いつも顔色を伺っていました。
言いたいことを言わずにいました。
これ言うと傷つくかな、と思って辛いときも我慢していました。
でも、彼の「仕事がしんどい」って話は一生懸命聞いて、元気を出して欲しいから励ましました。
自分は大丈夫と思っていました。
何とかなる、できる、と思っていました。
彼を助けたいと思っていました。
だから、できるだけ彼が居心地良くなるように尽くしてました。
それが自分の幸せだと思っていました。
気がすごく合うし、趣味も似てるし、いい関係を築けていると思っていたんです。
2人して下らないことを言ったり、しょうもないことをして笑いあったり、お互い食べることが好きだから美味しいお店を一緒に探して歩くのもすごく幸せでした。
彼の好きなチームを応援するためにスタジアムに行くことも楽しみの一つでした。
味方がゴールを決めて夢中になって喜んでいる姿を見るのも幸せだったし、スポーツバーで色々な試合を見るのも私には新鮮で嬉しかったです。
彼はすごくセンスのいい人だったから、一緒に買い物に行くのも幸せでした。そこで「これ似合うよ」って言ってくれたらすごく嬉しくなって衝動買いしたことも何度もありました。
仕事が忙しくてなかなか会えないときもあったけど、その分、会えた時の喜びはとても大きかったし、私が彼のスケジュールに合わせるのも自分では平気だと思ってました。
普段は温和で優しい彼がいきなり彼が怒りだしたときは自分が悪いと思っていました。
これに気付かなくてごめんね、って思っていました。
もっとしっかりしなきゃ、頑張らなきゃって思っていたんです。
でも、本当は違ったんです。
私、すごくさみしかったんだ、って気付きました。
私も彼に話を聞いて欲しかったんです。
私も彼に助けて欲しかったんです。
ちゃんと私のこと、見てほしかったんです。
彼の世界に遊びに行くだけじゃなく、私のことも興味持ってほしかった。
私、全然大丈夫じゃなかったんです。
いつもさみしい思いを抱えて家に帰ってました。ひとりで。
見ないようにしていただけでちゃんと感じていました。
うまく行っている間は大丈夫だったんです。
でも、あれ?おかしいな、と思い始めてから、そのさみしさが止まらなくなってしまって、それから私が私じゃなくなったんです。
私、全然、大丈夫じゃありません。
ほんとうはすごくさみしかったんです。
*****************
こんなお話を伺うことがよくあります。
とても頑張り屋さんな女の子。
彼に振られたり、浮気されたりして、「あれ?私、どうしたんだろう?」って道に迷われてカウンセリングルームに辿りつかれます。
「でも、本当は違ったんです」から後は、たいてい私がお手伝いさせてもらってます。
本当はさみしかったんじゃないの?
私ばかりが助けるんじゃなくて、たまには彼にも助けてほしかったよね?
自分のことちゃんと見てほしかったよね?
全然、大丈夫じゃないよね?
そんなに強くないよね?
そこで涙が出てくるとその分すっきりします。
認めてもらえたんだ・・・って。
こうした言葉を言ってみるだけでもココロはスーっと軽くなります。
皆さんはちゃんと自分の気持ち、大事にしてますか?