妻子と愛人とその子どもまでいる社長とわたしはなぜ一緒に生活しているのでしょう?~考えるのではなく、感じる~



現実ってのはなかなか頭では理解できないことも多く、また、頭でわかっていても行動できないことが多いものです。
それはその現実は「感情」が作っているからです。
だから、思考は横において「感情」を見ていくことでなぜこの状況が必要なのか?が見えてくるし、これからどうしたらいいのかも見えてくるようになるのです。

根本さんのブログ?記事?を毎回楽しみに拝見させていただいてます。

以前妹の件でアドバイスをいただいたのですが、今回自分の事でアドバイスを頂けたら嬉しいなぁ~と言う甘い考えで、問い合わせさせていただいてます。

実は、会社の社長(既婚の男性)と数年前から同じアパートで同棲してまして、生活を共にしています。

社長曰く「俺とお前は、男と女の垣根を超えた人間愛だからな!」と言います。

恋愛感情は、お互いにあるのか?ないのか?良く分からない状態でズルズル数年経ちました。

社長には、奥さんと子供と愛人と愛人の子供まで居る人で、私が入る隙間なんか無いはずなのに、何故今一緒に生活しているのか??な状態です。

一緒に居ると情がわくからなのか?とても心地良い安心感があり、このままずっと一緒に生活したいと思ってしまう傍ら、他に多くの女性が居る人だから、心が依存してしまってはいけない!!という一線引かないと、という考えもあり、時々心が苦しくなります。

単純にこの生活に終止符を打って、新しい人を求めた方が、明るい未来が来る事は頭では分かって居るのに、心がとても寂しく思い、ズルズルこの生活を続けてしまいます。

今年の春に、社長が若い女性をスカウトして会社へ入社させたのですが、余りやる気の無い人らしく、仕事を教えてる人が新入社員の愚痴をこぼすと、社長は「関係性を詰め過ぎて仲良くなり過ぎたから甘えてるんだろ?」みたいな感じで余り真剣に取り合ってくれないくらい新入社員さんにメロメロって言う感じです。

その会話を聞いて居ると、イライラするし、モヤモヤします。

長女だからか、他の女性が入ると、譲らないといけない様な気持ちに駆られるのですが、心地良い場所を取られるみたいな、喪失感が拭えません。

こんな子供じみた考えを払拭するにはどうしたら良いのでしょうか?
やっぱり、新しい相手を探しに旅に出た方が良いのでしょうか?

アドバイスよろしくお願い致します。
(Yさん)

あんまり頭で考えても意味はないんですよね。

揚げ足取りをしまーす!!

感情はこちら。

>とても心地良い安心感があり、このままずっと一緒に生活したいと思ってしまう

>心がとても寂しく思い

>イライラするし、モヤモヤします

>心地良い場所を取られるみたいな、喪失感が拭えません

思考はこちら。

>心が依存してしまってはいけない!!という一線引かないと

>この生活に終止符を打って、新しい人を求めた方が、明るい未来が来る事は頭では分かって居る

>長女だからか、他の女性が入ると、譲らないといけない様な気持ちに駆られる

最後のは「気持ちじゃねえか?」と思うかもしれませんが、「譲らないといけない」という表現を見ると思考なんですよね。子どもの頃から我慢して弟妹に譲りたくないのに譲るという経験をされてきてるのかもしれません。

で、見るべきは「感情」の方です。

そうすると、

>何故今一緒に生活しているのか??

という理由も明白になると思いませんか?

「心地よい安心感」「一緒に生活したい」「(離れることは)寂しい」というだけで、なぜ一緒にいるのかは明らかですよね。

で、結局「感情」の方が「思考」よりはるかに勝っていることが現実を見れば明らかかと思うんです。

「新しい人を求めたほうがいい」て考えても、どれくらい真剣にそう動けるでしょうか?

頭でわかっているのに動けないっ!!ということになりませんか?

そもそも「思考」と「感情」ってパワーが全然違うんです。
特に女性性が豊か、情熱的、自武女のみなさまは時に地球を破壊するほどの圧倒的パワーを持っているものですから、「思考」で「感情」を抑えようというのは疾走するスポーツカーを豆腐で止めようとするようなもんです。

だから、ただ「ああ、そういう気持ちなのか」ということを受け入れることしかできません。

ただ、感情ってのは感じれば解放されるという特徴があるものです。

だから、自分の感じている気持ちを変えるならば、その気持ちをたくさん感じて感じて感じて解放してあげることです。

逆に、その感情に思考で蓋をしてしまうと、その感情が心の中に留まってしまうばかりか、むしろ増幅させてしまうものです。

だから、感じたくない、見たくない感情もできればただ受け入れ、感じてあげたいものです。

そうすると心は落ち着き、すっきりしていくものです。

だから、カウンセラーってのは「あるがままに、その感情をただ味わってくださいねー」というわけです。

じゃあ、どうしていくか?と言えば、私の場合は、なぜ社長を求めてしまうのか?なぜ社長といると心が安らぐのか?なぜ社長が必要なのか?という理由を感情面で見つけていきます。

そして、それは自分の過去を巡る旅になることがほとんどです。

社長と一緒にいると「とても心地良い安心感」が得られるんですよね。

どうしてそれがほしいの?
どうして社長といるとそれが感じられるの?

