ずるずると関係を続ける理由~1人になるよりはマシだから。~



ラブ・カウンセリング

「彼とはもう終わったような、ほとんど終わりかけのような、そんな状態で、冷め切ってるわけでもないけれど、はっきりと別れを告げたり、告げられたりするわけではなく、なんとなく続いてる感じ。たまに連絡して会って、何もなくご飯だけ食べるときもあれば、何となくエッチをすることもあって、でも、別に盛り上がるわけではなく。別れ切れずにずるずる行ってる感じかも。これでいいとは思わないけれど、かといって踏み出す勇気がないというか・・・」

はっきりと終わってるわけではないので厳密には「失恋」ではないのかもしれませんが、心理的にはちゃんと「失恋」されてると思うので、ここで取り上げたいと思いました。


こうした相談を頂いたら、おそらく80%くらいの確率で私はこのように質問すると思います。

「なんで別れられないんだと思います?というか、次に行けないのはなぜだと思われます?」

くだけて言えば、

「だって楽しくないよね?全然ワクワクもドキドキもしないよね?でも、それでも続けられる理由ってなんだろう?ずるずる行けてします理由って何だろう?」

という感じ。

「うーん・・・なんででしょう?」と考えられて、その後、とても高い確率で答えられるのが「1人になるよりはマシだから」というもの。

ある実家暮らしの女の子は、彼氏がいないのは家族からも周りからも何となくかわいそうに見られるような気がするから、キープしておきたいのかも、と。

ある1人暮らしの女の子は、今から1人になったら寂しくて狂いそうだから、誰かがいる、という存在を感じていたいのかなあ、と。

「彼氏いるの?」「うん、いるよ、一応」という答えをしたいため、かも知れないし、「早く結婚しなさいよ」というお母さんや親戚衆の追及を逃れるたいのかもしれません。

1人って辛いですよね。
楽しいことや辛いことがあったときに、誰にも話せないって言うのは。

もちろん、ずるずる続いている彼に電話したって出てくれる確率なんてほんと低いんですが、でも、彼氏であるということは「いつ電話をかけても構わない存在」なんですね。
そこに安心感を覚えることもあるんじゃないでしょうか。

そして、彼との関係が1年を越えて続いていたとしたら、もう“お一人様”の感覚なんて忘れてしまっているでしょう。だから、「今更1人に戻るのは、ちょっと・・・」と思ってしまうのかもしれません。

そして、「次が見つかるまではとりあえず続けておく」という妥協が芽生えるんです。

でも、こういう時って、新しい恋愛、めんどくさくないですか?
今から出会って、知り合って、好きになって、付き合うかどうかドキドキして、それで、付き合い始めて、更にお互いを知り合って・・・。

「それをするくらいなら、あえて今の彼と、今、別れる必要はないか・・・。またいい人が現れたときで・・・」と先延ばししてしまうんです。

実際そうした中で出会うこともあります。それはラッキーなことで、むしろ、「だからって出会うための努力ってしてないですけどね」とか「今いい人と出会っても、じゃあ、付き合うか、というとなぜか気乗りしない」などの方が多いんじゃないでしょうか。

今回の恋愛が原因じゃなくても、あなたが恋に疲れるような経験を積んできていたとしたら、冒険し辛くなるんです。

だから、1人になるよりはマシ、で付き合い続けられるのかもしれません。
あなたが恋に生きる女だった時代には考えられない発想ではないでしょうか?

ずるずると続いてしまう関係。
その理由が「1人になりたくない」が大きかったとしたら、その心を開いてじっくり過去と向き合ってみる必要がありそうです。

疲れが随分と溜まってしまっているようですから。

何となくドブ掃除のような気がするかもしれません。
ええっ・・・あの時代のこと、もう一度、思い出さなきゃいけないの??と思うかもしれません。

でも、このずるずる、やはり長期戦なんですよね。

だから、やはり自分の心をもう一度洗って、“一時的に1人になったとしても次の恋に進みたい”という思いを生み出したいわけです。

また、もう一つ大切なことは、今はちょっと考えたくないかもしれませんが、「私の幸せ」についてきちんと見つめてみること。
ちょっとわがままに、贅沢に、自分の幸せを考えて欲しいな、と思っています。

私の幸せって何?
どんなときに幸せを感じるの?
どんなパートナーシップが幸せ?
そんな彼と週末はどう過ごすのが幸せ?
幸せな結婚、夫婦、家庭って?

この問いに、考えたくない、とか、痛い、分からない、と感じたら・・・何か癒しを待ってる傷があるということなのでしょう。

でも、この「私の幸せ」にこだわり始めたとき、今の恋愛に答えは自然と出てくるはず。(もちろん、「別れ」だけが答えじゃないですよ)

そして、恋への情熱が目覚め、そのハートがあなたにいい恋を引き寄せます。

ゆっくりとで構いません。
まずは、少しずつ、あなたの思いを吐き出していくのはいかがでしょうか。


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