犠牲とは?そして、犠牲と我慢を辞める合言葉とは!?



犠牲とは、「怖れや不安を元に人のためにしてあげること」を言います。
言い換えれば「ほんまは嫌やねんけどな。嫌やねんけど、せなヤバいからするねん」ということであり、「ほんまにしたいことちゃうんねんけど、やらんかったらまずいからしてるだけやねん」ということを言います。

なんで、せなヤバいのん?
なんで、まずいのん?

って聞いてみるとこんな答えが返ってくるものです。

「だって、やらな、飯、食われへんやろ?」(家賃払われへんやろ?」
「そうせな、嫌われるんちゃうかと思ってな」
「必要とされるにはそれくらいせなあかんかな、思うねん」(好かれためにはせなあかんと思うねん)
「だって、そういうもんやろ?」(もう諦めてるねん)
「義務みたいなもんやろ?」
「今の立場(居場所)を失いたくないやん」
「それくらいしか俺、できひんし」(無価値感、無力感)
「だって、それくらい迷惑かけてるんやから」(それくらいひどいことしたんやもん)(罪悪感)
「他にそれする人おらへんやん」
などなど。

やってること自体は悪いことじゃないと思います。
けど、その根拠というか、その理由が、怖れ、不安、無価値感、罪悪感、無力感などのネガティブな感情でいっぱいなんです。

そうすると仮にうまく行っても喜びはさほど大きくありません。
「嫌われなくて済んだ」ってホッとしたり、「やって当たり前だし」と思い込んだり、「仕方ないよね」と諦めが心を占めます。

つまり、満足感、充実感、達成感、やりがい、喜びなどはとても少ないんです。
もちろん、ゼロとは言いません。
「嫌われるのが怖くてやっていて、結果、嫌われずに済んだ達成感」はあるからです。

大人になると賢くなるので、その犠牲的な行動を「正当化する」ってことを始めることもあります。

「生活のためには嫌でも働かなきゃいけないだろ?そういうもんだって。みんなそうしてるんだから、自分だってそうするのが当たり前なんだよね」

そう自分を説得して納得させようとすることもあるでしょう。

でも、心は全然喜んでいませんから、その先どうなるか?分かるでしょう?
だんだん疲れて来て、疲弊してきて、そして、燃え尽きて行きます。

でも、やらなきゃ見捨てられる、嫌われる、居場所がなくなる、生活に困る、と思っているので、そういう気持ちを麻痺させて行くんです。

その時、出て来るのが「頑張る」という言葉じゃないかなあ、と思います。

そして、犠牲には「我慢」が付きものですよね。
嫌だって気持ちを我慢するのはもちろん、やりたいことや好きなことも我慢していたりします。

野良猫くんを追いかけてるAちゃん。
気まぐれな彼にドタキャンされることもよくありますが、「今、忙しいのに」というタイミングで「会おうぜ」って連絡が来ます。
疲れてるし、わざわざ彼の指定する場所まで行くのはしんどいんだけど、好きだから、嫌われたくないし、という理由で会いに行きます。
「腹減った」という彼のために、ほんとは横になってまったりしたいのに頑張って料理を作ります。
疲れて眠たいのに体を求めて来る彼に一生懸命応えようとします。
そういう彼に限ってあまり自分を満足させてくれるセックスはしてくれないんだけど、断ると嫌われると思うから頑張るわけです。

で、後々虚しくなります。
友達に相談すると「そんな男辞めなよ」って予想通りの答えが返ってきます。
でも、好きだし、彼を逃したら次見つかる保証もないし、と、やっぱりその彼を追いかけてしまうのです。

仕事を頑張ってるBくん。
本当は技術職希望だったのに、人員の関係から営業職に回されました。
自分には何のスキルもないし、転職しても給料が下がるだけだと、苦手な人付き合いを頑張ります。
仕事行くのは嫌だけど、実家に戻っても仕事がないから、家賃を払うために我慢して家を出ます。
積み重なったストレスで休みたいんだけど、そんなこともできません。
今日も取引先に下げたくもない頭を下げにいかなきゃいけないので気分はとても重たいです。
でも、みんな頑張ってるんだし、自分だけじゃない、て思い込んで頑張っているのです。

主婦なんだから、家のことをするのは当たり前だと思ってるCちゃん。
家事はほんとは苦手。
でも、旦那に任せても家がぐちゃぐちゃになるので、頑張ってお掃除をし、洗濯をします。
頑張ってやっているのに旦那からは感謝の言葉はあまりありません。
それどころか、せっかく晩ご飯を作ったのに「飲み会になった」とか言って遊び歩いてるように見えます。
彼も仕事を頑張ってくれてるのを知ってるので文句があってもあまり言えません。
思い余って不満を伝えると「付き合いなんだから仕方ないだろ?」って反発されます。
私だって飲みに行きたいし、友達と遊びたいのに、と思う気持ちも我慢します。

こういう風景、あちこちに転がってますよね。

皆さん、最近、笑えてますか??

ニヤッとすることはあっても、お腹を抱えて笑ったのっていつが最後でしょうか?

