子供好きなのに子供が欲しいと思えない私。


母になると自分が娘だった時代を想起します。
そして、実母との関係に問題があった場合、子どもが欲しいと思えなくなります。
お母さんとの関係を見つめ直す時期に来ているのかもね。

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いつもメルマガをを楽しみにしております、Mと言います。恋愛相談が多い中、このような質問も大丈夫でしょうか?

結婚1年目の30歳ですが、子供が欲しいと思えないのです。子供が嫌いなら分かるのですが、むしろ逆で、好きだと思います。

ところが自分が産むとなったら、もう恐ろしくてたまりません。

我が家には猫がいるのですが、猫を抱っこして「予行練習♪」とあやしたり高い高いする旦那の姿を見て、「これが猫じゃなく、娘になったら‥」と想像しては、旦那の腕から赤ちゃんを「甘えんじゃねえ!」とひっぺがし外へ放り投げる自分が浮かんだり。

自分が家で子育てしている姿を想像するたび、自分が子供を怒鳴り散らす姿や、子供を殴ったら逮捕されるからと、替わりにお皿をバリンバリン割って、子供が横で大泣きしてる姿ばかり浮かびます。
あんたのせいでお母さん不幸なの、と子供の前で自分の手首を切るバイオレンスな姿もよく浮かび、本当ゾッとします(不適切でしたら、このあたりはカットしてください)。

私自身、母に怒鳴られたり物を投げられたり、ごはんを残すと、吐きながらでも完食しないと許されず、成績が悪いと大好きな漫画を破られたりして育ったからか、母親というものに対し、感情的で子供を支配しないと気が済まない、暴力的なイメージが強いです。

親戚の子供達を見ても、赤ちゃんのうちは離したくないほど可愛いのですが、3歳、4歳と育ってくると、なぜか女の子は可愛いと思えず、邪魔にさえ感じます。男の子なら、赤ちゃんだろうが中学生だろうが、不思議と可愛いんです。

もし女の子なんて生まれたときには、私は虐待で逮捕されるんじゃないか、と怯えてしまいます。旦那が娘を可愛がる姿なんて想像するだけで、そこは私のポジションだ!返せ!と叫んでしまいます。私はいい大人なのにすごく甘えたがりなんです。

最近は、保育園に関するネガティヴなニュースばかり耳に入ってしまい(保育園入れないとか、虐待とか)気にしなければいいのに、わざわざ子育てを不安にさせる情報ばかりぼんやりと集めてしまいます。

どれもまだ起きてもいないことなのに怯えて、本当しょうもないですが、、。

いつかは子供が欲しいと思い込んでいたので、いざ先日、旦那に「子供欲しいなぁ」と言われた途端、こんなに抵抗や暴力的な妄想が出てきてしまい、すごく戸惑っています。
支離滅裂ですが、どうしたら子供を産むことに、前向きになれるのでしょうか。ヒントを頂けると嬉しいです。

(Mさん)
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Mさん、面白い方ですね。けっこう笑いを取れる奥様ではないでしょうか?(笑)
元々想像力は豊かな方なのですよね?
面白い世界に住んでらっしゃるんじゃないかなあ、とついつい本編とは関係ない想像を膨らませてしまいました。

>いつもメルマガをを楽しみにしております、Mと言います。恋愛相談が多い中、このような質問も大丈夫でしょうか?

もちろん、大丈夫ですよー。
よくそう言われるんですけど、基本的に「お酒はどうしたらやめられますか?」以外の質問なら何でも答えられますから~!

結論から言いますと、親になるときって親を参考にするんです。
それで子どもを産むのが怖いんじゃないかなあ?と思うんです。

例えば、こんな方がよくいらっしゃいます。
「私みたいな子どもが生まれたら可哀想だから子どもは欲しくない」

生まれる前からすでに癒着してるわけです。
どんだけ子どもを愛したい人なんだろう?と偏屈なカウンセラーは思うわけです(笑)
その気持ちは自己嫌悪から来ます。
自分のことが凄く嫌いだから、自分と同じ性格・外見を持った子どもが生まれたら可哀想だと思ってしまうんです。

Mさんの場合、このパターンも入ってると思うんですよね~
単にお母さんとの関係だけでなく。
自分のこと、あまり好きになれないでしょう?(笑)

