7/22 東京・心理学WSのフォローアップ(1)



ご参加くださった皆さんありがとうございました。
だいぶお待たせしましたが、アンケートにて頂きましたご質問に回答させていただきます。
参加されていない方にもできるだけ分かりやすいように作成しているつもりですので、心のQ&A集としてお時間のある時にお楽しみ下さい。

心理学ワークショップ(東京)
2006/7/22(Sat)『自己イメージを変えてみよう!~新しい自分を発見する!~』
2006/7/22(Sat)『今の人間関係が教えてくれること~私の周りのには“先生”がいっぱい~』
五反田・ゆうぽうと


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【質問・疑問】

Q.コミュニケーションを拒まれたら、どうしたらいいでしょうか?

A.好きな人や大切な人から“交信拒否”をされたら辛いですよね。
自分の何がいけなかったのかをあら探ししたり、相手を責めてしまったりしてしまいそうですね。
少なくても、自分を否定されたように感じてしまうもので、好きな人であればあるほど打ちのめされてしまいますね。

さて、そんなときどうしたらいいのかというと、例えば交信が断たれた飛行機に対して管制官はどういう態度を取るでしょう?
きっと何度も呼びかけ、そして、通信回線をオープンにしておくはず。

人も同じで、相手が拒むからと回線をクローズにしてしまったら、もしその相手があなたの方を振り返ったときに交信できなくなってしまいますね。
だから、勇気のいることで、痛いところではあるのですが、その相手に対して常に心を開き続ける気持ちが大切ですね。

それと呼びかけの方法ですが、こちらから連絡を取り続けるだけでは余計に頑なになってしまうこともあります。
だから、時には待つ、引くこと、反応を見ることも大切です。
これは焦りや不安、絶望と向き合わなければいけないので、とてもしんどいんですけどね。

もし共通の知人などがいる場合は第三者を通じてコミュニケーションを図ってみることもいい方法です。
意外に氷解することもありますし、今までとは違った角度から状況を眺めることができるようになります。

ただ、そもそも拒まれるにはそれなりの事情や理由があるはずですから、そこも一考の余地はあろうかと思います。

Q.自己嫌悪を持っている人は2番目か3番目を選びやすいということでしたが、1番目を選んでしまってすごく苦しくなってしまった場合、どう折り合いをつけたらいいのでしょうか?

A.どうして苦しくなってしまったんだと思われます?
相手とのギャップを感じて自分を追い詰めてしまっているのでしょうか。
それとも無価値感などネガティブな自分がでてきてしまったのでしょうか。

1番目を選べたとしたら、それは素晴らしい選択です。
でも、自己嫌悪があるととても苦しいですね。
どんどん自分を愛させないようにしてしまいそうです。

二つ意識してみてください。
一つは自己嫌悪の方向だけでなく、自分の素晴らしい点、素敵な点にも目を向けようとする事。
自分では受け入れられないけれど、選んで、選ばれたわけだから、あなたにも必ず魅力や価値はあるはずです。
そこにもきちんと目を向けてあげましょう。

もう一つはその人のために出来る事はないかな?その人が喜んでくれることは無いかな?と与える姿勢を高めることです。
これはいつも考えていらっしゃることとは思いますが、よりこの姿勢を顕著にしてみましょう。
足を引っ張るネガティブな感情に打ち克つにはとても大切な意識ですね。

両方とも自己嫌悪や無価値感を乗り越えるアプローチです。
もちろん、背景となる親子関係や過去の恋愛などの影響もあるはずですが、それは別の機会に譲るとして、まずは自己愛と与える姿勢に意識を向けてみてくださいね。

Q.考えるのも嫌なくらい嫌いな人の場合はどうすれば良いのでしょう?

A.心理学的には、そんな印象を与えてくれる人というのは、自分の中の「絶対に受け入れたくない部分」の象徴として見ることができます。(「シャドウ」でも特に強いシャドウですね)

どうしてそんなに嫌なのか?
そもそも何があってそんなに嫌いになってしまったのか?
などなど、自分を見つめ、深く知る糸口になります。
同時に、自分をもっと受け入れ、許し、解放してあげるためにとっても役立つアプローチと言えるでしょう。

ただし、それくらいの相手ですから、心の中ででも向き合おうとすればたちまち気分が悪くなり、吐き気を催す・・・なんてことにもなりかねません。
ですから、乗り越えるためにはそれなりのコミットメントが必要ですから、今本当にそこと向き合う必要があるのか?もきちんと考えて見ましょう。
実は、そうしたインパクトがある存在に目を奪われて、本来向き合うべきテーマを逸らしている場合も少なくないのです・・・。

Q.離婚を回避したいが、本当にやめた方がいいのかどうか分からない。離婚した方が幸福になれるかも?

A.なんとなくですが、今はお疲れなのかもしれませんね。
何に対してもそうですが、自分自身が前向きになれないときにした選択は後から後悔することが多いようです。
それと、相手から迫られたときでも、最後は自分で選択することがとても大事です。
そして、幸福というのは皆さんそれぞれに感じるところがあると思いますが、どれくらい自分の人生を生きられるか?人生の主人公に自分がなっているか?がとても大切ではないかと僕は思っています。
選択するには力が必要ですから、そんな心の体力を回復させることも大切かもしれませんね。

Q.本当は暗いのに明るく振舞う人とと、本当に根っから明るい人を見分ける方法は何でしょうか?

