過干渉な母に否定されてきたのでチャレンジすることが怖くなってしまった~成功体験に光を当てることと呪縛を解くイメージワーク~



母からやりたいことを否定されて育てばそりゃあ何かにチャレンジするのは怖くなっちゃいますよね。
ただ、自分ではそう意識してはいないけれど過去に成功体験が眠っていることも多いものです。
そして、今回はその呪縛を解くイメージワークをひとつ紹介しようと思います。

1歳3歳を育てるママです。
過干渉な母のもとに生まれ、やりたいことはことごとく否定されて生きてきました。
チャレンジして失敗すると、ほら言ったじゃない、あなたはダメな子なんだからチャレンジしなくてよかったのよ、と嫌味を言われることを繰り返していたのでいつしかチャレンジすることを諦めるようになりました。
こんな自己肯定感がかなり低い私ですがこの母親から離れないとダメだ、結婚して子供を産んで普通の幸せを手に入れたい!と根本さんのセミナーに参加したり、本を読んだりしたところとんとん拍子に結婚、出産し今は仕事と子育てを両立しなが目まぐるしい日々を送っています。その節はありがとうございました。
ただし、本当は何がしたいのか?もっと仕事や趣味の点で何かにチャレンジしたいのに何をしたらいいのか分からない状況にいます。
母親の思考癖がついているのか、何をするにも失敗したら嫌だからやめておこう、という考えが頭をよぎり身動きできなくなったりします。新たな一歩を踏み出すパワーが湧いてきません。
こんな状況の時はまず何から始めたらいいでしょうか。
やはり母親との関係を改めて見直す必要があるのでしょうか。(これまでひとりっ子のため私にべったりな母でしたが結婚し物理的に離れたことで心理的にもだいぶ距離を置くことに成功し、今は必要最低限な連絡しか取らない状況にまでなりました。ちなみに父はヒステリックな母に嫌気がさし、早々に別居、離婚をしています。)
アドバイスいただけますと幸いです。よろしくお願いします。
(Aさん)

準レギュラーである「過干渉ママ」が今回も登場するネタですが、「チャレンジするのが怖い」って点ではみなさまに共通することもあろうかと思いますのでぜひ耳の穴をかっぽじって聞いていただければと思います。ああ、ブログだから読んでください、か。

そういうママの元で育てばそりゃあチャレンジすることは怖くなるし、何かを始めようにも母の亡霊がすぐそばにいるので「どうせダメだ」「怒られる」「むり」「やだ」となるプロセスもよく分かります。

自己肯定感だって低くなりますよね。

でも、その一方で、ええーっと誰のセミナーに参加されたんでしたっけ?その先生はすごいみたいですねー。ほんと。その先生のお陰で「とんとん拍子に結婚、出産し今は仕事と子育てを両立しなが目まぐるしい日々」を送ってらっしゃるんですよね。

えーっと誰のお陰でしたっけ?(ウザい?笑)

その先生に足を向けては寝れないと思いますので、よく先生のスケジュールを確認して寝る場所を変更されると良いと思います。因みに今の私はサンダーバードにて金沢に向かっていますよ。

さて、夫氏とはどう出会い、またどう結婚し、さらには2人の子どもをも出産する大チャレンジをされたAさんですが、なぜそれができたんだと思います?

いや、別に恩を売りたいとか、もっと宣伝せよとか、今日からSNSで先生を賛辞する投稿を毎日せよとか言いたいわけではなく、「チャレンジするのが怖いって言っときながら、成功事例あるじゃん」ということを言いたいわけです。

ライフワークに関するコンサルをしておりますと「やりたいことにチャレンジするのが怖すぎます!」という声をよく聴きます。

だから【ひとりビジネス×心理学】講座の第一回は「怖れ」を扱いました。
(これもそのうち動画販売されますので楽しみにお待ちくださいませ。)

◎【ひとりビジネス×心理学】ビジネスを始めたい!けれど怖い!勇気が出ない!躊躇してしまう!のなぜ?どうしたら?

