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モラハラやDVはどんどんエスカレートしていくのですが、その心理には罪悪感と癒着が見られるものです。
罪が罪を呼び、癒着を強めていくので、夫婦関係がまるで「タイヤファイト」みたいな様相を呈してくるのです。
まずは身の安全を確保し、その上で、自分の心の状態を見ていくことがカギになるのです。
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以前、2度ほど取り上げていただき、個人セッションも受けさせていただいたYです。
個人セッション後、親密感への怖れが強い年下ロックマン夫が定期的に爆発しつつも比較的落ち着いた日々でしたが、先日の大爆発を機に「こんなにも私を思いやってくれない人と、このまま一緒にいていいのだろうか」と悩む日々に突入してしまいました。
例えば知人と一緒の時の私への下げ発言や扱いがひどく、発言に被せて否定したり、他人を優先し私を蔑ろにします。
同じことをしても他人にはキレないのに、私にはキレてきます。
以前からその気はありましたが悪化しており、周りが心配しフォローしてくれるレベルです…
今までは「そういう風に否定しないで」と様子を見て伝えていましたが、先日の大爆発の際に「俺は離婚したいけど、お前が承諾しないから続けている」とかなり強く言われ、「このままでは思いやり支え合う関係にはなれず、『お前が離婚しないから夫婦を続けてやってるんだから我慢しろ』という状態が一生続くの…?」と目の前が真っ暗になりました。
今までも事あるごとに「早く離婚してくれ」と言われてきましたが、今回は私の受け取り方のせいか規模がデカかったからか…このままだと「嫌なら離婚」を盾に何も伝えられず改善されないのでは、と絶望しています。
とはいえ、まだ「じゃあ離婚でいいよ」という気持ちにはなれていません。
最近私が仕事優先気味だったし、与えることが当たり前になることに腹が立って以前ほど与えられていなかったからかな…と思うところはあるのですが、この状況を打破するには何から手をつけたらよいのか、ぜひアドバイスをお願いします!
(Yさん)
以前いただいていたネタ。5年前!
ロックマンに限らず、かもしれませんが、人格否定とか存在否定とかが出てきたら「自分の身を守る」ということを最優先に考えたほうがいいですよね。
自武女はそこで「何とか耐えて反撃のチャンスを待つ」みたいな作戦をとりがちなもので、その間に心身がボロボロになっちゃうこともあるものです。
とはいえ、そこで「分かっていてもできなーい!!」という風に思ってしまうことも多いと思うのですね。
とするとカウンセラーは「癒着してんじゃね?」という風に見るわけです。
Yさんの場合も、けっこうひどい扱いを受けてますよね。
誠実さの欠片もない態度でしょう?
そういう人が好きなの?
そういう人と一緒にいたいの?
なので、まず考えなきゃいけないのは、
>とはいえ、まだ「じゃあ離婚でいいよ」という気持ちにはなれていません。
という点ですね。
なぜ、そこまでされて一緒にいようとするのでしょう?
なんとかやり直したいと思うのでしょう?
はっきりと「彼のことをまだ愛しているから」と言えるでしょうか?
状況にもよりますが、「自分をこれ以上傷つけないためにも、また、彼にこれ以上罪を重ねさせぬよう、少なくとも一旦は距離を取った方がいい」という提案をすることも多いのです。
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罪が罪を呼ぶ、という罪悪感のパターンがあります。
DVやモラハラを繰り返す人の深層心理です。
相手を傷つけてしまった、という罪悪感から、自分で自分を罰するようになります。
ただし、水面下ですが。
自分に対して否定したり、攻撃したりするんですね。
そして、二度と相手を傷つけないようにしようとするんです。
それが平穏期ですね。
でも、その間も罪悪感で自分を罰し続け、自分に対するモラハラを続けています。
だから、平穏期であっても常にイライラしているような状態です。
それがいっぱいいっぱいになると今度はその矛先が相手に向くようになります。
これ以上自分を責めることができないから相手を責める、というフェーズです。
そうすると些細なことで爆発するようになり、それまで必死に抑えてきた分だけその爆発は大きくなります。
そして、また、相手を傷つけてしまった、もうやらない!と思っていたのにやってしまった!という罪悪感から自分で自分を罰するようになります。
以下、その繰り返しです。
その際、相手に矛先を向ける際は「自分は正しい、相手が間違ってる」という正当化が行われます。
中には自分が相手を攻撃するのは正しいことだ!躾なのだ!と思い込む場合もあります。
それを繰り返すたびに罪悪感は大きくなり、そして、何とか相手を攻撃しないように意識するので、いつしか相手が自分の脳裏を占める割合がどんどん大きくなります。
また、罪悪感も抑圧も大きくなるので、爆発はどんどんひどくなる、つまり、言動はどんどん攻撃的になる、というわけです。
だから、「これ以上彼に罪を重ねさせないように」という表現が出てくるのです。
でも、こういう動きは水面下で行われるので傍目には分からないんですよね。