A.明るさに限らず、その人がその人らしいとき、一緒にいる自分もとても自然でいられます。
でも、自分や相手が何らかの無理をしている場合、その無理がお互いを重たくさせます。
根っから明るい人といっしょにいれば、何をするともなく明るい気分にされられると思います。
逆に無理に頑張ってる人だったら、何となく暗い気分にさせられるかもしれません。

皆さんも誰かと会った後に「何か疲れたなあ」ということってありませんか?
取り留めのない話をしただけのはずなのに・・・。
自分か相手かのどちらか、あるいは両方が何かしんどかったのかもしれませんね。

そんな風にあなたが相手の人から感じた印象を信頼してみてください。
そうすると、一段深い人間関係が築けるようになります。
(一緒にいていつもと違うな、と感じたら「どうしたの?いつもと違うよ」と声をかけてあげられますよね?そんな気遣いができるようにもなるのです)

だから、自分の感性を磨いて、いつでも自分らしく居ることが一番大切だろうと思います。
それが難しいことなんですけれど、日ごろからちょっとずつ心がけてみてください。

Q.自己価値が低いと2番目、3番目を選んでしまいがちとのことですが、私はいつも1番を狙って自滅します。これも何らかのパターンでしょうか?

A.1番を狙うことそのものが悪いわけではなく、そのチャレンジはきっと将来実を結ぶ事もあると思います。
ただ、自滅ばかりしているとしたら、その“1番”というのが、高すぎる目標設定なのかもしれません。

なんぼ成績が良い中学生でも、高校を飛ばして大学を受けるには相当の勇気と自信と実力が必要ですね。(それに何よりも周りのサポートが大切ですね)

そこまでとは言わないまでも、私達はよく高すぎる目標を掲げて、あっさり敗北してしまうケースも少なくないのです。
これは心の内側にある無価値感が作るパターンで、それくらい高いものを手に入れないとバランスが取れない(割に合わない)という心理が働いていたりします。

今の自分の状態にあったものを求めているのか、一度チェックされてみるといいかもしれませんね。
そして、今の自分ができることを一生懸命やろうとしてみるのが大事ではないでしょうか。
そうした経験を積み重ねることで自信を持つことができ、やがては1番を堂々と手にすることができると思いますよ。

Q.セルフイメージを変えるには、人から言われた良いところを認めるだけでOKなのでしょうか?

A.はい。基本はそれでOKですよ。
自分の価値や長所を受け入れられると、まずは自分を責めることが少なくなります。
そうすると地に足が着いて物事や心の動きに対して柔軟でいられるようにもなりますし、より自分のことを好きになることができますね。
そうなればセルフイメージも自然と変わっているのではないでしょうか?

自分自身を価値や魅力の線から見つめてあげられるようになると、自分のとってより自然なセルフイメージを受け取ることができると思います。

なかなか日常では長所を伝えてもらえる機会って少ないと思いますから、ワークショップなどの場を活用してみてください。

Q.2番目や3番目の人と付き合っている場合、それは付き合いをやめた方が良いのでしょうか?相手の愛情を素直に受け取れず、愛情を返せない自分が辛いのです。「ぴんとこない」「何かフィーリングが違う」という思いは変わっていくものでしょうか?

A.付き合いをやめるというよりも、付き合い方を変えるほうがまずは効果的かもしれません。
今のフィーリングでできることをまずはやってみるのです。
合わなければ合わないなりの接し方ができるはずですからね。
それを否定せずに受け入れようとしてみる方がお勧めです。

というのも、相手の人に対して申し訳ないなあ・・・という気持ちを感じていらっしゃるようですから、愛情がまったくないわけではないと思うんですね。
(そういう気持ちをコミュニケーションされてみるのもお勧めですね。)

むしろ、相手のことよりも、自分自身の感覚が「恋ってこういうもんじゃないはずなのに!」と伝えてきてるのかもしれません。

1番の人を選べない、あるいは、今のパートナーが2番手、3番手に感じるということは、何かしら感情に蓋が乗っかってる場合も多いんですよね。
だから、「付き合ってるときは大したこと無いと思ってたのに、別れた途端、すごい執着が出てきた」ということもあるんです。

ですから今のパートナーと向き合って、もう少し心理的な距離を縮めてみることもお勧めです。
そのパートナーに言いたいけれども言えないこと、伝えられていない感謝を見つけてみたり、相手が喜ぶことをできるだけたくさんやってみたり、相手の価値をコミュニケーションしてみたり・・・。
きっと素直に気持ちを言い合えると楽なんだろうと思うんですよね(一人で抱え込んでいたりしてませんか?)。

そうして、できることをやった分だけ充実感が出てきますから、もし、今のパートナーを卒業すべき時期が来たとしたら、もっと自然に楽に選択が出来るのではないでしょうか。

>>>その2へ続く

ワークショップのフォローアップ&テキスト集


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