[24]追われると逃げたくなるのはなぜ?



寒い雨が一日降った火曜日でした。
温かくなったり、寒くなったり、まるで試すように気温差が激しいですよね。
風邪引かないように注意しましょう。

今年は、帰宅後にお塩で手洗い&ウガイを癖付けたせいか、風邪引かずに冬を越せました。
ので、ここで引いたら悔しいので(笑)、改めて気合を入れ直してます。

そしたら、口内炎に染みて痛い・・・。
あさってから福岡出張なのになあ・・・。
美味しいもの食べれるかなあ・・・。


さて、粛々と進行する男女関係のなぜ?数え数えて24回目。
テレビの世界ならば、ざっと2クールってことですよねー。

今日のお題は「追われると逃げたくなるのはなぜ?」です。

ルパン三世は逃げ、銭形警部は追いかけるのがお約束ですし、ジェリーは逃げて、トムが追いかけないとお話になりません。
だから、追われたら逃げたくなるのが心情なのです。

というのは強引?

でも、お話は、追いかけるものと、逃げるものがいて成り立ちますよね。
関係性も常にそうで、追いかける方(依存)と追われる方(自立)がいるものです。

だから、追いかけられると、つい、逃げてしまうのが生き物の性みたいな部分があります。

なぜ追いかけるのか?というと、不安だったり、怖いからなんですよね。
捕まえておかないと逃げられてしまう=自分のものにならないと思います。
だから、追いかける方は必死です。
そんなとき、どんな表情して追いかけると思います?

彼氏 「待て~♪」
彼女 「あはははは~、つかまえてご覧なさ~い♪」

なんてお花畑をバックに淡いトーンで飾られるような甘いシーンはほとんどないと思うんです。

たいてい「待て、こらーっ!待たんかい、ぼけーっ!!」って感じか、「ねえ?どうして?ねえ、どうして?」ってすがるような感じになります。

だから、追いかられる方は、捕まったら大変ですから、その表情を見て、逃げるつもりはなくても、反射的に逃げ腰になってしまいます。

もちろん、逃げる方も結構必死になりますよね。
だから、後ろを振り返るときは「怖れ」の形相ですし、その顔見て、追いかける方はまた必死になりますし、で、逃げる方もさらにダッシュしようとします。

そして、疲れてしまうんです。

* * *

分かりますでしょうか?
こういうの、映像があると分かりやすいんですけどね・・・。
文字情報だけではなかなかうまく伝わらないような気がしてしまいます。

* * *

じゃあ、そういうときはどうしたらいいのでしょうか?

追いかける側は、追いかけるのを止めること。
逃げる側は、逃げるのを止めて向き合ってみること。

方法論的には、それぞれ1行で済んでしまいます。

逃げるから追う、追われるから逃げる、といった悪循環を断ち切るには、今してることと逆のことをしてみるのが効果的です。

どれくらいその方法が有効かは、上の方法を聞いて、
「え?そんなことできないよっ!無理無理!絶対無理!!やばいもん!」
と思った分だけです。

「あ、それでいいのね?分かった、分かった」
という場合は、それほど勢い付けて逃げても、追いかけてもいないときか、お互い疲れ果てて、追いかけっこをやめちゃった場合かどちらかかもしれません。

心理的には、逃げることをやめて向き合ったとき、追いかけてる方はびっくりして、むしろ、逃げ腰になることが多いんです。
でも、逃げ腰で向き合うと相手に隙を与えてしまいますので、逃げられないように檻に入れられてしまうことがあります。
だから、「よっしゃ!」と気合一発向き合うことが大事です。

追いかけてる側が追いかけることをやめるたら、そのまま逃げられてしまうって思うものですけど、実際のところは、しばらくすると「あれ?」って後ろを振り返ってくれるようになります。
いわば「手放し」って奴です。
もちろん、凄い勢いで追いかけてたら、そのまま逃げ切られることも多いんで、それまでに手を打っておくことが大事なんですけどね・・・。

追いかける、逃げる、というのは一種の「役割」のひとつです。
「役割」についてはこの心理学講座他が役立ちますよ
だから、今のやり方でうまく行かなかったら、逆の手段に打って出るのが大事なのは、どんな場面でも同じことなんですね。
「押してだめなら、引いてみろ」
という格言どおりです。

今の役割を手放し、別のやり方を受け取るには、頭で分かっても難しいものですね。
追いすがる怖い形相した人を受け止める勇気というのはなかなか得られません。

だから、「こんな関係は嫌だ!何が何でも変えるぞ!」って強いコミットメントが必要なんです。

逆に人間、そこまで追い込まれないとなかなか身動きが取れないのが実情かもしれません。
他にも色々と考えること、することはいっぱいありますからね。

だから、行き詰ったときには、そういう逆のやり方もあるんだ・・・という程度で認識してもらえると役立つと思います。

実用的なアプローチとしては、逃げる側も、追いかける側も「怖れ」という感情がカギになります。
何を怖れているんだろう?と自分を見つめてみるだけでも、逃げること、追いかけることを少し手放せるようになります。

だから、最初はそんな「怖れ」と向き合ってみるのが良いでしょう。

捕まったらどうなる?
逃げなかったらどうなる?

「うわー、最悪やわー。どんどん、縛られるわー。今より苦しくなるわー。」

そしたら、そんな最悪な感情を見つめていきましょう。
そこではきっと何かに気付くはず。

「なんで、こんなことしてるんやろ?」
「なんで、わざわざ、こんなしんどいことしてるんやろ?」

あるいは、何かしら優越感を感じるために逃げてるのかもしれません。
それに気付くと、ちょっと寂しかったり、空しくなったり、罪悪感を覚えたりします。

そしたら、その感情に向き合っていきましょう。

夢の中でも、何かに追いかけられる夢を見ることがあります。
お化けだったり、洪水だったり、強盗だったり。
でも、そこで勇気を持って向き合ってみると、新しい気付きや方向性が見えてくることがあります。

夢に現れるものも、自分にとっての潜在的、無意識的な怖れのシンボルで、「シャドウ」と呼ばれる要素であることが少なくありません。
「シャドウ」についてはこの心理学講座が参考になりますよ

そして、そのシャドウと向き合うことで心理的な統合が進んでいくと、怖れが自信に変わったり、隠れていた魅力が浮かび上がってきたりしていきます。
なぜかというと、自分の器が広がり、心に余裕を持つことができていくからです。

役割を手放し、新しい道に踏み出すには勇気が要るものです。
急にはうまく行かないですし、うまく行くどうかに不安を感じることもあるでしょう。

だから、本当に変わりたい、変えたいって気持ちが大切ですし、今の自分と向き合っていくことが、やはり大事なのではないでしょうか?


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