父への愛に気づいたら、それを邪魔した母に恨みや嫉妬心が出てくるようになった。



父への愛に気づけたということはものすごく大きな進歩です。
しかし、その分、それなのに母に遠慮して父への愛に蓋をしてしまっていたとしたら、母への恨み辛みや、父への罪悪感が出てきてしまうものです。
そこで「父と自分を愛で結び直す」「母ともう一度愛でつながる」ということを目指していきたいと思います。

根本さん、いつもありがとうございます。

先日の個人セッションで、私が父への思いをたくさん胸にためていたことについて、「どうしてだと思う?」と聞かれ、その時の私は「思ったように愛されなかったから」だと答えました。

でもあれからいろいろ考え、愛されなかったからではなく、私自身が父のことを大好きな気持ちを抑圧していたからだと気が付きました。

理由はいろいろあるのですが、その根源的な出来事として思い当たるのは、父と母と私の三角関係です。

母からの嫉妬に恐怖し、遠慮していたような気がするのです。

そのせいか、「母は私や父にひどいことをしたのに父に愛されていた」「母さえいなければ父と話ができたのに」といった母への恨みや嫉妬も心にどすんと鎮座しています。

この心の不幸をどのように解消していくべきでしょうか。
これからはもっと素直にまっすぐに好きを表現できる私になりたいです。

お恨み帳、父との対話、罪悪感を癒すワークは続けています。

よろしくお願い致します。
(Fさん)

そうすると「遠慮」というのはFさんの人生においてあちこちで見られるものになりませんか?人間関係でもそうだし、仕事でもそうだし、誰かに“配慮して”一歩引いてしまう、みたいな。

ちょっと一般論を差し込むと、「父」「母」「私」の三角関係は人間関係に多大なる影響を与えるものでして、カウンセリングにおいてもここを軸に見ていきます。

仮にパートナーシップの問題であっても、仕事がテーマであっても、この三角関係がどう影響しているのか?は大事な視点ですし、それをどう改善していくのかを考えるのもカウンセラーのお仕事になります。

ここはほんと様々なパターンがありますね。

「ほんとうは父のことが大好きだったが、それを出してしまうと母に嫉妬される。母のことも好きだし、母の方が接する機会が多いから、母に嫌われてしまうとたいへんだ。だから、父のことが好きな気持ちは胸の奥に隠し、母の味方をしていた。」

こういう経験を持つ方は意外と少なくないと思います。
両親が仲が良ければいいんですけど、両親が不仲だと、母の味方をして(ほんとうは大好きな)父の悪口を一緒に言ってた、なんて経験がある方もいると思います。そうすると父への罪悪感がそこで大量に生まれてしまいます。

また、エレクトラコンプレックスといって「女の子」が「母」と競争して「父」を奪い合う心理があるのですが、「母」に遠慮して、「父」に近づかなかった「女の子=Fさん」は、そういう意味では競争に負けたわけで、そこでは「無価値感」を強く持つようになります。そこでは「母」に対して敗北感や劣等感が出てきますし、もちろん、嫉妬心だって持つようになります。

同時に「父」が「母」を選んだ=「女の子」は「父」に選ばれなかった、という無価値感なわけですが、その原因が「女の子」が「母」に「遠慮」した結果だとすると、「母のせいで」という恨み辛みが出てくることも多いものです。

ということで、こういうパターンがあると、

・好きな男性からは距離を取ってしまう。(好きな人に近づけない)
・近づこうとするといつも目の上のタンコブみたいなライバル(母の投影)が出現する
・同性、特に年上の同性が苦手になる
・同性、特に敏江の同性から嫌われる

みたいな人間関係を築いてしまうことになるもんです。(すべてがそうとは言えないですけどね)

同時に

・自分の中の女性性を抑圧してしまう
・大人になり切れない問題がある
・セクシャリティの抑圧

などが潜在的に生まれていることもあります。

ということで、「父のことが大好きだった」ということに気づいたFさんは素晴らしいですね。

すでにいろいろと取り組まれていますが、今の状態で何が効果的かを考えてみましょう。

まずは、「ほんとうは父のことが大好きだった」という自分の気持ちに寄り添ってあげることです。そして、同時に出てくるであろう「父への罪悪感」と向き合っていきたいものです。

