手くいかないのか?契約が決まらないのか?分かりません。

やっとやりたいことが見つかって、どうしても叶えたいのに、仕事が嫌なものになっても嫌なので楽しくやってるんですけどね。

何がブレーキを踏んでるんでしょうか?

根本先生、私、お金稼ぎたい。たくさんの人を喜ばせたい、役に立ちたい。居場所を作りたい。
どうしたら軌道に乗せられるのでしょうか?
叶わないってことは本当は独立したくないのかな?ずっとずっと上手くいかないんです。
どうしたらいいのでしょうか??
(Yさん)

どうやら

>小さい頃から親から『言うこと聞きなさい』『みんなと同じことしなさい』と言われ

ってところが今もYさんを縛り付けているようですなあ。
「親」が「会社」に変わっただけで。

>独立するにも会社の条件があり、顧客との契約を何十件か作ることが現在の目標になっています。

この会社の条件ってのは契約を何十件か取るってことなんですか?
そのYさんが考えてる独立ってのは今の会社の業務と関係があるというか、引き継ぐことになるというか、関係あるんでしょうか?

というのもなんで契約取らないと辞めちゃいけないの?と思いまして。
今の会社の商品やサービスを引き続き扱う条件ということであれば分からなくもないですけど、辞めるかどうかなんて自分(労働者)の権利ですから、そこにとやかく言われる筋合いはないんですけどね。ブラックなお会社ということなんでしょうか。

それから、

>会社からは『本当に独立したいの?』『比べては悪いけど、同期の〇〇さんは子どもは周りに任せて仕事1本で頑張ってるよ』『仕事に100%エネルギーを注がないと、難しいよ』と言われます。

という話は、その契約を取るための話?それとも独立したあとの話?
なんでそんな話になってるのかな?と思いまして。

>家族の時間を犠牲にしてまで、やらなきゃいけない仕事って私は嫌で、何とか両立したいのですが、難しいのでしょうか??

まあ、そりゃあ何とかなるんちゃう?と思うんですけどね。
家族と仕事を両立させてる人なんて腐るほどいますし、シンママたちはそうせざるを得ない環境の中で頑張ってらっしゃるわけですし、また家庭に比重を置きながら自分でビジネスやってる人だってたくさんいますし。

会社の人ってほとんどが独立したことがない人ですよね?
だから、独立したあとのことって体験したことがないわけですよね?

なので、そういう人の話って真に受けちゃダメなんです。

「ハワイに行ったことない人から聞いたハワイの話」って信じられます?
そりゃあ、ネットでたくさん情報が溢れてるから「行った気になる」ということはありますけど、実際に行ったことない人の話って「ふーん」って聞き流すと思うんですよね。

そもそも他人の話ってあくまでその人の「体験」や「価値観」や「考え方」などから発せられるものです。

だから『仕事に100%エネルギーを注がないと、難しいよ』なんて話もあくまでその発言者の考え、価値観、思いなわけですから、「いやー、あんたとあたしを一緒にされても困るんだよね~」と聞き流せばよい話です。

でも、けっこうこういう話にみなさん振り回されちゃいませんか?

上司や先輩がそういう風に言ってたらそうしなきゃいけないように思っちゃいませんか?

だから、そこはとても意識的に「それはこの人の考え方なんだよね」と思うようにした方がいいと思います。

例えば、私ようないろんな人に会うお仕事をしていると、ほんとうに様々なケースがあってびっくりさせられることも多いものです。

へー、そんな生き方あるんだー。って教えられることも多々あります。

だから、こうじゃなきゃいけないなんてあり得んよな。自分次第で何とでもなんねんな。という風に強く思うようになりました。

その結果、「したいようにやんなよ」「好きなようにやればいいよ」という話をするようになったんですよね。

ひとつの会社にいるとその会社の価値観、考え方、思想、仕事のやり方が「世界のすべて」になります。どこの会社も似たようなもんだろう、仕事っていうのはこういうもんだろう、という風に“洗脳”されるわけですね。

だから、転職した経験がある方はその文化の違いに大いに驚かれたと思います。

そうでなくても、上司が変わったことで求められるものが一変した経験は皆さんも少なからずあるでしょう。

私自身も会社員の時代がありまして、独立ってどんな怖い世界なんだろう?ちゃんとやっていけるんだろうか?と少しだけ考えたものでした。

少しだけで済んだのは自分も会社員には到底向かないキャラということがよく分かっていたので、独立するほかない!と思っていたからなんですけど、いざ独立してみれば「ああ、こんなもんかー」と思ったものです。

つまり、ハードルをずいぶんと上げ過ぎていただけで実際やってみればそこまで大変なことじゃなく、むしろ喜びや快適さや自由さや面白さなど段違いでした。

知らない人(会社員)からは「大変じゃない?よくやってるよね?自分はちょっと勇気出ない」みたいなことをたくさん言われたわけですけれど、それは「知らない人の世界」から見た「独立してる人の世界」なんですよね。