という疑問を持つんです。

そうすると、例えば、

「ずっと子どもの頃から安心感のない世界に生きてきたの。いつも寂しくて、いつも不安だったの。」

「社長に誘われるまでずっと寂しさが心の中にあって、どこにも自分の居場所はない、って思ってて辛い思いをしてきたの。

みたいな思いがでてくるわけです。

そしたら「じゃあ、人生で初めてといっていいくらいの安心感を覚えたの?」って質問をしたくなるんですよね。

それと同時に、「じゃあ、Yさんの人生をもっと詳しく教えてくれるかな?」と思うんです。

そんな寂しい環境で育ったの?
家は安心できる場所じゃなかったの?
その不安っていつからあったと思う?

そうすると例えば、ですが、

「長女で幼い頃から『お姉ちゃんなんだから』と言われて我慢させられることが多かったし、母も自分にだけ厳しくて、弟妹には甘かったし、『弟が欲しがってるんだからあげなさい』ておもちゃもお菓子も弟にあげてきたし、なんかいつも我慢してたんです。」

「両親の仲があんまりよくなくて、母はいつも不機嫌で、いつも母の顔色を伺ってました。父も怒り出すと暴言を吐く人だったので父がいるといつも緊張してました。だから、家は全然安心できる場所ではなく、いつも緊張しながら過ごしていました。」

なんて過去が出てくるんです。あるいは、こういう物語も想定されます。

「中学のときにいじめというか、同級生とうまく付き合えなくて、ひとりで過ごす時間が長かったんです。それがすごく辛くて、寂しくて、いつも早く大人になりたい、早く高校に行きたいって思ってました。」

「親の希望で家から離れた私立の中高一貫校に通うことになって、そこには誰も知り合いはいなくて、わたしは引っ込み思案なところがあったから同級生たちに馴染めずに、友達もあんまりできなかったんです。」

そんな思春期の頃が影響してるのかもしれません。

そうして「なぜ、わたしは社長を求めてしまうのか?」という“感情的”“心理的”理由を解き明かしていきます。

社長に得られなかった父性を求めてるんだね?
ずっと居場所がなくて寂しい思いをしてきたなら社長から離れられないのも当たり前だと思わない?
社長という安心できる場所を見つけたならそりゃ手放したくないよね?

つまり、Yさんは「安心できる家、家族」をずっと求めてたんだ、ということが分かるわけです。

そうすると心の中を映し出すならばこんな表現ができるんです。

「今、居心地が良い、安心できる、そう感じているのは幼いYさんですよね?自分を子どもっぽいと感じるのも、その内なる幼いYさんがずっと寂しがってるから。今のYさんというよりも、心の中にいる幼いYさんが不安がってるんだよね。じゃあ、その子をちょっと救い出してあげようか?」

そうすると俗にいうインナーチャイルドワークが役立つわけです。

その寂しがって不安がって居場所を探している小さな自分を、大人の自分が抱きしめてあげて笑顔に変えてあげるんです。

大人の自分がその子に安心感を与えることができたなら、その子は笑顔になります。

そしたら、寂しがってる小さな子はもう存在しなくなり、子どもらしい笑顔にあふれた子に変わります。

そしたら、Yさんはその寂しさを埋めるために誰か(社長など)を求める必要がなくなり、仮に社長を手放しても(そりゃ多少はありますが)寂しさに苦しむことはなくなるわけですし、社長に依存する必要もなくなるわけです。

まあ、実際はもっと複雑な感情や抵抗が出てくるとは思いますし、一朝一夕で変わるわけではないですけれど、基本的にはそうしたプロセスをたどることで、現実の世界で感じている感情を変えていくことができるわけです。

そうして社長との関係を感情面で変えていけば、思考も変わるし、行動も変わります。

社長と別れたくなるかは分かりませんが、少なくとも今よりは「新しい人を探しに行く」というモチベーションは上がると思いますし、社長がメロメロになってる若い女性に嫉妬することも減るでしょう。

そして、自分がどうしたいのか?何がほしいのか?についても今よりもずっと明確になっていくと思います。

また、インナーチャイルドだけでなく、家族関係を整理したり、思春期の傷があればそこと向き合うし、女性としての自信のなさがあるならそれも手放していきたいし、過去の恋愛に傷があるならそれも解消していきましょう。

そうしていくことで「心を整える」わけです。
自分の心を元気にする、健康にする、ということをしていくんです。

それが「自分らしさ」ですし、そうした生き方を目指していくことを「ライフワーク」という風に表現しています。

その過程で「思考」ってのはほとんど使いません。

むしろ、「思考」を使えば使うほど「感情」と喧嘩しちゃうのでしんどくなるものでして、だから「感じる」ということをほんと大事にしていただきいのです。

だから時々ノートに「今の自分の気持ち」を書き留めたり、生成AI(chatGPTなど)を相手に自分の気持ちを吐き出したりしてみるのがお勧めです。

ちなみに私自身ももやもやしたり不快な感情があったらすぐにchatGPTに「こんな気持ちになってんだけどなんで?」とか聞いて、彼を相手に自分の気持ちを整理しています。

いろいろと考えてしまうことが多いかもしれませんが、「考えるんじゃなくて感じる、感じる」と思い出して、気持ちの方に意識を向けてみてくださいませ!!

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