手放せないのは魅力に洗脳されちゃったから?(1/2)



ラブ・カウンセリング

「とても個性的な彼なんです。仕事も生き方も独創的で、自由人。会った瞬間から体に電流が走るみたいだった。その生き方を尊敬していたし、憧れなんです。」

「どれだけ離れよう、諦めようとしても、一度、その笑顔を見てしまうともうダメなんです。そんな逆らえない魅力を持った彼なんです。」

「そんなに純粋な人って見たことがなくて。傍にいるだけで心が洗われて行くようで。そんな人、もう二度と会えないだろうと思えるんです。」

そんな風にお話をされるとき、その目は少し遠くを見るようで、時折、うっとりとした表情になり、その後、とても苦しそうに変わります。

「でも、もう彼は戻ってこないんですよね」
「彼は私のこと、もう好きじゃないんですよね」
「彼の性格を考えたら、もうだめって頭では分かるのですが」
「私なんて、彼には選ばれないですよね。そんな魅力的ではないもの」



超魅力的で、なかなか出会えない人。
たとえば、アーティスト系の個性的な仕事をしている方だけでなく、会社を経営しているようなカリスマ性のある人だったり、ふつうのサラリーマンなんだけどポリシーをちゃんと持って生きてるとか。

そういうタイプの人に恋をしてしまうと、それはまるで“宗教に洗脳されているような”状態になることもあるんです。
だから、うまく行っているときはいいけれど(でも、不安もたくさんあります。彼に自分が相応しいだろうか?とか、彼のパワーに私はついていけるのだろうか?とか)、失恋した後は・・・、執着に次ぐ執着でどうしようもない絶望感に苛まれることも少なくないのです。

普通(!?)の失恋でも十分辛いのに、こうした「もう二度と会えないのでは?の彼」の場合、その辛さが何倍にも加速されるようなイメージがあります。

そういうタイプの彼は「とてもセクシャリティが強く、動物的本能のレベルでひきつけられる人」と呼んでしまうのですが(そういう男性は、同性から見ても魅力的な人が少なくないです!)、それゆえに、頭や感情では「No」と言っていても、もっと深いレベルで手放せなくなってしまうのです。

中には、彼を忘れようと他の男性と付き合ったりもしますが、当然比べてしまうし、当たり前のように、その彼よりも元彼の方が格段に魅力的に見えます。
だから、「なんか、元彼の方がいいって証明されちゃったみたいで、ますます忘れられなくなってしまった」ということもあるんですね。

失恋しても、その彼のことが好きだったら、そのまま思い続けてもいいんですよね。
片想いですけれど、恋をしていることに違いはありません。
でも、そこに「欲」がたくさん入ると途端に苦しくなるのです。
会いたい、話したい、付き合いたい、自分のものにしたい、一緒にいたい、結婚したい、子どもを産みたい、他の人に渡したくない・・・。
そして、そんなセクシャリティの強い彼の場合、必ず「彼以上に魅力的な人なんてありえない」とか「彼以外に男を感じない」といった制約条件が強く付加されます。

さらに「年齢のこともあって結婚を考えなければいけないのに」や「ずっと一人の人を引きずるのも嫌だし」といった思考、観念、さらには、周りの目などの外部情報が加わると、もうどうしていいのか分からなくなります。

そういう場合、まずは、次のメッセージを伝えることが多いと思います。

「彼のこと、もう少し好きでいましょう」

つまりは、彼を好きでいることを許していきます。
焦りや不安、絶望、そして、欲求(ニーズ)、痛み。そういう感情も出てきますが、そのすべてを受け入れていきましょう、と。

「だってそんな魅力的な人、そうはいないから、好きでいるしかないですよね。でも、焦りやニーズや痛みなどの辛い気持ちを感じるのが嫌だから、好きでいるのは苦しいってのは、やはり無理があるんです。もう好きなものは好き!って開き直るくらいで本当はいいんですよね。惚れたものはしゃあないやないですか!みたいに。一生このままでは?と思うかもしれないけれど、案外大丈夫です。好きでいることを許した方が手放しも実は早く進みます。だって、執着ってニーズのひとつですからね。好きって気持ちの純度を高めていけば、なるようになる、と言いますか、心が納得したらひとつの出来事として手放せますし、好きって気持ちが昇華して“愛”に変われば、彼の態度や行動に左右されなくなります。つまり、彼がたとえ結婚したって心から祝福してあげることができるようになるんですよ」

そして、もし短い期間であろうとお付き合いしていた場合なら、「彼は一時、あなたを恋人にしたんですよね。それはあなたに魅力を感じたから、ですよね?つまり、そんな素敵な彼に見初められるほどの魅力を持っているってことですよね」

自分の魅力を受け取りましょう、ということです。

セクシャリティが強く、カリスマ性を持ち、パワフルなエネルギーを持つ彼が、あなたのことを好きになったとしたら、あなたもまたそれだけの魅力を持っている、ということ。

でも、そこで皆さんのエゴは必ずこう囁きますよね。

「だったら、なんで別れるの?そんなに魅力的ならそのまま付き合えるんじゃないの?」

痛みの方をつい、見てしまうわけです。
それに「魅力的であれば振られることなんてないはず」とどこかで思い込んでしまってる場合もありますよね。

失恋など、うまくいかないことがあると、私たちはその理由を探します。
なぜかというと、それらしい理由が見つかることで納得できるだろうと思うからです。

だから、魅力的なのに振られたなんて矛盾してる!と思ってしまうんです。
でも、現実は必ずしもそうではありません。

それに「振られた」「別れた」ところに意識を向けてしまうと、もっと肝心な、大切なことを見失ってしまうのです。

「こんなに苦しい思いをするくらいならば、彼と出会わない方が良かったのでしょうか?」

痛みに目を向けると、彼と過ごした時間がすべて無駄になってしまいませんか。
あなたが彼から受け取ったもの、彼に与えたものの価値が水に流されてしまうのではないでしょうか。
それだけ素晴らしい彼との中で自分が学んだこと、成長したこと、たくさんありませんでしたか?
その中には自分の人生観を変えてくれたもの、一生役に立ちそうな考え方、女性としての自信、さまざまなギフトが含まれていると思うのです。

それを無駄にしてはいけないと思うのです。

だから、彼と過ごした時間をもう一度受け取りましょうと提案するのです。
彼とお付き合いするに十分な魅力を持っていることを受け入れ、自信にしていきます。

もちろん、こうしたプロセスは時間もかかりますし、一進一退で数ヶ月経っても何も変わっていないように感じることもあります。
そこでも、改め、それだけインパクトが強かったわけですから、当然だよな・・・と思えたらいいんですね。

自己受容です。自分の中に沸き起こるあらゆる感情をただ受け入れていくこと。

その結果、あなたは今よりさらに「成熟性」を手に入れることもできるのです。

さて、今日はここまで。
来週は「お付き合いまで行かずに振られてしまった場合」について考えてみたいと思います。
基本は同じですが、お付き合いできなかった分、自己否定もまた強くなりやすいですね。
どうぞ、お楽しみに!

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