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講座では一般論をベースに様々なケースや私自身の体験を語らせていただいているのですが、これを個人コンサルで扱う場合、根掘り葉掘り色々とお話を伺いまして「ほほー、そういうAさんは結婚・出産は怖くなかったわけ?仕事と家事育児の両立って大チャレンジだけどそれについてはどう思うの?」とベテラン刑事並みのしつこさで追いつめることにしています。

そう、過去に成功体験がないかを探ってみるのです。

人ってけっこういい加減なものでして、過去の成功体験は何だかんだ言い訳をして価値を受け取らず、「たまたまっす」「そのときは必死だった」「相手が誘ってくれたから」「あたしは何もしてません」等々の言い訳をされるのですが、そこで強めの台パンをして「そこがあかんねん!」と私は申し上げたいわけです。

受験、東京進出、就活・就職、資格試験、転職、留学、転居、物件購入、海外旅行等々の大チャレンジ以外にも「この店気になるけど入るの怖いなあ。けど、思い切って入ってみよう」的なチャレンジだってけっこうたくさん経験されてるはずです。

Aさんに至っては何度も繰り返されてウザいかもしれないけれど、結婚・出産・育児とライフイベントを立て続けに経験されているわけで、それをチャレンジと言わずになんと言うねん!と言いたいところなのです。

だから「なぜあたしは夫との結婚に踏み切れたのか?」「なぜあたしは出産という一大チャレンジに2度も挑んだのか?」「育児と仕事の両立という難易度マックスなチャレンジがなぜできているのか?」という点について深く吟味する必要があるのです。

え?まさかそれらがチャレンジじゃないと思ってるわけではないですよねえ?

結婚するとき、母の目は気にならなかった?反対されなかった?
「結婚したってどうせあんたは離婚する」とか言われませんでした?
夫のこと、母に紹介するの、勇気要りませんでした?
そもそも夫氏からプロポーズされたのかもしれませんが、それを受けるのって勇気要りませんでした?
マリッジブルーはありませんでした?
出産って怖くありませんでした?
子どもを作ろうとするのって怖くありませんでした?
出産後に母との関係がクローズアップされることはありませんでした?
育児休業を終えて仕事に復帰する時って怖くなかったですか?
仕事と家事育児の両立って大変じゃないですか?なぜそれができるのですか?

これらはAさんが成し遂げてきた偉大なるチャレンジの系譜です。

だから、ものすごく大切なことは次の一文を頭に叩き込んでおくことです。

「いやあ、あたしはその気になりゃあ、なんでもチャレンジできるタイプなんすよ」

>もっと仕事や趣味の点で何かにチャレンジしたい

とのことですが、何か具体的にアイデアは浮かんでいらっしゃるでしょうか?

それとも「本当は何がしたいのか?」と書かれているように、そもそも何にチャレンジしたいのかがはっきり分からないのでしょうか?

その気になれば何でもチャレンジできちゃう強さを持ってるAさんなわけですが、問題は「その気にならない」というところにあるわけです。

何かにチャレンジしたい、というのは漠然とした思いなのか?それとも具体的に何かあるのか?によって方向性が変わってくるのですが、少なくとも結婚・出産・育児に比べれば、モチベは低いのかもしれません。

そもそもチャレンジにも優先順位ってものがありますよね。
今の日常での重要度の違いです。

例えば「転職したいです~♪」というご相談において「でも、なかなか一歩が踏み出せなくて~♪うふ」という声をよく耳にするんです。

「一応、転職サイトに登録してみたり、何社かにエントリーシート出してみたりしてるんですけど、なかなか勇気が出なくて~♪」とか言ってるわけです。

で、「なんでそんな躊躇しちゃうの?」と聞くと、「人間関係がー」「今の会社に不満が大きいわけでもなくー」「お給料が下がっちゃうしー」「けど、今の仕事は面白くないし、しんどいしー」という話が出てくるんですな。

そうすると「感情的な優先順位」というのを並べてみると、

1)今の生活水準はキープしたい!(今の会社のお給料は良い)
2)人間関係の良いところで働きたい!(今の会社の人間関係は慣れてるし、イヤな人がいるわけでもない)
3)仕事内容がつまんない!

