ショートタイムラバー。



ラブ・カウンセリング

英語で書けば、short time loverということでしょうか。
短い恋愛を繰り返す人のことを指す言葉です。
男性も、女性もありな話ですが、偶然そうなってしまうように見えて、実は、共通の心理が見え隠れするところもあるんです。

例えば、こんなご相談があります。

「付き合ってしばらくすると、居心地悪くなって別れたくなるんです。2,3ヶ月持てばいい方で。自分から振るときもありますが、向こうからのときもあります。その後は、すぐ次の人が出てくることが多いかな。付き合ってるときから二股みたいになっちゃうこともあります。すぐに他の人に目が行くんですよね。気が多いんでしょうか?」

「なかなか恋が続かなくて。始まったと思ったらすぐに終わっちゃうんです。自分としては長続きさせようって頑張るんですよ。でも、何か合わないというか、もう一回ケンカすると終わりな気がして。多くを求めすぎるのかもしれませんけど、苦しいのは嫌なんで。私、ほんとうは恋愛向きじゃなくて、1人の方がいいんですかね。」


ある意味ぜいたくな悩みのような気がしますが、「20代の中ごろまではあまり気にならなかったし、それもいいと思ってたけど、最近はヤバイと思うようになってきた」と、大人になればなるほど、「ヤバイ」という感じがするのかもしれません。

また、上記の比較的“積極的”なパターンだけでなく、時には“受身的”な

「付き合うまではいいんだけど、その後は急激に彼が引いてしまって。それですぐに振られるパターンが多いんです。好きになりつつあるころに振られるからすごく辛くて」

という場合もありますよね。
こちらは、付き合う前と付き合った後のギャップが激しいのかな?と想像できるのですが、どうも、それだけでないことも多いようで・・・。

というのも、積極的なものも、受身的なものも、付き合いが長くなって、お互いの距離が少しずつ近づいたときに“居心地の悪さ”“違和感”“気持ち悪さ”“抵抗”“怖れ”“不安”などの感情・感覚が出てきて、距離を取りたくなることが多いのです。

“ヤマアラシのジレンマ”と言う言葉があります。ヤマアラシは全身に針が付いているので、ヤマアラシのカップルが距離を縮めようとすると、お互いの針で相手を傷つけてしまい、近づきたいのだけど、近づけないジレンマを持つ、という心理的なお話です。

他のカウンセラーもきっと触れてるんじゃないかな?と思うくらい有名なお話なのですが、ショートタイムラバーさんにはまさにこの心理が当てはまることが多いのです。

二人の距離が近づくことは、お互いがもっと明確に見えてきて、つながりも感じ、二人だけの世界が創られ始め、そして、親密感がどんどん増えていくことですよね。
でも、例えば「親密な距離ですごく痛い経験をしていて、まだその傷が癒えていない」場合には、そな親密感を感じることがものすごく怖いわけです。
かつて大好きだった人に酷く傷つけられた経験があれば、好きになることを怖れるようになるんですよね。

特に恋愛初期である、10代~20代始めの恋はエネルギーも高く、繊細で、傷つきやすい一面も持ち合わせています。
そこでもし深い傷を負ってしまうと、一生のトラウマになってしまうこともあるわけです。
だから、上記のようなご相談を頂くと、初めて付き合ったときのお話まで遡ってお聞きすることも少なくないんですよね。

また、恋愛テクニックではおなじみですが、私達が親密感を学ぶ場所、家庭での影響もやはり多いんです。
家庭がめちゃくちゃだった場合は想像付き易いと思うんですが、“よく言えばお互いを尊重する家族、でも、悪く言えば、バラバラな家族”でも同じことが起こりやすくなると思います。

この場合、そうした心の傷と向き合ったり、人との親密感を受け入れていくようなセラピーを受けていくことをカウンセラーとしてはお勧めしてるんですね。

また、こういうタイプの人を好きになっちゃうのは、同じタイプか、あるいは、まったく逆のタイプの方が多いようです。

むしろ、仲のいい家族で育った方も多く、まさに「あなたに親密感やつながりの良さを教えてあげたいの。その素晴らしさを知って欲しいの」という思いで(もちろん、意識はしてないかと思いますが)好きになることもあるのです。

その場合、相手が親密感を怖れる理由、距離を取りたがる理由がなかなか感覚的に理解できないことも多い(自分は体験していないから相手の気持ちが掴み難い)んですが、ここはじっくり“野良猫にエサをやるがごとく”長い目で見つめた欲しいな、と思うのです。
とはいえ、こういう場合、親密になったときにサッと逃げてしまうことも少なからずありますよ。その場合は・・・辛いけれど、相手の痛みも受け入れて上げられると、のちのち素敵なことが起こるかもしれません。

恋がなかなか長続きしないな、と感じたら、過去の自分を振り返ってみましょうか。
まだ癒えてない痛みが発掘されるかもしれませんね。

参考になりましたら幸いです。

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