怒りを隠し持つ平和主義者たち~いい人になって争いを好まない人たち~

揉め事が嫌いな平和主義者たち。
いい人になってしまったり、我慢し過ぎたり、という一方で、激しい自己否定をしていることもあります。
その背景と対処方法をお話しています。

あまり争いを好まない、平和主義者、と呼ばれる人たちがいます。
あ、これ、人間関係の話ね。もちろん。

ちょっと揉め事が起こりそうになると自分はサッと引いてその場を丸く収めようとしたり、自分が言いたいことがあってもそれが空気を乱す、相手の気分を害するものと思えば、我慢して言わないようにしたり、あるいは、遠回しの言い方をしてみたり。
「私さえ我慢すれば」みたいな行動をよく採ります。

だから、ずけずけとモノを言う人が苦手になります。
もちろん、感情的な人、攻撃的な人は嫌いです。

とはいえ、嫌い、と言ってもそれを表現すれば揉め事になりますから、そういう気持ちは表に出さないようにします。

それで、結構付き合いが上手だったり、友達が多かったり、人望が厚かったりするんですね。

とはいえ、そういうめんどくさい人たちからはよく絡まれることになります。
なぜかと言えば、そういうめんどくさい人たちはなかなか自分を受け入れてくれる人がいないので、受け入れてくれる平和主義者が大好きなのです。

で、しんどいんだけど、嫌なんだけど、我慢して頑張っちゃう、という風になります。

私たち日本人にはとても多いのかもしれませんね。

パートナーに対して言いたいことが言い切れない。
会社に対して言いたいことを言えずに我慢してしまう。
友達付き合いでも調整役に徹してしまう。
何かとNoが言いづらい。
どこに行ってもいい人をしてしまう。
誰かが揉めてるのを見るのは嫌い。
・・・。

以前、ある奥様が夫婦関係のことでこんな話をしてくれました。
「旦那以外の男の人には何でもずけずけ言えるんですよね。友達でも、元カレでも。ただ、旦那に対してだけは何も言えないんですよね。つい我慢しちゃっていい奥さんをしてしまうんです。」

また、あるビジネスマンがこんなことで悩んでました。
「自分、けっこう白黒はっきり付けるタイプだと思うのですが、上司というか、会社に対してだけは従順なんですよね。揉め事が嫌い、というか。友達とか、よそではけっこう好き放題やれるんですけど」

部分的平和主義と言えばいいでしょうか?

いや、それはたぶん、距離が近くなると平和主義が発動するんだと思います。

距離がある関係では大丈夫なんだけど、距離が近い関係になると平和主義者になる、という。
つまり、本質はそっちなのかもしれません。

そもそも平和主義になる背景には次の要素が大きいんです。

(1)家族の中で戦争主義者(?)がいて、だいぶ苦労したし、そうならないように家族の中で動いてきた。

(2)両親ともども平和主義者で、家の中で争いが起こることがほとんどなかった。

それぞれ真逆みたいな環境ですね。

だから、その問題を扱う時には「家の中で感情的な人、支配的な人って誰かいましたか?」という質問をします。

そうすると「ああ、お母さんですね」とか「お酒を飲んだお父さんはいつも暴れてました」などの声が帰ってくるんです。

特に「身近な人だけ平和主義」という方はこの(1)のパターンが多いようです。

とはいえ、怒りがない人はいませんし、誰かと揉めない人生というのもあまり見かけません。
ということで、この平和主義者は内側に自分でも気づかないくらい巧妙に「怒り」を隠し持っていることも多いのです。

そして、その怒りの存在に気付かない代わりに平和主義者たちは次のような行動を採ることが多いですね。もちろん、潜在意識的に、です。

・何かと自分に厳しく、自己否定を繰り返す
・親密になりそうになったら距離を置く
・平和を乱す人に対して内心、攻撃的になる
・いきなり爆発して攻撃的になる
・表裏がある自分を感じて、そんな自分が嫌いになる
・自分よりも弱いものに当たって憂さ晴らしをする

怖いですねえ~(笑)

でも、(1)のタイプは怒りを出したら、その嫌悪してる感情的な人のようになってしまうことを怖れますし、(2)のタイプの人は怒りを制御できなくなる怖れが強いので、必死に抑圧します。

だから、「すごく怒ってるんじゃないの?」って伝えても、「いや、そんなことはないと思います」と答えられます。

それで「お恨み帳」を書いてみることをお勧めしてみると、後ほど「始めはナントも思わなかったのですが、びっくりするくらいひどい言葉が出てきました(汗)」という報告を頂いたりするのです。

また、平和主義者はいろんな人にいい顔をしてしまうし、また、内に怒りを秘めていることもあって、親密感を怖れます。

一定距離を空けて人と付き合ってしまうので、いわば「ドーナツ化現象」のように友達は多いけど何でも話せる親友はいない、とか、本当に親密な人が作れない、という状態になるんです。
それも悪いわけではないんですけどね。

それから平和主義者は怒りだけでなく感情表現が苦手な人も多く、「怒」はもちろんですが、「喜」とか「哀」とか「楽」も、さらに「愛情表現」もあまりできなかったりします。
だから、平和主義者の人は周りから「何を考えているのかよく分からない」と評されることもあるでしょう。

この、身近な人だけ平和主義、という方が辛いのは、ふだんの人間関係ではけっこう自分を出せるので人気者になったりするんですが、身近な人に肝心なことを言えないので、ひたすら我慢の夫婦生活みたいな感じになりやすいんです。
それが外にいる人には見えないので、悩みを相談してもなかなか分かってもらいにくいこともありますね。

皆さん、どうでしょう?

自立系武闘派女子たちの中にも意外とこんな部分があって、彼氏の前では平和主義者みたいな話を良く聞きます。

自分との対話がカギです。
自分の心の声を聴く。
自分の心と対話する。
そんな意識です。

自分が本当にどう思っているのか?を意識していきましょう。

争いを起こすことが必要なんじゃなくて、本音を知ることが大切なんです。

その本音を知った上でどうするか?ってのはまた別です。
その本音をどう伝えるか?という方法は無限にありますものね。

そして、勇気を出してホントの気持ちを受け入れて行く覚悟も大事です。
すなわち「怒ってなんかいない!」ではなく、「怒ってるのかあ」って素直に認めるってことですね(笑)

人間関係、コミュニケーションについてはカウンセリングやセミナーでいろんなレッスン、トレーニングをしていきます。

まず、何が言いたいんだろう?って考えて行きます。
それを列挙したり、セリフのようにしてみたりします。

そして、それをイメージワークやロールプレイの手法を使って相手に伝えるんです。
もちろん、私がフォローしながらね。

「え?こんなこと言ってもいいんですか?」みたいなことをバンバン声に出したりします。

自宅でやるときには「書く」のもおすすめです。
だから、まずは「お恨み帳」を書いてみることがいいんです。

ちなみに最近はこの方法を使ってレスの解消をしたり、夫婦間のお金の問題を解決したりしたって報告を頂いております。

もちろん、そこで書いたこと、言ったことを全部ぶつけるのが正解ではありません。
感情は認めて解放してあげればそれだけですっきりしますから。

実際、相手に伝えるとしたらコミュニケーションの基本「相手が受け取りやすいボールを投げる」に則ってやるのがいいんです。

とはいえ、平和主義者だった奥さんが旦那さんに対してブチ切れたとしたならば、それはもうお赤飯とシャンパンで乾杯レベルですけどね~

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