4/14 大阪・心理学WSのフォローアップ



ご参加くださった皆さんありがとうございました。
遅くなりましたが、アンケートにて頂きましたご質問に回答させていただきます。
いつもたくさんの温かいメッセージをありがとうございます。

心理学ワークショップ(大阪)
2007/4/14(土)『豊かさの心理学~心も懐も人も豊かになるワークショップ~』
2007/4/14(土)『ビジネス・職場での人間関係について』
江坂・ホテルパークサイド


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【今回参加された方のプロフィール(アンケートにお答え頂いた分)】

Q.どちらからいらっしゃいましたか?

大阪 63%、兵庫 15%、京都・奈良・滋賀・和歌山 各8%

Q.心理学ワークショップへは何度目でしょうか?

初めて 22%、2回目 8%、3回目以上 70%

【質問・疑問】

Q.お金のイメージは超ポジティブなのに、仕事はネガティブな状況です。どこで豊かさを禁止しているのでしょうか?

A.こういう場合は、二つの可能性があります。
一つはお金へのイメージが本当は超ネガティブなんだけど、それを感じるのが辛いから、敢えてポジティブにしている場合。
小説とかドラマで、「何もしないと泣いてしまうから笑うんだ」という表現を見ることがありますが、そんな場合です。

もう一つは、そのポジティブなイメージが内面から湧き出る自然なものである場合。
たぶん、こっちだと思うんですが、その場合は、「自分がしたい仕事を選んでいない」ため、ネガティブな状況を招き入れているケースです。

つまり、自分に合った、自分がしたい、これぞ、天職!と思える仕事をしていなければ、とても心は不自然さと違和感を感じています。
それを無理に頑張ろうとしても、やはりどこかで疲弊してしまうもの。

だから、このことに気付いたとしたら、自分がしたい仕事、憧れている仕事に向かってチャレンジしてみてはいかがでしょう?
そんな時期ではないかと思いますよ!

Q.職場の人間関係がうまくいかないのは、自分が自立してないからそうなるのでしょうか?

A.必ずしもそうではありません。
自立しすぎると、今度は周りを寄せ付けなくなって孤立してしまいます。
例えば、超自立なカリスマ社長の下では、イエスマンしか育たないものですね。

一方、依存的になりすぎれば、これまた「大人になりきれてない」との評価をもらってうまく行かなくなります。

つまりは、自分がありすぎるのも、自分が無さ過ぎるのも問題・・・ということです。

だから、自立と依存のバランス。つまりは、ある程度自立しているけれど、周りを信頼して、アテにできる状態に自分を持っていくことが大切ではないでしょうか?

それに職場の雰囲気も千差万別だと思いますから、その場の空気をちゃんと読めたり、それに対応できたりする柔軟性の方が僕は大切なように思います。

これは色んな場面で経験を積むのが一番で、理屈で分かっていても心や体は付いてきませんから、いろんな場所で、いろんな人たちと接することが一番鍵かと思います。

ワークショップはそういうコミュニケーションや対人関係を学ぶにはとても適した場所なので、テーマに関わらず、またお越し下さいね!

Q.講座の中でも出てきた「無価値感、自分は必要とされていない感じ」を私もよく仕事で感じます。そこから抜け出すにはどうすればいいのでしょうか?

A.いろんなケースがあって、ケースバイケースかと思うので、一番シンプルなお話をさせていただきますね。

自分が必要とされていないと感じる背景には、当然のように「自分は何もできない」と自分を責めてる自分の存在があります。
だから、なかなか自信がつかないのですが、まずは、職場で小さいことでもいいので、コツコツと実績を積む事が大切だと思います。

自信がなかったり、無価値感が強いと、自分を認めてもらうために、一発逆転の大勝負を仕掛けてしまいがちなんですね。
(例えば、「こんな会社、やめたる!」とケンカを売る。成績を上げる目的で良くないことに手を染める、あまりに大げさな目標を掲げる、上司や会社に切れまくる、など)

