<リクエスト>
いつも興味深く読ませてもらっています。
最初は好きで、その人の為にしていた事が→いつの間にか当然になり→義務感を感じ始めて疲れ始め→もう好きとかどうでもいいから距離を置いたり別れたくなって話し出すと、相手はびっくりして「裏切り者!」と傷つけるパターンを繰り返してしまうので、次こそはなんとか断ち切りたい!
こういうタイプ(自分なんですが凹)が気をつけるべきって何でしょう?
そして過去傷つけてしまった人達を、心の中でどう処理していれば落ち着くんでしょうか。
(赤パスタさん)
<根本からの回答>
サービスしすぎなのかも知れません・・・(^^)
過剰なサービスはマンネリだけでなく、相手の「やってくれて当然でしょ?」的態度を引き出してしまうので後々厄介なのです。
さて、赤パスタさんは好きな人のために一生懸命頑張っちゃう方なんじゃないでしょうか?
与えることが大好きなのかもしれませんね。
それって自慢していい長所ですよね!
「あたしと付き合うと、とっても尽くしてもらえるわよ・・・」って素敵なセールスポイントになります。
で、ここまではいいんです。
でも、その後ですよね・・・。
「裏切り者」といわせるくらいまで黙ってコトを進めてしまうんですよね?
それくらい彼にとっては青天の霹靂なんですよね?
ということは彼に与えるにしても、頑張ることにしても、一人でもくもくと頑張ってしまうのかもしれませんね。
コソコソではないにしても、どうしてそこまで一人で頑張ってしまうんでしょう?
「もう与えるのしんどいよ~」とは言えない何かがあるのでしょうか?
はたまた、アタシが始めたんだから、最後まで責任取らねば!的勢いで頑張ってしまってるのでしょうか・・・。
それはやはりしんどいと思うんです。後でも触れますが、とても犠牲的で、自分で自分の首を絞めてしまうように思えます。
だから、別れたくなっちゃうくらい頑張ってしまうんだと思うのです。
でもね、逆に見れば、それくらい上手なんだろうと思うんです。与えることが・・・。
痒いところに手が届くサポートが自然とできてしまうのかな・・・。
彼氏にマッサージしてあげてたら「お前、なんで凝ってるとこ分かるんだよ?」とか言われません?(笑)
さてさて、どんなに素敵なことだったとしても、毎日毎回単調に続ければ飽きてしまうものです。
でも、それを維持することに意識を向けすぎるとやがては苦痛に変わってきます。
そして、維持するために義務として自分に課し続けると、これはもうますます拷問のようになっていきます。
私達は変化がないとどんなに素晴らしいことでも続けることはできなくなるんですね。
(これは飽きっぽい性格と結びつける方もいらっしゃるんですけど、あまりそれとは関係ありません。)
大好きな趣味だったのに時間が経つにつれて退屈してしまう経験をされた方も少なくないのではないでしょうか?
ただ、僕が気になるのは、赤パスタさんが好きでいることが辛くなるくらい続けてしまうことなんです。
義務感が募って、明らかに犠牲モードですよね?
最後の方には「なんでアタシがこんなことしなきゃいけないのよ!」と思うに至っていませんか?
こういう思いを育む背景には、意外かもしれませんが、“愛される自信の無さ”が隠れているのかもしれません。
好きだから始めたことも、それを気に入ってもらえたら、好きでいてもらうために続けてしまうように変わります。
つまり、「相手のため」に始めたことが、いつしか「自分のため」に変わっているんです。
始めは好きでしていたことが、やがては「それをしてるから彼は傍にいてくれる」とか「それをしなくなったら嫌われる」とか犠牲感が高まっていくのかもしれません。
でも、それって愛ではなくて犠牲ですから、当然疲れます。楽しくないし、喜びもありません。
相手が喜んでくれたとしても、犠牲はそれを受け取らせません。
だから、どんどん心は疲弊していくのです。
そして、その犠牲の影には「何かしないと愛されない」という無価値感があるんです。
周りからは見れば赤パスタさんが自信がない人には見えないかもしれませんが、でも、内面ではちゃんと愛してもらえるか、自分もちゃんと愛せるか、常に不安や怖れを抱えている状態なのかもしれませんね。
だって「もう好きとかどうでもいいから距離を置いたり別れたくなる」くらい追い詰められるわけですから、相当強い恐怖心があるように思えてならないんです。
つまり、そこまで黙って頑張っちゃうくらい、何か強迫観念が心の中にあるのかもしれませんね。
その原因はおそらく過去の恋愛や家族関係にあると思うんですが、「アタシは何もしなければ周りからは愛されない」という経験はされたことがありますか?
