失恋して出てくるのはそれまでの自分。



ラブ・カウンセリング

恋が終わって、しばらく後のカウンセリングでのこと。

「最近、何だか無性に人恋しいというか、寂しいんですよね。こんなに孤独だったっけ?て思うんです。」

「何だか人に近づくのが怖いな、って感じるんですよね。この間も友だちがいい人を紹介してくれたんですけど、お近づきになるのにすごく勇気が要るというか。」

そうすると、こんな風に聞いてしまう私がいます。

「もしかしたら、彼と付き合う前までもそんな寂しさ抱えてなかった?」

「彼と出会う前も、人に近づくのって怖くなかった?」


そもそも恋をする感情的な理由のひとつに、「自分に無いものに惹かれる心理」というのがあります。

自分と同じタイプの人に惹かれる場合もありますが、そうではなくて、真逆のタイプに惹かれた場合などは、このケースに当てはまることも多く、先ほどの例では「寂しい私」を満たしてくれる「とても情熱的な彼」とか、「近づくことが苦手」な私を補ってくれる「社交的な彼」だったりするわけです。

その彼とお付き合いしている間は、元々自分にあった問題は“埋められている”わけですが、ひとたび、失恋すると元の自分が出てくるんですね。

しかも、それは以前よりも色濃く出てくる(強く意識させられる)ことが多いんです。

だから、一層、その感情に直面することになるので、苦しいんですよね。
元彼への執着も高まってしまうかもしれません。

でも、私達はむしろそれをチャンスと捉えるんですね。

カウンセリングって表面的な問題というよりも、その人が抱える慢性的な問題にフォーカスしていきます。

だから、「なんでそんな昔から寂しかったんだろう?」「どうして人に近づくのに、そんなに抵抗を感じたんだろうね」みたいに、掘り下げていこうとします。

心の根っこにある問題を癒すチャンス、そんな風に捉えるわけですね。

そうすると「両親が共働きで、弟の面倒見ながら1人お留守番をしてた」とか「転校が多くて友達ができるのに時間がかかった」とか、そういう過去の痛みが出てきたりするのです。

ちょっと痛い話なのですが、寂しさが強くて情熱的な彼に惹かれていたとすると、その寂しさを埋めるために、知らず知らずのうちに彼に求めるものが大きくなっていくんですね。それを彼は情熱的に頑張って満たそうとしてくれるのですが・・・、でも、そうした欲求ってなかなか無くなりません。
その結果、不本意ながら、それが別れの原因となってしまうことも、実は多いのです。

だから、その根っこの問題を癒しておくことは、今の寂しさを癒すだけでなく、これからの人間関係にも大きな影響を与えるものと思うのです。

だから、じっくり、その問題に向き合っていくといいかな、と考えています。

慢性的な問題って少しでも癒されると、今に与える影響って大きいんですよね。
実感があまりないときも多いのですが、寂しさを感じる機会が減ったり、人が近く感じたり、大丈夫な人が増えたり、自分を慕ってくれる人に気付けたり。

じゃあ、どうやって癒していくの?と言うと、例えば、その当時のこと(家の中の様子、人との距離、転校のときの気持ちなど)を思い出しながら、一つ一つその感情を感じていくといいんですね。
これが意外と難しいのですが、少しでもすっきりした感覚が味わえたら、その分だけ癒されたと思っていいかと思います。

夜の長い時期ですから、泣けるドラマや映画とともに、自分自身と向き合ってみるのもいいかもしれませんね。

失恋後、もし、ずっと気になる気持ちが残っていたら、一度ご相談くださるといいかもしれません。
それが失恋の影響による場合もありますが、ずっと以前から抱えていた気持ちだとすれば、さらにまたステップアップするチャンスにもなりますから。

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