お父さんにしか、愛させない。



恋がうまく行かない、パートナーへの愛情が希薄かも知れない、そんな思いの背景には「この人以外には愛させない」と頑なに思っている自分がいたりします。
それに気付いて手放せると、グッと恋はうまくいくのですが。

以前も書いたような気がしますが、大切なテーマなので改めて。
恋がうまく行かない、とか、夫婦関係がなかなか良くならない、という問題を掘り下げていくとき、ある一つのテーマに行き着くことがあります。

それは「この人にしか愛させない」と決めてる場合です。

「この人」とは、たいていは「お父さん」もしくは「お母さん」。
事例としては前者の方が多いような気がしますね。

稀に「自分はファザコンだから」とそのことに気付いていらっしゃる方もいますが、たいていは、全然ピンと来ていません。
むしろ、意識ではまったく逆のことを思っていたりします。


子どもの頃、お父さん子だったんだけど、お父さんはとても忙しくて私が寝た後に帰って来て、起きる前に仕事に行く日々だったのであまり会えなかった。
たまに会えてもあまり遊んでくれることはなかったけど、お父さんのことは好きだったと思う。
でも、思春期が来て、自然と家族よりも友達の方が良くなって距離が開いて行った。

このようなケースはむしろ分かりやすい方で、多くは何層も折り重なった感情の奥に、ずーっとお父さんからの愛情を待っている女の子が見えてきたりするものです。

そこで「ああ、もしかして好きな人がなかなかできないのは、あなたの心の真ん中にどーんとお父さんが居座っていて、あなたもお父さん以外には自分を愛させないと決めているからかもしれない」なんてことが分かってくるのです。

本人としては、何十年もそんな状態だから当たり前になっているんですね。
だから気付きにくいんです。

また、お父さんにしか愛させないと決めている分、他の人の愛情には疎くなるんですね。
それで好きになりにくかったり、付き合ったり、結婚したりしても、燃え上がるような感情はなかなか出てこないわけです。

それから、お父さんにしか愛させない、というマインドは、すなわち、「お父さんが本命」ということですから、お付き合いする相手はすべて「愛人」になるって分かります?

だから、恋愛や結婚すること、またはその相手になぜか罪悪感を感じていることもあるんです。

これは「旦那に浮気をされました」なんてケースでもよくお見かけします。

「大本命はお父さん」という現実にショックを受けたり、ドン引きしたりしてしまうこともあるのですが、「もしかしたら・・・」と思い当たる方は子ども時代、どれくらいお父さんのことが好きで、待っていて、愛情を求めていたかを思い出してみてください。

それを自覚するだけでもその思いを手放していくことができます。

また、お父さんなりの愛情表現は何なのか?も合わせて考えて行きます。
とても分かり辛く、一見すると愛情を持っているようには思えないケースもあるんですね。
人によっては「遠くから愛を贈る」や「モノで愛情を示す」というタイプもいます。
私の父などもそうでしたね。

でも、それぞれ愛情表現があり、あなたのために何かを与えてくれているはず・・・という見方のもとで探してみると「うーん・・・これかなあ・・・」というものが分かってきます。
お母さんに聞いてみるのもいいですね。

お父さんにしか愛させない・・・これに気付くだけでもずいぶん変わることが多いですね。

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