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夫婦関係がうまく行っていない時、子どもやペットが問題を起こすことがあります。
それをきっかけに夫婦関係が改善することも多く、まるで彼らが助けてくれているかのように見えます。
彼らは「愛」から両親を助けるためにその問題を起こしていると考えてはいかがでしょうか。
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「まるで私たち夫婦を助けるかのように、タイミング良く子どもが熱を出す」
「夫婦関係が生き詰まり、会話も無くなってきたら飼い猫が病気になって2人の間に新たな話題が生まれた」
「子どもの病気のことについてなら、主人は心を開いて話を聞いてくれる」
「うちのわんこが亡くなったことはすごく悲しいけれど、それを機に主人との関係が改善してきた。」
そういう一見不思議な話をよく耳にします。
本当に「私たち夫婦を助けてくれているかのように」見えますし、感じられます。
でも、実際のところ、その通りなんですね。
夫婦の状態は子どもやペットに直接現れます。
幼い子どもやペットは両親の間を取り持つようなコミュニケーションはできません。
だから、自らの体に病気を抱えたり、問題を持ったりすることで両親の意識を自分に引き付け、両親の関係を改善するきっかけを与えてくれます。
もちろん、意識的にやっていることはありません。
しかし、両親を思う愛はとても強いので、自らの体を病気にすることなど平気なのです。
そして、そこには両親から自分がちゃんと愛されている自信も隠れています。
だから、自分が病気や問題で苦しんでいても、それを機に両親が仲良くなったとしたら本望なのです。
逆に、カウンセリングでお子さんの状態を相談されることがあります。
病気だけでなく、引きこもりや不登校や学校での問題など。
その時大抵私はお子さんの状態ではなく、ご両親の関係に注意を向けます。
あなたはこの問題にどう取り組んでいますか?どんな思いを持っていますか?
ご主人(奥さま)はどうでしょう?
ご夫婦の関係はどうですか?
両親の関係がお子さんに出ていると考えるからです。
だから、その元である両親の関係が改善しない限り、お子さんのその問題は解決することはないんじゃないか?くらいに思っています。
お子さんはあなたたちご夫婦のためにこの状態になってくださってるんですよ。
そんな風にお伝えすることも多いです。
なかなか理解してもらえないことも多いですけどね(苦笑)
でも、お子さんやペットがいらっしゃる方は、「なんか子ども(ペット)に助けられてるな」という経験をなさっていませんか?
ある奥さんの話。
小学校の息子さんが重い病気にかかりました。その時、その奥さんは自分が原因だ、自分たち夫婦が原因だ、と直感し、自分を癒すこと、夫婦関係を良くすることに意識を向けました。
息子さんの命がかかっているのですから命がけです。
そして、数年後になったとき、その病気はすーっと消えていました。
奥さんが生まれ変わり、夫婦関係がかなり良好になった頃に。
特に効果的な治療を施したわけではないのに。
もちろん、因果関係は理論的には出て来ません。科学的に証明することは難しいかもしれません。
しかし、そんな“偶然の一致”が起きました。
また、うちの息子が通っている幼稚園の園長さんから聞いた話です。
子どもを見ているとその子の家がどんな状態かがすぐ分かるそうです。
ある時、私たち夫婦がとても忙しくしていた頃、息子は幼稚園でとても不安定な態度を出していたそうです。それで園長さんは「お父さん、お母さんに何かあったのだろうか」と思っていたそうです。
そして、あるお子さんはとても問題を抱えているように見えたそうです。ある時ご両親と話す機会が合った時、その原因は明らかに両親にあると確信しました。
その後、その子が劇的に変化した時期がありました。その時その両親に再会すると以前とは別人のようにいい関係になっていたそうです。
これも偶然の一致でしょうか。
もし、「あっ!」と思われた方。
見方を変えるきっかけになりましたら幸いです。
でも、「私たちのせいであの子が苦しんでる」とか「私たちのせいであの子を病気にしてしまった」などとご自身を責めるのは間違っています。
先ほど書きましたが、彼らは「愛」からそれをしています。
それが最も効果的だろうと思って。
だから、その「愛」をただ受け取り、感謝し、そして、今、自分ができることをしていきましょう。
それこそが彼らの希望なのですから。