何だか重たい話になっちゃいましたが、これもあるあるじゃないでしょうか。

Aちゃん、Bくん、Cちゃん。みんな一生懸命やってますよね。
でも、犠牲がいっぱいなんですよね。
だから、全然喜びとは無縁になります。

仕方なく、自分を納得させて、今日一日の中にちょっとした喜びを探して何とか頑張ってるって感じです。

それに彼らがやってることって何も悪いことじゃないし、ダメなことじゃないんです。
そこに「犠牲」があるから苦しくなっちゃうんです。

彼に会いに行くのも本当は喜びのはずだし、一緒に居られて幸せを感じられるはずです。
仕事はそれ自体が誰かに喜びを与えるものだし、充実感や達成感をたくさん感じられるものです。
家のことをするのも旦那さん始め、家族を喜ばせるもののはず。

でも、犠牲はそうしたポジティブな面を思い切り消し去ってしまうんです。

どこでどう間違えてしまったのでしょうか?

優しい人。
人の気持ちが分かる人。
誰かのために頑張れる人。
真面目な人。

そんな人たちがこの犠牲の罠にハマりやすくなります。

そこでは、自己肯定感が低く、自分に自信が持てない姿も見え隠れします。

もし、Aちゃんが女として自分に自信があったらどんな態度を取ると思いますか?
もし、Bくんが自分に価値をもっと見ることができたらどんな行動をすると思いますか?
もし、Cちゃんがもっと自分に素直になれたらどうすると思いますか?

ちょっと嫌な話。
彼が悪いわけでも、会社が悪いわけでも、旦那が悪いわけでもありません。
もちろん、問題がないわけじゃないけれど、そういう行動を取っているのは自分自身ですよね。
自分が自分に制限を掛けて、そうするしかないって賢い頭で考えて、自分を追い込んでしまっているんじゃないでしょうか?

あ、反発したい気持ちはよく分かります!

でも、本当はあなたにはもっと価値や魅力があり、やりたいことがあり、そして、もっともっと自由なはずですよね。

なぜか、そういう部分を認められずに、周りに合わせていたり、そうするしかないと諦めていたりしているんじゃないでしょうか。

そんな、犠牲や我慢するパターンを抜け出したいと思いませんか?

実は私にも大いにそんな要素はあるんです。
優しくて、人のために頑張ることが好きで、いい人で、賢くて、真面目だから!笑

そんな自分にいつもかけてる言葉があります。

「自由だ!!!」

という言葉。

何してもいいんです。
どうしたっていいんです。
大人なんですから。

自信がなければ自信を付けたらいいんです。
そのための方法、たくさんあるし、それだけの要素、誰もがいっぱい持っています。
要するに受け取り方を変える、ということ。

もっと自分を認めてあげたらいいんです。
それだけ素晴らしいこと、いいこと、いっぱいやってきてるはずだから。

それを一言で言えば「わがままになること」かもしれません。

「好きなものを好き!」って叫んでみませんか?

3月の湘南リトリートセミナーが終わった後、夕日が沈む浜辺で「自由だ~!!!」って叫んだ人たちがいました。
みんな笑いながら、でも、それがきっかけで吹っ切れた人もいます。

わがままになること。
それは自分に素直になることを許可すること。

簡単だけど、難しいと思っちゃう人は、ずっと好きなものを横に置いてきちゃったからかもしれません。
でも、今からでも遅くないんですよね。
自分に正直になることは。

そういう人たちは「自分の殻を破れない」とか「タガを外せない」とか「小さくまとまってしまってる」なんて感覚をお持ちだと思います。
いいんですよ、自由になって。

急には変われないかもしれないし、カウンセリング的に見ればそうなっちゃった理由も見つかると思いますが、まずは「自由だ~!」って言葉を何度も自分に掛けて見てください。

少しずつでも、確実に変化が訪れるでしょう。

あるいは「自分に素直になってみる」って言葉もOKですね。

すぐに結果を求めるとしんどくなります(笑)
慌てない、慌てない。

その言葉が自分に馴染むまで少し時間をかけてみましょう。
少なくても1,2週間思い出したときに「自由だ~」ってやってみるだけでも違います。

少しずつ「自由」を選択できる自分と出会えます。

そうすると彼と別れちゃう?仕事辞めちゃう?離婚しちゃう?ってそうは必ずしもなりません。
でも、どうなるかは、わかりません(笑)

分かったらつまらないでしょう?

他にも自分が自由だった頃の感覚と繋げる方法もあります。
子ども時代好きだったことに改めて触れてみる、とか。
高校時代楽しかった人は、高校時代によく聴いてた音楽を聴いたり、漫画を読んでみたり。

自分の中にふわっとその感覚が蘇ってきたら、あなたはわがままになっていきます(笑)

自由って見方を変えればわがままですもんね。
ぜひ、できるところから、始めてみましょう。

え?そんなテーマで講座をしてほしい!?
なんと!!
そんな方のための講座もちゃんと用意してるんですよね~。根本くん、偉いでしょう?

「おいおい、またステマかよ」という声が聞こえてきそうですけど(笑)

ということで、6/22(木)東京・神楽坂、6/27(火)大阪・梅田。どちらも19:00-21:00にて「犠牲や我慢を手放す心理学講座」開講です!!
お申し込みと場所などの詳しい情報はこちらからどうぞ!!
http://nemotohiroyuki.jp/event-cat/18752


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