ハワイに行ったことのない人が「ハワイって怖くない?暑過ぎない?波にさらわれない?物価すごく高いんじゃない?生活できるの?」と思うのと同じで、実際に行ってしまえばもう何とかするしかないわけです。

だから、ライフワークを商品にしてるだけあってよく独立に関するご相談もいただくんですけど、「会社員の話を聞いてもダメよー。独立した人たちに話を聞きに行きなさいよー」といつも言ってます。

これに関して言えば私たちの心の中にある「自己正当化」という心理を知っておくと便利です。

つまり、私たちは自分が選んだ道が正しいと思いたいって心理です。

例えば、何軒もめぐってようやく「これや!これに間違いない!」と思って買った花柄のワンピースがあったとしますね?

で、ルンルンで家に帰って着てみたら「んんん???思ってたんと違う。試着室ではばっちりやったのに家で着てみたらなんかダサい」と思ったとします。

そこで「あちゃーやっちまったー!もったいないことしたー!」と思いたいところなのですが、そこは大枚はたいて購入した逸品なわけですから、間違いを認めたくないわけです。

「まあ、これが最新の流行っちゅうやつやな」
「これが似合う体形になればええねや」
「外で見たらまた全然印象が違うはずや」

と希望的観測を含めて、自分がそのワンピースを購入したことを正当化したくなるわけです。

だから、会社員をずっとやっている人は自分が会社員をずっとやっていることを正当化したいんです。

独立起業した人は独立起業したことを正当化したいんです。

だから、会社員は「独立なんてせんほうがええで」と言いますし、独立起業した人は「どくりつした方がええで」と言います。

そして、そんな自分の考えを支持する情報を集めてきて「独立して失敗したらどうするんや?前にうちの会社にいた先輩も独立して最初は良かったみたいなんやけど今は借金まみれて大変みたいやで」という風に思おうとします。

自分が家庭を犠牲にしてでも100%仕事に打ち込んでいる人はそれを正当化したいので、「仕事っちゅもんはな、他のもんを犠牲にしてでも100%頑張るもんなんや」と言いますし、それで家庭が崩壊したとしても「家族が俺のことを理解できひんかっただけや。俺は何も悪くない」と思いたいわけです。

チャレンジしたことのない人はチャレンジしてないことを正当化するので、チャレンジしようとする人を批判します。

だから、私たちは自分が誰の話を聞いているのか?ということについて、よくよく意識しとかないとヤバいわけです。

そして、それが自分の属性と合わないのであれば秘儀・聞き流しの術を使って「ほんとそうですね!」と明るく軽く言うとけばいいのです。

だから、今のYさんは何らかの形で独立してうまく行っている人たちに会う機会を作ってたくさん話を聞くといいですよ。変なセミナーもありますからちゃんとちゃんと選ばないといけませんけど。

そうして「独立することを決める」わけです。

たぶん、今はまだ決め切れていないみたいです。

「今の会社を辞める」→「独立する」という流れを考えるじゃないですか。
確かにそうなんですけど、そうすると「今の会社を辞める」というところにエネルギーが取られやすくなるんです。特に契約取らないと辞めさせてもらえないならばなおさらね。

だから、そこは意識を逆転させることをお勧めしています。

「独立する」→「今の会社を辞める」

時系列で考えるとおかしなことに見えますけれど、あくまでこれは「意識」の世界。

つまり、独立することを大前提にして今の仕事をするようにします。

Yさんも書かれてますように「お勤めができない」のであれば、もう独立するしかないわけですから、そのつもりになっちゃうわけです。

独立することが決定したならばどうするでしょう?

今の会社で学んでおくべきことを学びつくしたいですよね?
会社員としてやり残したことがあれば全部やっときたいですよね?
独立してからやるべきことも今から少しずつ準備したいですよね?
起業家の人たちと接して情報収集したり、心のあり方を学んだりしたいですよね?

「決める」と意識が変わります。だから行動も思いも変わります。

そこで何がブレーキになっているか?と言えば、冒頭の「親の言うことを聞きなさい」が「会社の言うことを聞かなければならない」になってることなのかな?と思いました。

会社側の言い分はあくまで会社側の話なので、Yさんはきちんと線引きしなきゃいけません。

「なるほどー、会社としてはそういう風にしてほしいわけですねー。」と軽く受け止めておいて、そこから「じゃあ、あたしはどうしようかなー。会社の言うことを聞いてあげるか、それとも労働者の権利を盾にさっさと辞めちまうか、どうしようかなー」と考えていきます。

もうお気づきかと思いますが「自分軸」で物事を考える必要があるわけです。

こんなところにも親の影響が出てるの!?と驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、けっこうあるあるな話なんですよね。

だからもう一段上の「決断」を自分軸でなさってみてはいかがでしょうか?

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