「本当に嫌いになれたら良かったんですけどね。そういうわけでもないから、なかなか引っ掛かりが取れなくて。どうしても彼の様子が気になってしまうんです。しかも、私はもう次の彼がいるんですね。そんなこと元彼に知れたらまた傷つけると思うし・・・。」
「でも、そんなんだったら今の彼とも楽しめないですよね?」
「彼と一緒にいるときはいいんです。今の彼はけっこうマイペースなのでちょっと振り回されてる感じで、だから結果的に忘れられていて。」
このままではいけないって自分から振ったものの、その罪悪感に苛まれている彼女。
普通ならば、さくっと次の恋に向いていけるはずが、どうも引っ掛かりがあるようです。
それだけ付き合いが深かったのか、あるいは、彼のことを面倒見てきた側だったからか。
話をしていると、今の彼のことが本当に好きなのかどうかも、ちょっと怪しくなってきました。
元彼を忘れるために、今の彼に意識が向いているのかな?とも思えます。
また、罪悪感という感情は、そんなパターンをよく作り出すんですよね。
自分を罰するために、自分が傷つくような恋愛を選ぶのです。
さて、彼に別れを告げた自分=彼を傷つけた自分がいて、そんな私は酷い奴だ、と思っているので、どうしても自分が幸せになることが許せません。
望むべくは元彼がさっさと私のことを忘れて幸せになってくれること。
そうしたら自分の罪は許されて、私も心置きなく幸せな道を選ぶことができます。
しかし、そういう時に限って元彼の消息はあまり色良くないものばかりが届きます。
だから、元彼の現在に捉われていたら、なかなか笑顔になれないと思うんですね。
「許してあげましょうよ。自分を。」という話をしていきます。
十分苦しんだんではないでしょうか。
別れを選ぶ前からずっと。
どれくらい悩みました?3か月?半年?
切り出すにも躊躇したでしょう?そんな彼ならなおさらに。
そして、彼の今後も十分見通せたでしょう?
でも、それでも別れを選ぶにはそれなりの理由があったはずです。
このままはいけない。この状況は幸せではないって。
だから、次のステージに向かうために別れを選択したんだと思うんです。
その選択をした自分を許してあげましょうね。
罪悪感に捉われているときは、自分を責める選択をしやすいんです。
幸せになるために別れを選んだのに、それでは逆ですよね。
別れを選んだ自分を“支持”してあげて欲しいな、と思うのです。
相当の覚悟を持って別れを告げたのだから。
それが“リーダーシップ”です。
「私は幸せになります!」って宣言してもらうことが多いです。
声に出して、何度も。
そうしていくうちに迷いが溶けて行くことも多いですね。
そして、笑顔になりましょう。
カウンセリングの中で、なんだかんだ「笑い」に持っていくことも多い私ですが、笑っている時は自分を責めてない時間。
だから、とっても大切なこと。
自分を責めてる方、今、カバンの中から鏡を取り出してニコッて笑ってみてください。
うまく笑えましたか?
それもレッスンです。笑っていいんですよ。誰に遠慮することもなく。
そして、その罪悪感が取れて行くと気付きます。
元彼にも元彼なりの人生があり、今、学び、成長していく時期であることを、
自分が手を貸さなくても、彼は自分の力でこの状況を乗り越えて行くことを信頼できるようになります。
大丈夫なんです。彼もちゃんと抜け出せますから。
だから、自分の選択を信じ、幸せを許してあげましょう。
それが今のあなたにできることと思うのです。
(参考)
2009/06/29 私から別れようと言ったのに・・・(1)
2009/07/06私から別れようと言ったのに・・・(2)
2011/07/11振った側の罪悪感とその癒し方(1)
2011/07/18振った側の罪悪感とその癒し方(2)