振った側の罪悪感とその癒し方(1)



ラブ・カウンセリング

別れを決意して、思い切って別れを告げて、ちょっと揉めはしたけれど、彼もそれを受け入れてくれて、一安心。さあ、次へ行こう・・・と、思ったけれど、、、。

ん?あれ?
なんだかモヤモヤする・・・

ほんとにこれでよかったんだろうか?
その後、彼は大丈夫なんだろうか?
私、すごくひどいことをしてしまったんじゃないだろうか?

そんな思いが頭を巡ることはありませんでしたか?

※以前紹介しました「私から別れようと言ったのに・・・(1)」「私から別れようと言ったのに・・・(2)」も参照下さい。(若干、内容は被っております)


少なからずつながりを持った相手を“敢えて切る”わけですから、寄せては返す波のように、どんなに強く別れを決意したとしても、それなりの“後悔”(揺り返し)が出てくるものです。

だから、じっくり考えて別れを切り出したとしても、感情的になってその場の勢いで別れ話をしたとしても、後から“これでよかったのか?”とチラッと思うことも少なくないんです。(もちろん、その場の勢いバージョンの方が後悔度は高いですけれど)

さて、そうして別れを“主導”すると、責任は当然、自分にあると感じます。
自分が別れを切り出さなければ、今もきっと関係は続いていますよね?
だから、相手の人生にとんでもない打撃を与えてしまったようにも感じてしまいますし、楽しい思い出やうまく行っていた頃の様子を思い出せば、とても胸が苦しみます。

そうなると相手のことも気になりますよね。
今どうしてるんだろうか?ひどく傷ついて落ち込んでいないだろうか?まさか早まったりはしないだろうな?と。

「あの人、ふだんは強がっているけれど、実は弱いところもあって、今どうなってるかすごく気になってしまうんです」なんて思ったり。

振る側は、少なくてもその瞬間は“自立側”となり、振られる側は“依存側”となります。自立と依存は、いわば、親と子の関係ですから、振った瞬間から“親が子を思う気持ち”のようなものも芽生えてくるのです。
だから、そんな風にすごく心配になってしまうものです。

そして、加害者である自分はとてもひどいことをしたのだから、幸せになってはいけない、なんて思うようになったりします。

こうした思いを作るものが“罪悪感”という感情です。

時には「自分から振るのは辛いから、振ってもらうように仕向ける」場合もありますよね。「振られたと言うよりは、振らせた、て感じですね」と言うような場合。こう書いてしまうと卑怯な方法に見えますれど、無意識的に罪悪感を避ける行動なんです。

先週逆の立場から紹介しましたが、この罪悪感があると“補償行為”、すなわち、罪を償う行動に追い立てられます。
罪の意識がある分だけ、何かしなければ、という気持ちになりやすいのです。

例えば、彼の様子が心配になって電話して、「すごく苦しい。もうダメだ」とか聞いてしまうと、いてもたってもいられなくなって彼の元に走り、「ごめんね。やっぱりやり直そうね」と言ってしまうこともあるのです。
もちろん、それは本音ではないので、後々、お互いを更に苦しめることになりそうです。

また、その電話で「うん。大丈夫よ。気にしないで」と彼が言ってくれたとしても、一瞬ホッとするんだけど「本当だろうか?気を使ってくれただけで、本当はすごく今苦しいんじゃないだろうか?」と彼の言葉に不安を感じたりするのです。

そして、心理的にはますます彼の元を離れられなくなることもあります。

これが心理的な“癒着”の状態で、これが強くなると何度も別れてはくっ付くことを繰り返す、癒着カップルになってしまいます。共依存状態と言ってもいいですね。
お互いに消耗し、疲弊していき、やがては共倒れになってしまうこともありますね。

そういう感情の動きはとてもしんどく、自分でも振り回されてしまうので、一切、その感情を切ることも少なくありません。

罪悪感を感じないように、感情をシャットアウトするわけです。

そうすると、とても冷たく、非常に論理的になっていきます。心を失った一台のロボットのようになっていくのです。
(こうした状態を“岩男君(ロックマン)”“鉄仮面ちゃん”なんて呼びます)

元彼からかかってきた電話を無視したり(そして、それを何とも思わなかったり)、電話を取ったとしても冷たくあしらったり(むしろ、イライラしたり)してしまいます。

実はこのとき、感情をシャットアウトしてるので実感はありませんが、意識していないだけで罪悪感は感じています。なので、こうした態度は“罪悪感貯金”となって心の中にどんどん溜まっていきます。
意識すれば解消する方法もあるんですけど、麻痺して感じられないですからね。

そして、「なんか、最近の私はものすごくひどい人間になっているような気がする」とか「自分は幸せになってはいけない人間だ」みたいに、罪悪感からひどく自分を責めるようになっていくのです。

さて、この振った側はどう自分を癒せばいいのか?罪悪感をどう癒せばいいのか?については、来週お話したいと思います。

今週は、皆さんの中に、気付いていない“罪悪感”が眠っていないか、少しチェックしてみませんか?

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