事件は過去に起きていません!今、起きてるんです!!

カウンセリングでは過去のことをよく扱うんですけど、それは「過去に起きた出来事が引き続き現在進行形で起きている」からなんです。
だから、それはもう済んだこと!で癒される傷もあるんです。

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こんにちは。
いつも毎日のメルマガ楽しみにして、読んでおります!根元さんの神楽坂での講座も何度かお世話になっているアラサー女子です。
最近どうやって、進めたらいいのか分からないプロセスに差し掛かっていて、ヒントが頂けたらと思いメールしました。

私は中学生になった頃から、ずっと女性性を自ら傷付ける様な行動ばかりしていて、あとで後悔することを繰り返しています。
それが最近、幼少期に大好きな兄に悪戯され、母にも言えず、さも何もなかったかの様に過ごしていたことが、問題の根っこだとやっと認識できたのです!

本来私は化粧やお洒落が大好きなのですが、いつも手に取る服は地味なものばかり。でもそれは、男性に何か手を出されたら拒否できない(私には選択権がない)という恐れからきているからだと思い当たりました。
もっともっと自分の好きな服やお洒落がしたい!テンションの下がる服はどんどん捨てたい。でももし何かされたら?との恐れや、好きな服を着て出かけた時、おじさんの目線が気持ち悪く感じて、怖くなります。

兄に悪戯された時、家族はバラバラでみんな酷い孤独でした。小さい私にとって家は安全な場所ではなく、たとえ気持ち悪くても人の体温が欲しい、、そんな気持ちもあった様に思います。だから兄を責め様にも、自分も100%拒否したわけじゃないと、自分も責めてしまいます。

この様なトラウマはカウンセラーさんに詳細に話して、聞いてもらった方がよいのでしょうか。その時の自分に手紙を書こうと思いますが、自分をなぐさめる自分と、攻める自分が代わる代わる出てきます。
カウンセリングでは、性的な被害にあった人のケアはどの様に進めるのでしょうか。感情は感じきった方がいいと認識しているのですが、詳細に思い出すのがきつい時もあります。
このパターンの根本を認識してから、雰囲気が変わったと、よく言われる様になりました。そして、彼氏できたでしょ?!と、だから近々、カッコイイ彼氏ができる予定なのですが、さらにいい彼氏と付き合える様に、より成長したいのです。
なにかご助言頂けると嬉しいです。

はあ、でも書いていて、また一歩癒しがすすみました!笑
お読みいただきありがとうございました!
よい1日をお過ごしください!
(Rさん)
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私の場合、性的な被害にあった方のカウンセリングだからって特別なプログラムを作っているわけではないですね。(カウンセラーによって方針が違うと思うのでぜひお問い合わせくださいませ~)

もちろん、私が男性なので、そういう意識は持つようにしていますよ。
「僕にはその痛みの本当のところは分からない」ですから、変に分かったような振りをしない、とか、ふつうにしていると「おじさん目線」なので、「いやあ、僕のことが気持ち悪くなったら遠慮なくスーッと消えてくださいね」って言ったりね(笑)

実際、このテーマのご相談ってすごく多いんです。
え?世の中の女子はみんなそんな被害受けてるの??マジ?て思うくらいに。

性的な被害を受けた方はもちろん、何らかの事件に巻き込まれた方は不思議と自分自身を責めるエネルギーが強くなります。

あの道を通った自分が悪い。
強引に拒まなかった自分が悪い。
あんな服を着ていた自分が悪い。
ちょっと気のある態度をしていた自分が悪い。
いつも偉そうにしていた罰が当たった。
等々。

Rさんだってそうですよね。

100%あいつが悪い!!って思えたら楽なのになあ、といつも思います。

『傷ついている自分をまた自分で傷つける』ということになってしまいます。

とはいえ、それだけ怖かったし、嫌だったし、どうしようもなかったから、自分を責めるしかないんですね。

まずは、そこから始めていきましょうか。

私のブログでもそうですけど、他の方の記事も熱心に読まれてる方は
・起きたことは自分が望んだこと
・相手は悪くない、自分も悪くない(他人のせいにしてはいけない)
・相手を責めてはいけないし、もちろん、自分を責めてはいけない
などの新たな“ルール”を持ってしまうことがあります。

ところが、自己攻撃が趣味な人はその“新ルール”を使って「相手を責めちゃいけないのにまた責めてる!」って自分を責めます。

だいたい、私の読者はこれが得意中の得意ですよね(笑)

ただ、それが子どもの頃から習慣化してる場合など、『なぜ、自分を責めてしまうのか?』って理解もまた必要な時があるんです。

責めちゃいけないのに責めるにも理由がある、というわけです。

またRさんのような事例の場合には、「あいつが全部悪いんじゃー!!」という態度を“意識的に”取ることで、自分自身を守る効果が生まれます。
そのために「いやあ、藁人形に“お兄ちゃん”って書いて毎晩五寸釘をグサグサ打ち込みましょうよっ!!」ってマジな提案をすることもあるんです。

そして、事件の被害者(性的なものはもちろん、いじめも含みます。)になると、その時の恐怖や不安という感情から、「相手を責めることによる復讐や仕返しが怖い」という思いが生まれたりするので、『自分自身を責めざるを得ない』『自分を責めることでその事件を主体的に捉えて乗り越えようとする』という心理が生まれます。

だから、自分を責めざるを得ないんです。

私もずーっとそうした被害者(加害者は身内だったり、見知らぬ人だったり)の方の話を聞きながら、どうしてそうも自分を責めるんだろう?って疑問に思ってきたんですけど、ある時、そうするほか仕方がないんだ、ということに気付きました。