みたいな感じかと思います。

そうすると転職理由としては3)となるんですけど、転職しない理由としては1)2)が挙げられるので「転職したいけど動けない」という話になるわけです。

理に適ってるでしょ?

もちろん、感情的優先順位ですから日々流動的です。

出勤日なのに寝坊してしまい「もうやだやだ。こんな会社辞めたい」と思いながらタクシーに乗るんですけど、「でも、こうしてタクシーに乗って会社に行けるのもお給料がいいからだよね」と少し会社に感謝し、職場に着いて「おはよー。ギリギリセーフだねー。」てみんなに迎えられると「ここは良い人たちばかりだあ」と環境に感謝し、でも、いざミーティングが始まってつるし上げを喰らえば「くそ!こんな会社さっさと辞めてやる!」と思うものの、同僚とランチに行くときに「こんなオシャレなところでランチできるのも丸の内に勤めてるからだよね」と思い、、、という風にコロコロ変わりますよね。

※ちょっと違うけどこれほとんどあたしのことじゃん!と思われた現役クライアント氏が少なくとも3人はいますね。

けど、そうした感情の移り変わりもけっこう幅がありまして、「なんだかんだ、この会社、人もいいし、給料もいいんだよね」というところで優先順位が上位にあれば転職する気は少ないわけです。

というわけで、「チャレンジしたいけどできないのー!」という理由のひとつとして「優先順位がそれほど高くない。むしろ、それにチャレンジするよりも他に重要なことがある」というケースが挙げられるわけです。

なので私は「だから今のあんたにゃ転職は無理っすよ」と軽々しく言ってしまうわけですが、「じゃあどうすればその優先順位って上がるの?」という疑問が必ず付いてくるのです。

※今回は転職を例に挙げましたが「婚活」「結婚」「離婚」等々、パートナーシップにおいても同じことが言えますね。

優先順位を上げるには「今以上にそのチャレンジに価値を見ること」が大事なんですけど、もっと分かりやすく言えば「そのチャレンジにもっと惚れる」ということが必要です。

そのチャレンジが大好きになって、ワクワクして、テンション上がって、まるで「1か月後は久々のヨーロッパ旅行だー!!」くらいの思いを目指します。

もちろん、そのチャレンジに対する失敗する恐れもあるでしょう。周りの目も気になるかもしれません。

逆にだからこそ、よりそのチャレンジに惚れ込もうとするんです。

Aさんにおいては母親の影響というのも当然ながらあるかと思います。
「あんたはどうせ失敗する」という呪いの言葉が耳元で聞こえてくるのも確かだと思います。

でも、その声を跳ね返すくらいのワクワクがあればいいんです。

だから、そのチャレンジはできるだけ具体的である必要があります。
そして、そのチャレンジについてとことん惚れ込み、自分をワクワクさせてあげる必要があります。

うちのお弟子さんにも小さいお子さんを抱えながら受講されてる方が毎期いらっしゃるんですけど、ほんとアホだなあ、と思うんですよねー。笑

家事育児をこなしながらお弟子さん制度を遂行するって、どんだけ根性あんねん!と思うんですが、当の本人たちはあまりそのことに価値を見てないようです。

もちろん、中には家事育児仕事を持ちながらカウンセラーになろうって人もいますから、よほどアホなんやなあ、と思うのです。

そこに素晴らしい価値があるのに受け取らないなんてもったいないっすよね。

Aさんも1、3歳の子を抱えながら仕事もしてるわけですから、そんな新しいことにチャレンジする余裕なんてあるのかなあ?と思ってしまうわけです。

もしAさんが「前からの夢だった海外移住にチャレンジしたいんです!できれば温かい国がいいです!」とか言い出したなら、ほんと素晴らしいアホだなあ、と思いますが。

だから、おかんの影響は確かにあるかもしれませんし、怖れが強いのも確かなのですが、そもそもそんな余裕があるのかを自分の心に聞いてみても良いかもしれません。

まあ、旦那もAさんもけっこう稼いでいて、かつて戦場で鍛えた体力が有り余っており、全然余裕で「ドバイになら住めます」という状況だったら完全にアテが外れてるので申し訳ありません!と言うほかないですが。

