手放せないのは魅力に洗脳されちゃったから?(2/2)



ラブ・カウンセリング

先週に引き続き 、とても魅力的な彼を好きになると、まるで宗教に洗脳されてしまったように強く執着してしまう、というお話をお届けしたいと思います。

先週は、たとえ短くてもお付き合いがあった場合を取り上げましたが、今週は、そこまで至らなかった場合はどうしたらいいのでしょう?を考えていきます。

「きっと相手にしてもらえないだろう」と遠くから見ているだけだったり、そう覆いながらも、思い切って告白して振られることもあるでしょう。

すると、まるで門前払いされたようで「やっぱり自分は魅力的じゃないんだ」と感じて、思い切り自信を失いますよね。


ただ、この場合、少し違う見方もできるのです。
その彼との距離感にもよるのですが、あまり普段からかかわりが無く、むしろ遠くから見ているような、距離があるような関係だった場合、純粋にその彼のことを好きになったのだけど、でも、それは「テレビの中のアイドルに恋をするような気持ち」なのかもしれません。

思春期などにそうしたアイドルに恋をすることがありますけど、心理的に見ると、自分の不完全さの裏返しから来る恋愛感情なんですね。
そうした現実感のない恋愛は、裏返せば「現実に私は恋ができるほどの魅力はない。だから手の届かない相手を好きになる心理」となるんです。
これは“ファンタジー(幻想)”となり、失恋の痛みはもとより、その深い無価値感や自信のなさの方を向き合っていく必要がありそうです。

あなたには本当に魅力がないのでしょうか?
それとも本来は豊かにある魅力に封印をしてしまっているのでしょうか?

私の経験上、こうしたファンタジーにはまりやすい方は、大人の自分に自信が持てず、大人の女性としての魅力(セクシャリティ)を封印してしまっている方が多いように思います。

好きになった彼に、性的な魅力を感じられましたか?
もし、Noならば、少し意識的にそういう目で彼を見つめなおしてみましょう。
もし、Yesならば、OKです。その魅力をさらに強く感じる許可を出します。

相手にそうした魅力を感じられると、反射的に自分自身の性的魅力(セクシャリティ)が解放されていきます。

ちょっと難しい課題に思われるかもしれませんが、少し意識してみてはいかがでしょうか?

あとはより深く、根本的な問題に向き合えたらいいですね。幼少期の親御さんとの関係、思春期の頃の生活などが、こうした問題には根深く影響しています。
自分で振り返りつつ、必要ならばカウンセリングも使ってみてくださいね。

また、付き合わえずに振られたパターンでも、魅力的な彼と比較的近くにいて、友人や同僚としていい関係を築いていた場合、こんな見方ができると思うのです。

それは、彼と対等な関係を築けるくらいの“何か”を持っているということ。
同じように仕事ができるとか、物知りだとか、頭がいいとか、そういう点よりも、もっと内面的、深いところのエネルギー的なものが対等であると考えられるんです。

その“何か”を感じ取っていくこと、受け取っていくことで、自信に変えることができます。
私の魅力は○○です!とはっきり言えるくらいに。

彼は同僚の私にどのような価値を見出してくれたのだろうか?
友人である私に、どんな魅力を見てくれたのだろうか?

そんな視点で見て行きませんか。

彼がすごい人である分、その影響を強く受けてしまいます。だから、その手放しには「洗脳を解く」ような根気強さが必要なことがほとんどなんですね。

失恋しているわけですから、感情的には「痛み」(悲しみ、絶望、不安、恐れ、無価値感、見捨てられた感じ、孤独感、寂しさ等)が先行する分、とてもネガティブなものになりやすいのですが、その一方で、そのネガティブな気持ちと同じくらい強いポジティブなギフトも必ず受け取っているんですね。今は見えないだけなのかもしれません。

その方向に意識を向けることで、少しずつ手放しが進んでいくのと同時に、自分の価値をもっとはっきり知ることができるようになります。

そうすると、信じられないことに“彼以上”の人に出会えることだってありますし、彼とは違う意味での魅力を感じる相手とめぐり合えることができます。

私は過去の経験から「必ず自分にぴったり合う人がいる」という確信を持ってお話を伺っています。
もし、セクシャリティが強く魅力的でインパクトの強い彼とうまくいかなくて、深く傷つき、執着しまくったとしても、その恋が無駄になるどころか、むしろ、輝きを持って見つめられるパートナーシップが将来、必ず、築けると思っています。

そして、そういう彼のことが好きになったのであれば、きっと、あなたは潜在的に、強い魅力とセクシャリティとインパクトを持った人なんだろうな・・・と見てしまうことも多いんです。
今、表現できていなくても、きっと心の中にそんなカリスマ的な魅力が眠っていると。

だから、その扉を開けて、自分を解放していきませんか?という方向性でカウンセリングやセラピーをしていくでしょう。

だから、焦りは禁物です。
あとから振り返れば、必ず、「彼との恋は意味があったし、学びがあったし、大きく成長できた経験だった、素晴らしい恋だった」と言えるようになります。

だから、一歩一歩、自分のペースで進んでいきたいですよね。

参考になりましたら幸いです。


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