けれど、自分を傷つけることはやっぱり辛い。
だから、藁人形の儀式とか、恨み辛みの手紙を筆で書くとか、何らかの演出を持ってその怒り(不安、怖れなど)を解放していきましょう、というところを意識します。

さて、Rさんの場合、そもそも

>家族はバラバラでみんな酷い孤独でした。小さい私にとって家は安全な場所ではなく、

という状態だったわけですから、途方もない孤独感、寂しさを抱えていらしたわけですね。
だから、癒すとすれば、まずそんな女の子を救ってあげましょう、ということになるんです。

いわゆる、インナーチャイルド救出大作戦!ですね。

小さいころの自分にお手紙を書く、というのも、お兄さんのことはちょっと横に置いて、
「ほんと、さびしかったよね」
「ひとりでがんばって、えらかったね」
「いつもひとりぼっちだったから、つらかったよね。」
「よくがまんしてえらかったね」

なんて言葉を自分自身にかけてあげるんです。
そのひどい孤独だった自分を守ってあげる、助けてあげる、という感じです。

その上で、お兄さんとのことを扱っていきましょうか。

こうした問題を扱う上で大切なことって「過去」にしないってことなんですね。
お兄さんに悪戯されたのは幼少期であっても、未だにそれが何らかの影響を与えているとしたら、それは「今、起きていること」なんです。

「過去」のことを私たちはみんな忘れていきます。
「ああ、そんなこともあったなあ」程度に。

ところが、今も傷が疼く、悲しい、むかつく、怖い、などの“感情が動く”ということは、それは“今、起きている”ことなんです。
だって感情は“今”動いているわけですからね~!

だから、その悪戯は今、起きているんです。
実際にお兄さんは近くにいないでしょう?
ということは、自分の想像(意識、記憶)がそれを創り出しているんです。

“今起きている”から、お化粧やオシャレも好きなのになぜか地味な服しか着られないし、自分には選択権がないように思えてしまうのです。

だから、変な話「もうそのできごとは起きていない」という認識を持つだけでこのトラウマがスーッと消えてしまった方もいます。

「大丈夫、今の自分はそんな悪戯されようものなら、金的した上で、罵詈雑言を浴びせかけて精神的に相手を追いつめるほどに強い」と認識することでも、その悪戯を“なかったことに”できます。

だから、まずは「今起きている」ということを意識してみてください。

でも、言い換えれば、その事件を“今起こしている”ということは、何かその悪戯を有効活用しているRさんもいるってことなんです。

「素敵な彼氏を作らなくてもいいとしたらなぜ?」
「すっごく可愛い服を着なくてもいい理由があるとしたら何?」
「ますますきれいに見えるメイクをしなくてもいい理由は何?」

家族を作ることに怖れがあるならば、家族を作るようになる道を封鎖したくなるのが心というものですね。
親密感に怖れがあるのならば、人との距離を縮めないようにするのが人の心です。

そのために様々な理由を総動員します。

「素敵な彼氏を作ってもいいのよ。あなたにはそれが相応しいのよ」
「かわいいメイクにかわいい服をいっぱい来て毎日を楽しみましょう(^^)」
「もっともっといい女になって、もっともっとセクシーになってもいいのよ」

そんな言葉を自分にかけてあげるのはいかがでしょうか?

もし、家族を作ることに怖れがある方が、家族を作ることを自分に許可できたら、その怖れを成り立たせている理由(事件、できごと、観念、自信のなさ等)は氷解していきます。

その悪戯の傷そのものを癒す方法はイメージワークでもロールプレイでもいくつでも方法は浮かびます。

イメージワークでよく使う方法は、その当時の自分を助けに行き、そして、側にいて、その子を抱きしめてあげる方法。

ロールプレイでよく使うのは、その悪戯された昔の自分を投影する人を選んでいただいて、その人をただただ愛する、という方法。

>この様なトラウマはカウンセラーさんに詳細に話して、聞いてもらった方がよいのでしょうか。その時の自分に手紙を書こうと思いますが、自分をなぐさめる自分と、攻める自分が代わる代わる出てきます。

カウンセラーに話した方がいいなあ、と思ったら、話してください。
カウンセラーに話すことでよりトラウマが大きくなった人もいますし、すーっと楽になった人もいますから。

お手紙を書く場合、慰める自分と責める自分が出てきたら、それぞれ紙を変えるといいですよ。
始めは慰める手紙を書き始めて責めたくなったら、横に置いた「お恨み帳」に責め言葉を書き連なる、みたいに。

お手紙作戦には別路線もありまして、エア・カウンセリングというんです。
これ、カウンセリングって名前が付いてるけどタダ(無料)なんです!!!!

方法は簡単で、根本さん宛の手紙を書くんです。自分の体験を告白した手紙。
もちろん、出さなくてもOKです。
出さないので使い古したノートでも、高級便箋でも何でも構いません。

「あいつに高級なのはもったいないわ。100均くらいでちょうどいいよね」と思った奴はそうすればいいじゃん(怒)

で、思いついたときにひたすら根本さんに言いたいことを書きなぐるんです。
それでけっこう癒されてカウンセリング行かなくて良くなった人がいますよ。

Rさんみたいに私にお会いしたことがある方なら、よりリアルに手紙が書けるでしょう?

もしかすると「こういう風に言ったらきっと根本さんは○○って言うんだろうなあ」なんてシミュレーションも可能かもしれませんね(笑)

そんな風に自分を癒す方法なんてたくさんあります。

とりあえず「超ステキな彼氏ができて毎日が幸せで、根本さんに時々ノロケメールを書きたくってウザがられてるイメージ」をしてニヤニヤしながら続けてみられてはいかがでしょうか?(笑)

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