そこでは、謙虚に、自分を評価するだけの目線が必要になります。
無価値感が強いとどうしても自分自身に対する評価が厳しくなりすぎます(でも、自分自身では甘すぎると感じてます)。

そういう意味で、僕がお勧めしているのは「今日は全力で頑張るデー!」を週に1日作ってみること。
できれば、次の日が休みになる金曜日か、休み明けで体力もある月曜日がおススメなのですが、ご自身のスケジュールに合わせて決めていただければ結構です。

で、その日はできるだけ全力で、ベストを尽くすことだけに力を入れてみるんですね。
いわば「俺は良くやった!」と自分を褒めてあげられる日を一日だけ作ってみるんです。
その際、「これだけ頑張ったんだから、結果がついてこなくても仕方ない」とすがすがしさを感じられるくらいになると素晴らしいですね。

自己嫌悪はそこで重箱の隅をつついて足りないものを探し出すものですが、でも、それ以上に、「今日は頑張った!」という思いがあれば、その嫌悪感は乗り越えられるものなのです。

もちろん、急に1日は難しいと思うので、半日とか2時間とか、ある程度最初は自分に合わせて設定してみるのがお勧めです。

そうして、褒められる自分に数多く出会えるようになれば、その頃には自然と自信が付き、無価値感も徐々に手放すことができるんです。

でも、ここで本当に大事なのは、客観的評価を求めるのではなく、あくまで主観的に「俺、よくやったな!」という思いを持つことです。

まずは出来る事から、コツコツと頑張ってみませんか?

Q.男性社会、競争社会、仕事、会社というものに怖れと嫌悪感ばかり感じるのは、自らが依存的で女性性が強く、プライベートな付き合いしかできないからでしょうか?双方のバランスを取るにはどうすればいいですか?

A.今の社会はまだまだ男性性の強いものですから、女性性が強い方、あるいは男性性が傷ついている方には、ちょっと辛い世の中に感じられるところかと思います。
それが怖れや嫌悪感に繋がるのでしょう。

そこで、双方のバランスを取っていくには、

・強い女性性を生かして、内なる男性性を成長させる
 →すなわち、強い女性性をさらに肝っ玉かぁちゃんに成長させて、もう一方の男性性をビシバシ鍛える

・柔らかい女性性を生かして、傷ついた男性性を癒してあげる
 →つまりは、自分に優しくする、社会で傷ついた自分に嫌悪せず、宥めてあげてる

などのアプローチが有効かと思います。

間違っても、女性性を抑えて男性性を上げる、ということはなさらないように、むしろ、強い女性性をどう生かすか?というのがとても大切なのです。

※男性性と女性性※
どちらも私達の心の中にある要素で、そのまま、男性的な部分、男らしい部分、女性的な部分、女らしい部分と解釈していただいてOKです。
例えば、女性でもサバサバしていて男勝りな姐御肌の方は「男性性の強い女性」なんて表現します。
理想を言えば、その両者がバランス良い状態で、精神状態がもっとも安定し、人と接するのも一番楽かと思います。

Q.欲しくても、欲しくても、手に入らないものがあります。どうすれば手に入るのでしょう?

A.すごく欲しいものに対しては色んな罠も同時に仕掛けられているんですよね。
欲しい気持ちが強ければ強いほど、それを手に入れる時には強い怖れを抱くものです。
(大好きな人に告白する時にすごく緊張して、どきどきして、怖いように)

ですから、欲しい気持ちが強すぎるとかえって手に入ることを遠ざけてしまうことがあります。
その欲しいものに対して、慎重になりすぎたり、大切に扱おうとしすぎたり、あるいは、怖くて気軽に近づけなかったり、そういうところってありませんか?

だから、その欲求が大きすぎる場合は、一旦手放してみると良いのです。
いわば、「押してだめなら、引いてみろ」ということです。

また、一方では、その欲しいものがあまりに高すぎるところにあって、手が届かない場合です。
そういう時は、踏み台や階段を設置して一歩一歩登っていくのが確実ですね。

恋愛などで「男が欲しいのにできない!」という相談に対して「まずは男友達を5人作ってみよう!」と提案することがあるんですけれど、それがその“踏み台”なんです(笑)
いわば、男に慣れておく練習・・・といいますか・・・でも、まあたいがいは、この5人の中か、あるいは6人目に現れた人とお付き合いできることがほとんどなのですが・・・。

Q.よく職場に馴染めない、という話を耳にしますが、それぞれに何か似たようなパターンがあるように感じます。それは問題を感じているその人の空気からでしょうか?

