[35]仕事を大切にしたいカップルがうまく行く秘訣とは?



<リクエスト>

自分も仕事に重きをおいていて、かつ仕事に正義を持ち工夫し続けられる男性を好きになりがちなことと、「穏やかな心の繋がり」は共存出来るのでしょうか。だとすれば、何かコツはありますか?


<根本の回答>

お互いに仕事に重きをおいている者同士ですと、お互いにいい刺激になり、励ましあう“同士”として信頼関係を築くことができます。

そのためには、まずは彼氏(男性)の協力が必要ですよね?
男性側がリベラルな考え方を持っていないと、「なんで、女が・・・」という、これまたややこしい空気が流れます。
この場合、言葉では「うん、いいよ」と言っても、出してるオーラが「ほんまは、あかん」と言ってるケースが圧倒的に多いと思います。
そこをきちんと理解しあうことが今後の二人の関係性でも重要なのかもしれません。

(この点、彼の両親の力関係が重要な影響を及ぼすことが多いです。彼のお母さんが強く、お父さんと対等だったり、かかあ天下だったりすると、比較的リベラルな考え方を持ち、対等な関係を築きやすいことが多いと思います。)

こうした信頼関係は「対等性」の上でのみ成り立つので、男尊女卑だったり、女性上位の考え方だったりすると、なかなか折り合いが付かなくなります。

また、女性側も「女性の自立や権利」を一方的に主張するような自立派ですと、男性と対立しやすいので、彼がリベラルな存在だったとしても、なかなか対等な関係は築きにくいんです。

ですから、まずは、自分自身(女性側)が男性と「対等である」ことを受け入れられるか?が一つのキーワードになりますね。
現在の上司、同僚、部下、周りの男友達などで、どれくらい尊敬できる異性がいるかどうかを考えてみてください。

もし、「ほとんどいねーや。ダメ男ばっかり」と感じたのならば、ちょっと女尊男卑に傾きがちかもしれません。
(そういう意味では、あなたのお父さんとの関係なども重要ですね)

カップルは自分が思う以上に「バランス」を取り合うものですので、まずは、自分自身が率先して対等性を受け入れられる態勢を作ることが第一です。

また、お互いに仕事を大事にするあまり、二人の関係性が「競争」になってしまい、どちらかの優劣を競い合う関係になると、「穏やかな心の繋がり」は難しくなりますね。

「穏やかな心の繋がり」を作るには、「女性性」が肝要です。
柔らかさ、温かさ、ぬくもり、たおやかさ、など、そうした女性性にまつわるエネルギー、雰囲気作りがとても大事なんです。

だから、男性側にその女性性を受け入れられる(許せる)土壌があるのか?そして、女性側にそれを彼に与える器量や余裕があるかどうか?が大事な点。

つまり、もし、二人の関係が競争状態になっていると感じたら、潔く“二人の関係のために”負けを認め、優しさやぬくもりのある関係性のために争いに乗らないことが大事なんです。

でも、それはある意味プライドを傷つけられたり、惨めさを感じるもの。
人間的に成熟しないと難しいものと言えるでしょう。

でも、そんな関係が築けたとしたら・・・二人の状態はどんな風になっているでしょう?
きっと大きな安心感、安らぎ、と共に、信頼関係と、時には心地良い緊張感に包まれたパートナーシップが築けると思うんです。

実はこれは私達の成長にとってもとても大事なポイントでして、私達は成長していくにつれて、自然と自立していきます(自分が望むと望まざるを関係なく、勝手に自立していきます)から、少なからず男女間で自立が激突して、争いが生まれるものなのです。
(これを“パワーストラグル”、“戦争状態”などといいます)
(その結果、男性側が強いと“亭主関白”、女性側が勝つと“かかあ天下”になるわけです)

ですから、遅かれ早かれ私達は、こうした関係性を学ぶ必要に迫られるものです。

=まとめ=

この方向では、自分の中の自立心、競争心を捨て、二人のために、自分から、穏やかな心の繋がりを作る準備をし、彼に与えていくことが今いちばん大切なことではないでしょうか?
そのとき、彼が素直に受け取ってくれることを期待しないでね。

しばらくの間は、あなたが謙虚に、競争心を捨てた態度を取ると、相手はちょっと“いい気”になってしまいます。
でも、それを乗り越えて与えていくと、きっと彼の心を解し、温め、そして、優しさ、穏やかさを引き出すことに成功するでしょう。

そのとき、あなたは「お互い仕事も大事にしながら、お互いの存在も大切にし、そして、穏やかに繋がりを感じられる関係性」を手に入れられるのではないでしょうか?

#因みに、上記の回答は女性向けに書いたものです。(リクエストを下さったのが女性だったため)。
そのため、「負けを認めるのは女だからなの?」という反論を招きそうですので、補足しておきますね。

もし、同様の質問を男性から頂いた場合、私はきっと同じような回答をします。
「紳士であるために、女性を大切にしましょう」
というような感じで、やはり「負け」を受け入れることを勧めます。

そして、男性の中にもある“女性性”を解放し、慈父のような肝要さ、器の大きさを持つことを提案するでしょう。

=お勧め!エクササイズ=

【夫・彼氏がいる方へ】

今日は彼氏の素敵な点、感謝する点を言葉(声)で伝えてみませんか?
恥ずかしさを隠さずに素直な私を彼に見せるとさらにポイントアップ。

【彼氏がいらっしゃらない方へ】

周りの男性に対して、日ごろの感謝を伝え、価値や魅力を伝えてみましょう。
それを上からではなく、対等な目線、を意識してみるとなお効果的。

男と女の心理学


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