まずは「父へのラブレター」を何度も書いてみます。

ああ、こんなにも父のことが好きだったんだー、という気持ちを味わいます。

それに伴い、母への恨み辛みも出てくるかもしれませんが、それは今は横に置いておきましょう。

同時にでてくる「父のことが大好きだったのに、ちゃんと父を愛せなくてごめんなさい」という気持ちに向き合います。

これも父への謝罪の手紙を書いてみるといいでしょう。
ラブレターの中に自然とその気持ちが出てきてるかもしれませんね。それはそれでOKです。

そうして「ほんとうは父のことが大好きだった」という気持ちをしっかり自分の中に定着させます。

そしたら次に「父からの愛を受け取る」というフェーズに入りましょう。

父はどんな風に自分を愛してくれたのか?
わたしは母を選んだように思っているけど、父はわたしを愛してくれなかったのか?
母に邪魔されてたかもしれないけど、その中でも感じられる父の愛はないか?

という風に父からの愛を探して、受け取ることをしていきます。

父の愛ってなかなか見つけられず、判別不能なことも多いので繊細に見ていく必要があります。
「遠くから見守る愛」「お金を出す愛」「何も言わない愛」「否定しない愛」など分かりにくいことも多いものです。

そうしてもう一度「わたしと父」を愛で結び直すプロセスをまずは進めたいものです。

そこで父への愛を表現し、父からの愛を受け取れるようになると、それだけで母への嫉妬心はかなり減っていきます。

こうしたプロセスを「父との対話」に加えてみてはいかがでしょうか。

その上で改めて「母」と向き合うわけです。

御恨み帳は継続して書いていただいて嫉妬や怒りを解消していきましょう。

もしかしたらやったことがあるかもしれませんが、次のようなワークをしてみるといいかもしれません。

【子どもの頃に見ていた母と今の改めてみる母との違いは?】

子ども目線で見ていた頃の母親ってどんな人だろう?
今の大人になった自分が見る母親ってどんなだろう?

私たちは親のことをずっと「子ども目線」で見てしまいがちです。
しかし、実はもう大人になっているので「大人目線」で見ることも可能なはず。

つまり、母を母としてではなく、一人の大人の女性(おばはん)として見てみるんですね。
今の姿もそうですし、母の人生をひとりの大人として眺めてみるのです。

そうすると少し母に対する意識が変わるかもしれません。

例えば、そうすることで「母も苦しい人生じゃったのぉ」とか「母は母で必死だったのかもしれんなあ」とか「母って実際はとても弱い人じゃったのかもなあ」みたいに、今まで見えていなかった母の姿が浮かび上がってくるかもしれません。

母への感情を出しながら、大人目線で母を見てみたあとは「感謝」のお時間でーす!

・母に感謝できること
・母が母で良かったこと

これまた母からの愛を受け取る実習となります。

そこで「母とわたしを愛で結び直す」ということをしていきます。

これは「母を許す」というプロセスでもあり、なかなか骨の折れる作業ですので、気長に取り組んでいただきたいものです。

だから、手放しワークを続けられるのはとてもお勧めです。

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母との関係は私たちにとって非常に重要なもので、すべての人間関係の基本になります。

だから、じっくりと母と向き合い、手放していくと、執着や嫉妬心が消えると同時に、むしろ「恩返しをしたい」くらいの気持ちになれるものです。

それくらい大きな存在ですので、このプロセスが進めば進むほど、今の人間関係が変わっていくことに気づけるでしょう。

人と距離が縮められたり、同性に対する苦手意識が消えたり、好きな人に遠慮なく近づけたりするものです。

人生の最重要課題と言ってもいいので、自分なりのペースで向き合っていきましょうね!

そんな母と一緒に向き合っていきませんか?

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