A.人に対して私達は感覚的に接しますし、判断しますし、対応を決めています。
例えば、ニコニコしてる人の近くでは、自然と自分もニコニコしてしまいますし、お葬式などの哀しい場面では、故人とそんなに接点が無くてももらい泣きをしてしまうことがあるように

見えないところで私達の感情は伝染していく(共鳴作用)ものなんです。

だから、「職場に馴染めない」という思いを抱いていると、自分では隠しているつもりでも、その思いがまるでアドバルーンのように醸し出されるんですね。
それは表情、仕草、言葉のはしばしに出てくるのです。
変な話ですが、スーツの背中に「私は職場に馴染めない男です!」と縫いこんで働くようなもので、知らないうちに周りの人も、その人を「馴染めない男」のように扱うようになるんですね。
でも、これはまったくもって無意識の世界で、意識レベルではすぐには対処できません。

ですから、そういうご相談を頂いた時には、まずは現場対応として、すぐ上の上司なり、先輩なりに、なるべく早い時期に職場で馴染めないことを告白することをお勧めしています。
直接伝えるでもいいですが、メールなどで伝えても構いません。
一番危険なのは、それを隠し通そうとすることなんです。

そして、急場はこうして職場内に一人でも味方を作りながら、内面を癒していくことをお勧めしています。
過去にうまく行かなかった経験で傷ついたり、しんどい思いをしたりしたこともあろうかと思うんですね。
その内面的な傷を解放してあげることで、本来の私が表面に出てくるようになります。
つまり、「職場で馴染めない」オーラを解消できるようになるんです。

Q.職場の上司にかわいがられていたり、うまく付き合える人もいるのに、気を使っているせいなのか、私にはうまくできません。どうしたらうまくつきあえるようになるのでしょうか?

A.“うまく行くにはどうしたらいいの?”というご質問には、まったくもって意地悪な答えなのですが、“うまくやらないこと”とお答えする根本です(^^;

それにも理由がありまして、何に対しても「うまくやろうとする」とうまく行きません。
例えば、これを読んでくださる皆さんに「今の気持ちをうまく表現してください!」ってお願いしたら、大抵の方が「えっ!?」てなると思うんです。
もっと単純に、「今、あなたの手元にある飲み物を上手に飲んでくださいね」といわれたら、かえって難しくなると思うのです。

人間関係ではそれが如実に現れて、うまくやろうとすればするほど、緊張したり、不安になったり、顔色を伺ったりしてうまく行かなくなるのです。
ですから、うまくやっているように見える人は、うまくやろうなんて、ほとんど意識していないと思うんですよね。

でも、それでは答えにならないと思うので、シンプルな答えを・・・。

人と一緒にいて楽しいと思えますか?嬉しいとか、幸せ、とかポジティブな感情ならばいいんです。
もし、今あなたの周りで、この人と一緒にいると楽しい、安心する、嬉しいなどの気持ちを感じられる人と過ごす時間を増やしましょう。
そうすることで、あなたの心に「人と一緒にいることはいいことだ」ということを教えてあげることができます。

で、上司というのは、潜在的にはあなたの両親との関係を表します。
だから、同時に両親がご健在であれば、昨日よりも今日、いい関係を築こうとすることをお勧めしています。
少なくても、感謝の気持ちを表現できるようになることが大切です。

もちろん、うまくやってる人がみんな両親と円満というわけではありませんが、そういう方の場合は、過去、先輩や近所のおばちゃん、先生など目上の人と接する経験が長いんだと思うんですよね。
だから、“上司と”ということであれば、プライベートでもどこでもあなたの目上の人に近付いていくのも実践的なトレーニングになるでしょう。

Q.ハードワーカーの妻としてできることはどんなことがありますか?