同時に、子ども時代の苦しい記憶がそうさせてることも少なくありません。
Mさんの場合もそれが大きいんですね。

やはりあのお母さんとの関係が大きいわけです。

母親に限らず、私たちは「初めて見たものを親だと思う」的なものがよくあります。

初めて接した学校の先生を見て「先生とはこういうものだ」という風に定義づけます。
だから、今、小学校1年生はみんなそんな体験をしていて、すごく厳しい先生が担任だと「先生って怖い存在なんだ」とインプットしますし、物わかりのいい優しい先生が担任ならば「先生ってすごくいい人」って覚えます。
それで2年生になって先生が変わってびっくりするわけです。
「え?先生ってそんな怒る人なの?」とか「え?先生怒らないの?」って。
それで「おかしいよ」って感じる場合もあるくらいです。

上司もそうですね。
皆さんも初めて着いた上司に影響受けてること、ありませんか?
その上司がきちんとした人だと、あなたも知らず知らずのうちにきちんとするようになり、後輩や部下にそれを求めるようになっていたり。

ただ、先生や上司ってコロコロ変わりますよね。
だから、最初の上司のインパクトがあっても、それが次々と新しい情報が上塗りされて「上司ってきちんとした人もいるけどいい加減な奴もいるし、仕事できる奴もそうでない奴もいる」ってフラットにみられるようになりますね。

でも、母親ってふつう変わらないじゃないですか。
しかも、お腹の中からの付き合いだからずいぶんとインパクトが強いじゃないですか。

そうすると「母親ってのはこういうものなんだ」というのが固定化されやすいんです。
しかも、その定義って「子ども心」で作るものですよね?
つまりは「感情的にインプットしたもの」なんです。

だから、音になって情報を集めて、知識を増やして、「母親って必ずしもうちの母みたいなものじゃない」とか「優しくて穏やかなお母さんもいる」とか「子どもを捨てちゃう親もいる」などと分かったとしても「頭で分かっているんだけど心が付いてかない」と思うわけです。
それは「あなたのお母さんがそうであっただけで、あなたはそうはならないわよ」って言われても同じですよね。

ところで。

>いつかは子供が欲しいと思い込んでいたので、いざ先日、旦那に「子供欲しいなぁ」と言われた途端、こんなに抵抗や暴力的な妄想が出てきてしまい、すごく戸惑っています。
>支離滅裂ですが、どうしたら子供を産むことに、前向きになれるのでしょうか。ヒントを頂けると嬉しいです。

子ども産みたいと思うのはそもそもなんででしょうか?
やはり本当は子ども好きだから?
それとも旦那さんを喜ばせてあげたいから?

人のご相談ばかりを16年も聴き続けるとやはり耳が変になるんでしょうか。
Mさんのこの文章を読んでいても「何て愛情深い人なんだ!!!」とバイきんぐの小峠さんばりに叫びたくなるわけですよ(笑)

もし、お母さんがそういう人で、Mさんも子どもなんていらないや、と思っていれば、そもそもこの問題なんて起きないし、旦那さんと結婚する際にも「子ども要らないから」で済ませちゃうと思うんですね。
今の時代って「世継ぎを産まねば女にあらぬ」なんてケース、少ないじゃないですか?
だから子供がなくても幸せにやってる夫婦もアリなんですよね。
それでも欲しい、産んでみたい、と思うってことは、旦那さんへの愛情の深さ、そして、生まれてくるお子さんへの愛情を物語ってると思うんですよ。

変ですかね?そういう解釈。

だから、Mさんが今、向き合うのはやはりココ。

>私自身、母に怒鳴られたり物を投げられたり、ごはんを残すと、吐きながらでも完食しないと許されず、成績が悪いと大好きな漫画を破られたりして育ったからか、母親というものに対し、感情的で子供を支配しないと気が済まない、暴力的なイメージが強いです。

ようやく本丸突入です。長い前戯だったでしょ?(笑)

今のMさんのテーマは【感情的に自分を支配した母親を許し、自分が母親になることを許す】です。
テレビならば、ここで画面いっぱいにテロップが表示されるところです!!

Mさんが今までどういう風にこの問題に取り組まれてきたかは文面からは測りかねますが、一度、時間を取ってきちんと向き合ってみるのもいいでしょう。

例えば許しのワークショップ的アプローチであれば、恨み辛みを吐き出すところから始めます。同時に寂しかったこと、辛かったこと、言いたいけれど言えなかったことなどを思い出しながら解放していきます。
なかなか辛いプロセスですが、開放感もとても大きいんです。

その後、あの母親を理解するプロセスに進んでいきます。
なぜ、彼女はそうせざるを得なかったのか?を感情的に理解していくんです。
「あんな目にあったんなら、ああいうことをしてしまうのも分かるわ~」と。

例えばロールプレイ的なアプローチであれば、セミナー会場からお母さん役の人を選んでもらって、じっくり向き合っていきます。
泣いたり、怒ったり、謝ったりしながらやはり感情を解放していき、最後は愛で繋がります。