その辺でとても辛い思いをされたことがあるのかもしれないな・・・と思うんです。
だから、こうした怖れや無価値感がある場合は、ちょっとそこと向き合い、自分は十分に愛される魅力があることを受け取っていくともっと楽になれると思うんです。
それには自分が彼氏に与えていることにもっともっと価値を見てあげることが大切なんですね。
「アタシにこれだけのことをしてもらって、あなたはとても幸せな男よね!」
とにっこり伝える練習をしておきましょう!!
さて、最後にあった「そして過去傷つけてしまった人達を、心の中でどう処理していれば落ち着くんでしょうか。」という質問なのですが、これだけ見ても、赤パスタさんがとてもいい人なんだな・・・と思えてしまいますね(^^)
面談などで使うイメージワーク(セラピー)を応用すれば、心の中で彼らを思い浮かべて一人一人に伝えたい気持ちを伝えてみることで少しずつその罪悪感を解放してあげられます。
できれば一人になれる場所で、小さくてもいいから、実際に声に出して伝えられるとなおよいと思います。
(カウンセリング風に言えば「その元彼に伝えたい言葉はなんでしょう?彼を思い浮かべて、その言葉を実際声に出して伝えてみてください」と)
それは謝罪の言葉だけでなく、本当はもっとこうしてあげたかった・・・ということもふくめて伝えてみると更に心は満たされると思いますよ。
=お勧め!エクササイズ=
【パートナーがいらっしゃる方へ】
あなたがパートナーのためにしていることって何がありますか?
何もないように感じても、パートナーシップが築かれているということは、きっとあなたも何かを与えているんです。
今日はそのことにもっと価値を見る日にしましょう。
自分がパートナーに与えているもの、そして、その気持ちをしっかりと受け取るんです。
もし、それでパートナーが喜んでくれたり、幸せを感じてくれているのであれば、そのパートナーの喜ぶ姿も受け取ってみましょう。
それがあなたの心の自信を深め、さらにパートナーを愛する起点になってくれます。
【パートナーがいらっしゃらない方へ】
あなたがパートナーに与えたいものって何でしょうか?
できるだけ具体的にイメージしてみてくださいね。
それをそのままではないにしても、身近にいるだれかに与えてみましょう。
それは与える練習というよりも、あなたが自己評価を高め、自分に自信を持つためのプロセスとしてきっと役立つはずです。
*ご本人様より、その後のご報告を頂きました!*
許可を頂いて、公開させていただきますね!
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以前、ブログで心理学講座のネタを募集された際、相談させていただいた者です。
その節は丁寧なご回答をありがとうございました。
私事で申し訳ありませんが、その後をお伝えしたく、僭越ながらメールを送らせていただきます。
ご指摘どおりのトコロが多かったので参考にしつつ
自分の心持ちを丁寧にすることを心がけていたら、
ここ2月で怒涛のように環境が変わり始めました(多分良い方に)。
まだ渦中で、ちょっと怖いくらいですが。
そうしたら自分の、人や世間を見る目がどんどん変わっていくのが
自分でも感じられるんで、おもしろいです。
大事に思えるパートナーもできてしまい、
これまで有り得なかった“ゆっくり育む”的な付き合いに、
なんでか自然になってます。
おかげさまです、ありがとうございました。
これからをワクワク挑んでいきたいです。
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ありがとうございました!!