A.ハードワーカーと言うのは、仕事に打ち込む一方で、自立して様々な感情を抱えています。
罪悪感もありますけれど、無価値感や無力感など、外見・様子からちょっと???と思えるようなものも多いんですね。

だから、もし奥さんに余裕があるのならば、彼が帰って来たときに居心地の良い家にしてあげることや、食事やお布団、着るものなどにできるだけ愛情を込めてあげることなどがお勧めです。

あと時間はあまり無いかもしれませんが、話を聞いてあげることも大事ですね。

つい離れている時間が長くなり、寂しさもあって、奥さんの方が話をしてしまうことが多いかと思いますが、“ご主人をケアする”という意味では逆効果な場合もあります。

でも、これらは無理に頑張ってやるものではなく、あくまで余裕があるときにやってください。
がんばりすぎると、夫婦揃ってハードワーカーになってしまいます。

変な話かもしれませんが、妻はご飯も作らない、家事も余りやらない、でも、帰ってきたら、彼女はほけーっとニコニコしている。そんな彼女を見るとたまらなく癒される・・・なんてこともあるんですよ。

そういう意味でも、何をするか?よりも、どんな気持ちでするか?の方が大切です。
(これは何事にもいえますけれど)

そのためにも、自分自身の心に余裕を持っておくことはとても大切ではないでしょうか?好きなことをしたり、毎日を自分なりに楽しんだり、そういうところで心は解放されていきますね!

Q.職場で同僚からライバル意識を持たれた際、どのように対処すれば良いのでしょうか?

A.環境にもよりますが、相手にとってあなたはどんな存在なのかを考えてみるのがいいと思いますよ。
いけ好かない目の上のタンコブなのかもしれないし、優秀なので嫉妬されているのかもしれないし、理不尽な思いを持っているのかもしれないし、逆に憧れる気持ちが裏腹なのかもしれないし、いろんなケースが考えられます。

それぞれのケースで若干対応は変わってくると思いますが、共通の点は、相手のその挑発に乗らない!ということ。
相手がライバル意識をむき出しにしてきたからと、こちらもそのように対処してしまうと、足の引っ張り合いなどで泥沼化してしまいます。
そうすると職場全体の雰囲気を損ねることにもなってしまいますよね。

だから、その手には乗らずに、あなたはあなたのペースで仕事を続ける事が大切です。
ただ、感情的に煽られるようになってくると、むかついたり、哀しかったりしてなかなかマイペースを守れなくもなろうかと思います。

そういう時はできるだけ周りの人たちに相談したりして、オープンにしておくといいんです。
味方がいると、また安心して仕事に集中できますものね。

【ご意見・ご感想・根本へのメッセージなど】

○前回のお金の心理学は2時間で、あっという間に終わったので、今回の4時間は嬉しかったです。

○豊かさへの考え方が変わったような気がします。

○(グループワークなどで)色々な方のお話が聞けて参考になりました。

○職場の人間関係に対して選択が大切だということが発見でした。

○実例があった方が理解しやすいですね。手を挙げてくださった人に感謝したい気持ちです。

○根本さんの話がすごく分かりやすかったです。今後の仕事に生かして行きたいと思います!

○色々な話を聞けてよかった~♪でも、グループワークもしてみたかったな・・・(夜)

○根本さんの声で落ち着いた気持ちになれる場面もあったり、なんでもないことにうるっときたりしてしまいました。ありがとうございました。

○自分の疲れの原因が分かってよかった。意外と自分を深く見ることができた

○夫がハードワークの罠にはまっていることに気付いた。

○すごく充実感がありました。ビジネス関連のワークショップはもっと長時間でやってもらいたいです。

○面白かったです。自分が変わらないと何も変わらないんだと思いました。

○具体的な例を求めての質疑応答だったので分かりやすかったです。取り上げていただいてありがとうございました。すっきりしました。

○グループの人と実習したり、話したりするのは一人で考えているよりもずっと元気がもらえると思います。

以上です。ありがとうございました!!

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