ということで、ここまでのお話は、もっと自分が成し遂げてきたことのすばらしさを思い知ったほうがいいし、それだけのことをしてきた自分にもっと価値を見たほうがいいよね。
そしたらさらに自己肯定感も上がるから新たなことにチャレンジしやすくなるよねー、ということです。

そして、チャレンジしたいことにももっと具体性を持たせるといいと思うんよ、ということです。

さて、そういう目で見ると今のAさんに対する過干渉ママの影響はかつてほどではないのでは?という推測も成り立ちます。

例えば失恋のカウンセリングでも「あんたが思ってるほど元彼への執着はないと思うよ」と話すことがあるんですが、「自分ではおかんの影響が未だに大きくあると思ってるけど、意外と手放せてきてるかもね」というケースもあるものです。

観念というか思考のクセが残っているだけで、実際はそんな強い力はないのかもしれません。

それもやはりAさんの成功体験が大きいので、やっぱりその価値をもっと見て欲しいなあ、と思います。

ただ、一般論としても「過干渉ママの亡霊がうろついて何かチャレンジしようにも踏み出せない」というケースは多いと思いますので、そうした場合に私がよくやるイメージワークを最後に紹介しておきたいと思います。
(ほんとはこのイメージワークを伝えようと記事を書き始めたのですが、予想外の方に話が転じてしまいましたね。笑)

良かったらAさんもやってみてください。

*****

古い家の地下室、もしくは屋根裏部屋のようなところをイメージしてみてください。
薄暗く、空気も澱んでいて、埃っぽい空間です。

その部屋の片隅に縄で縛られた少女が座っているんです。

その目に力はなく、すべてを諦めたような感じで、ずいぶん前に泣き尽くしたのか、頬には乾いた涙の跡が残っています。

解放されたくて叫びすぎて声が枯れたのかあまり話せない様子ですし、その縄をほどこうと苦闘したせいで手足の皮膚が少し破れて血がにじんでいます。

そんな少女を目の当たりにしたあなたはどんな気持ちになるでしょうか?

じーっとその少女を見つめ、湧き上がる感情をただ味わってください。

可哀想と思うのか。
怒りが出てくるか。
哀しい気持ちになるのか。
目を背けたくなるか。

どんな感情でも構いません。

その後、あなたはその少女に近付き、縄をほどこうとします。

その縄はどれくらい堅いでしょうか?
すぐにほどけますか?道具が必要ですか?

時間がかかっても構いませんから、その少女を解放してあげましょう。

そのときその少女はどんな目をしてあなたを見てくれているでしょう?
その目に見られてあなたはどんな思いをするでしょう?

その子は歩けますか?
あなたが支えないと歩けませんか?
それともあなたがおんぶしなければならないほど憔悴してますか?

その子と一緒にその家を出ましょう。

外が寒ければ外套を羽織らせてあげてください。

そして、あなたはその子と一緒に安全な場所に移動します。

そこで彼女の服をすべて脱がし、その体をきれいに洗ってあげます。
温かいお湯で彼女の体をきれいにしてあげるのです。

そして、真新しい下着と服を彼女に着せてあげ、温かいスープとパンを彼女に与えます。

そうして、少しずつ彼女の表情に色が戻り、目に光が宿ってくるのを想像してみてください。

どんな少女に生まれ変わりましたか?
その少女を見てあなたはどう感じますか?

*****

この物語に母は一言も出てきません。母を扱うなら「手放しワーク」が分かりやすいのですが、それは本や動画で紹介しているので、今日は違う角度から扱ってみました。

勘のいい方はもうお気づきかもしれませんが、自分を縛っているのは母ではなく、自分自身です。

母の言葉を何度も反芻し、チャレンジを押しとどめているのは「今の自分」ですよね?
だって母は今ここにいないはずですから。

だから、自分自身で自分自身を解放する、というイメージを創ってみました。

そして、その少女の変化と共に、自らの感情の動きを追ってみてください。

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