まあ、友人のカウンセラーには「何でも愛って言えば済むと思うなよ!」ってよく言われるんですが(それは私がよく彼女にいたずらをするからなんですが)、このケースでも、Mさんの心の奥底にある「お母さんへの愛」と繋がるところを私は目指していきます。

すでにブログを熟読されてる方ならば「そこまで嫌いってことは愛してるってこと」とか「そんなにお母さんのことを感情的に思うってことはそれだけ愛してたんだよね」などの公式がパッと浮かぶかもしれませんが、それを感情的にたどっていくのがそうしたセラピーのプロセスです。

ま、私はそういうセミナーでは「頭で理解するんじゃなくて体で理解する(思い知る)」って体育会系みたいな話をするんですけどね(笑)

でも、とりあえずはお母さんに対して「お恨み帳」をバンバン書きなぐってみてください。
だいぶ、面白いことになりそうですけど・・・「根本さん、今、お恨み帳30冊越えたんですけどまだ終わらないんです!!」とか。

ま、情熱の女だからしょうがないですよね~。

まあ、これは与太話として他人事のように聞いてください。

Mさんは文面からも分かりますけど、とても情熱的な人。
だから、愛情もとても豊かで生まれきた子どもに惜しみなく愛情を注ぎ過ぎてしまうタイプのお母さんになると思います。

ただ、情熱的である分、怒ったら止まらなくなります。
そして、愛が深い分、怒ったときの罪悪感(自己攻撃)もとても情熱的になります。

だから、「大好きなのよ~、愛してるのよ~、あなたと出会えてうれしいのよ~」ってご機嫌なときに連呼してたらいいんですけどね。

それに子供はちゃんと分かってますから。そういうおかんってこと。本当に深く理解していますから。
あとそんなMさんを選んで生まれてくるわけですから覚悟もできてますって!(笑)

・・・。

ちなみにそういうことが30年前にもあったんですけどね~~~

さて、補足的に細かい点についてちょこっとコメントしておきましょう。

>もし女の子なんて生まれたときには、私は虐待で逮捕されるんじゃないか、と怯えてしまいます。旦那が娘を可愛がる姿なんて想像するだけで、そこは私のポジションだ!返せ!と叫んでしまいます。私はいい大人なのにすごく甘えたがりなんです。

いやあ、猫でアレですから、娘なんてさらにアレですよ(笑)
うちの奥様も大変嫉妬なさってたらしいですからね。私と娘のいちゃつきぶりに。本人たちはまったく自覚がないのが問題なんですよね!

いい大人なのに甘えたがりって悪いことじゃないですよ。
猫好きなんでしょう?ってことはそういうことです。
師匠がすでにいらっしゃるわけですから、猫から「大人の甘え方」を学んでみるのもありでしょう。

それから、子ども時代に子どもをちゃんとやってないと結婚してからパートナーに母親役を求めてしまう、という話もときどきブログに出てきますね。
とりあえずはこれもお母さんとの関係がカギですから、「お母さん許しプロジェクト」の進捗と共に少しずつマシになっていくと思います。

あ、マシになると「旦那に甘えちゃいけない」って思いが「甘えてもいいんだ」って変わるだけですけどね。

>最近は、保育園に関するネガティヴなニュースばかり耳に入ってしまい(保育園入れないとか、虐待とか)気にしなければいいのに、わざわざ子育てを不安にさせる情報ばかりぼんやりと集めてしまいます。

そうなんですよー。
不安になると、その不安を証明するような情報を私たちは集めてくるものです。
だから、これはほんと副作用っていうか、あるあるですね~

>どれもまだ起きてもいないことなのに怯えて、本当しょうもないですが、、。

「今を生きる」という意識をまずはできるときにやってみるといいですよ。
想像力豊かな人ほど「今」にいられないことが多いですから。

Mさんは未来について不安が強く、それは過去のできごとが原因と言えるんですが、それゆえ「今」が見えなくなるんですね。

不安が出てきたときは「今できることを探してやる」と良いですよ~。
お皿洗いでも、家計簿の計算でも、歌を歌うでも、とりあえず踊るでも、猫を追いかけるでもいいですよー。

今、に意識を向けられるとあら不思議、不安は消えています。

さて、あとは覚悟ができたら「お母さん許すプロジェクト」に取り掛かりましょう。
焦ってやることではないですので、気楽に行きましょう。

「もしMさんが子どもを産むことになっていたら、どんな状況でも子どもができちゃいます。もしMさんが産まないことになっていたら、どんな努力をしてもできません。」
運命論みたいですが、本当は無意識の層では分かっている、知っているんですよね。

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