本命になる女と2番目になる女



自分としては本命を望んでいるのになぜか選ばれず2番目に落ち着いてしまう、そのパターンの背景には「自分はそこに相応しい」と感じている心理があります。
それを手放すことはより自分らしい人生を生きることにもなるのです。

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以前、根本先生が執筆されたプレイボーイの記事を興味深く拝見しましたが、私が関係を持っていた相手も、本命以外に女性が何人かいるプレイボーイでした。私は、いつか本命になれる日が来ることを望んでいましたが、結局は2番目または3番目の女から、変わることはできず、いつも本命の彼女のところに戻っていく彼に悲しくなり、別の浮気相手の女性には、激しい嫉妬を感じ、辛かったです。
一時は愛されていると盲信していましたが、最後にはひどいお別れ方となり、すっかり自信を無くしてしまいました。
どんな女性だったら、こんなプレイボーイを夢中にさせ、他の女性に見向きもさせなくできるのでしょうか。本命になれる女と2番目の女は何が違うのでしょうか。もう2番目の女は卒業して、愛する男性の唯一の女性になりたいです。
アドバイスお願いいたします。
(Mさん)
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Mさんは自分らしい人生をどれくらい生きられてると思いますか?
最近の私の研究では、これがやっぱり一番大切だなあ、と思うに至ります。
「自分らしい」ということは、自分を大切にし、自分が喜ぶことをし、自分を楽しませ、そして、そんな自分で他人との関係性を築いていくことです。

今回の問題もそこに行き着きそうなので最初に聞いてみました!

さて、Mさんには復習になるかと思うのですが、プレイボーイくん(or プレイガールちゃん)がなぜ何人も恋人を作るのかというと・・・

1.本命ちゃんがいなくなったら一人になってしまう。それが怖いから保険として2人目、3人目を欲する。

2.本命ちゃん1人を愛する自信がなくて、そこと向き合うことが怖いから他の人に目を向ける。

3.自分がモテることを誇示するために複数の異性に手を出す。が、深層心理では1あるいは2と同じ

などの理由が考えられます。
結局は「怖い」んですね。
もちろん、彼の態度からはなかなかそうは読み取れないと思いますが。

ただ、逆にそういう男性とお付き合いするMさん側にも深層心理では次のような思いが隠れているものです。
自分では本命になりたいと思っていても、それに心理的な抵抗があるために無意識的に2番手を選んでしまいます。

逆に言えば、自分が本命に相応しいと感じていれば、2番手と分かった時点で、あるいは、そういう扱いをされる時点で彼に興味を失います。好きだとしても、その恋を私は望まないわ、として距離を取るでしょう。(→ちなみにこれも本命ちゃんに選ばれる方法になります。)

結果的に2番手であることを受け入れている時点で、自分はそれに相応しいとどこかで思ってる自分がいるんです。
これは「愛人ポジション」と言って一度癖になるとなかなか抜け出しにくいパターンになるんですね。なぜかというと・・・「安全」もそこにあるからです。この感覚、Mさんならきっと分かりますよね?

ということで、じゃあ、そこを抜け出すにはどうしたらいいのか?を考えてみましょう。

1.私は本命ちゃんになれるほどの魅力がない。だから、私は2番手くらいが相応しい。

2.私は一人の異性と向き合うことに自信がない。きっと相手は逃げていく。

3.傷ついている彼を助けたい、癒したい。例えば彼が時折見せる寂しさや苦しさなどを私が何とかしてあげたいと思ってしまう。

4.1人の異性と生きていくことにまだ覚悟ができていない。結婚などへの抵抗が強い。

ある意味ではどうしたら本命ちゃんになれるか?というと、この1~4の理由を解決していくことが王道ではないでしょうか。
その際、今のプレイボーイくんの本命ちゃんになるかどうかは別です。他の男性の本命ちゃんかもしれません。

1→自分の魅力を徹底的に受け取って行こう。自分が本命になれるに相応しい存在であること、それだけの魅力を今すでに十分持っていることを受け取ろう。

 (実習)あなたが持っている女性(男性)としての魅力を30個書き出します。
 (応用)それを信頼できる友人に見せて承認してもらいます。

2→過去に異性関係で深く傷ついた経験がないか?異性や自分を信頼できない理由は何か?を掘り下げていく。問題があればそれを癒していく。

 (実習)今までお付き合いした彼や異性の家族(父・兄・弟)に感謝の手紙を書く
 (応用)家族に対して言葉に出して感謝を伝える

3→自分が彼を十分に癒せることを知る。しかし、それは恋人という関係ではない方が良いことを知り、手放す。

 (実習)彼に感謝の思いを込めて手紙を書き、彼の幸せを祈る。
 (応用)自分が異性を助けられる存在であることを受け取り、そのための専門的な学びを始める。

4→もう自分は十分恋をしたので、そろそろ本命ちゃんと二人で生きていく覚悟を決める。
 (実習)自分が本命ちゃんのパートナーとして相応しい理由、さらには、その彼とうまくいく理由を30個以上書き出す。
 (応用)もし彼が真実のパートナーであれば自分を選ぶことを信頼し、一旦手放す。

結局のところ1~4はそれぞれMさんがMさんらしく生きるためのサポートになるかと思います。

今回のテーマを機にまずは「自分を知る」ということに興味を持ってみてはいかがでしょうか。
私らしさって何なのか?
そもそも私ってどんな存在なのか?
そういうところがある程度明確になっていくと、恋も自然と収まるところに収まるでしょう。

男と女の心理学

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