罪悪感があるようにも見えないし、常にイライラしているようにしか見えないし。
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さて、そういう攻撃をされる側からすると、当然ながら痛いし、辛いし、しんどいし、そんなことはしてほしくない、と思います。
しかし、そこで「わたしを傷つける奴とは一緒にいられない!」と即座に荷物をまとめて家を出ていけたらいいのですが、実は、こちらにも罪悪感が潜んでいます。
彼をこんな風にしてしまった罪悪感。
自分がいい妻・いい彼女でなかったことへの罪悪感。
彼を助けたい、癒してあげたいのにそれができなかった罪悪感。
自分も少なからず彼を攻撃していたことへの罪悪感。
そこに元々持っていた罪悪感も手伝って「わたしは罰せられるべきだ」という観念が出て来ます。
そうすると相手からの攻撃がまるで「自分への罰」のように感じてしまいます。
そして、何とか相手に落ち着いてもらおうと心を砕くようになります。
一定期間は平穏期が来るのですが心はいつもびくびくしています。
次にいつ爆発されるか分からないからです。
相手を助けたいという気持ちがあったとしても、怖れが強くてできませんよね。
頑張るんだけどなかなか手が届かない感覚もあるでしょう。
そうするとまたそこで「助けられなかった罪悪感」が積み重なります。
また、その罪悪感は「正当化」という思考を作ります。
「わたしは悪くない、相手が悪い」というわけです。
だから、相手が心を入れ替えるべきだ、と思うようになります。
つまり、そうして「正しさ」を盾にして相手を攻撃しているのです。
もちろん、そこで「被害者」というポジションに入ることもあります。
相手がモラハラをしてくるのだから「加害者」で、自分はその「被害者」なのだ、と。
そうすると被害者は加害者に対して謝罪や補償を求めるでしょう?
その瞬間に被害者は加害者になり、加害者は被害者になります。
そこで罪悪感がまた積み重なるわけです。
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どうでしょう?
表面的には「夫のモラハラ問題」という風に見て取れると思うのですが、掘り下げてみれば心理的には同じような感情を持っていることに気が付きますよね。
つまりは罪悪感という奴でして、お互いがお互いに対して罪悪感を持つと「癒着」という離れるに離れられない心理状態を作るのです。
それはまるで「タイヤファイト」みたいな様相を呈します。
お互いに片足をタイヤに突っ込んで戦うやり方で、逃げ道がなく、至近距離でお互いを殴り合う喧嘩です。
だから「別れる気にならない」という思いになるのですが、タイヤファイトですから、お互いにボロボロになっていくわけです。
なので、レフリー(第三者)が強引に割って入って試合を中断させないと命にかかわることにもなりかねないんです。
危ないですよね。
なのでYさんの場合も早目に“行動”されることをお勧めしたいと思うんです。
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さて、そういうわけで一旦退却して(距離を取って)改めて戦略を練ることがイチオシなのです。
実家に帰るのも手ですし、それが難しい場合は一旦友達の家やホテルなどに避難、そしてウイークリーマンションなどに身をひそめる、という物理的な“行動”が必要な場合も多いものです。
そして、できれば周りの人たちに今の状況を話すこと。
それが叶わず“在宅”のまま何とかしようとするには、一線を引く、という相当な覚悟が必要です。
>周りが心配しフォローしてくれるレベルです…
というくらいですからね。
まずは身の安全を確保する、というのが基本です。
それが難しいと感じてしまうのは、それだけ癒着が進んでいる状態と解釈できます。
さて、安全な場所に身を移して何をしていくのか?というと、相手への働きかけではありません。
「なぜ、このような状況を招いてしまったのか?」
「なぜ、このような状況を耐えられてしまったのか?」
どうやら心の中に強烈な自己攻撃があるみたいです。
それが罪悪感なのか自己嫌悪なのかはまだ分かんないんですけど、強い力で自分を抑圧しているのかもしれません。
例えば、よくあるのがセクシャリティの強い抑圧です。
自分本来のエネルギーを様々な事情で封印、抑圧していると、そのエネルギーを内側に抑え込むために強い自己嫌悪や自己攻撃を作り出すものです。
この強い自己攻撃が他人からの攻撃を引き寄せてしまうので、それをやめていく=エネルギーを解放していく、という手段をよく取ります。
ルールや思考や感情で抑え込んでいることが多いものですから、ルールを手放し、思考を手放し、感情を解放していくんですね。
そうすることで自己攻撃を減らすことができますから、その分、他者からの攻撃が減っていきます。
カウンセリングやリトリートセミナーを受けると、しばらくは他者からの攻撃が減ることが多いんですけど、その中で同じようなことをやっているからです。
ただ、今まで抑えつけてきた自分を解放しようとしても、なかなかすぐにはできません。
すぐに「これがほんとのわたしなのじゃー!!」と自分を思い切り出すことなど3次元ではなかなか抵抗が強いのです。
だから、最初は「イメージ(想像)」や「感覚」を使って自分を出していくようにします。
次に閉ざされたセッションルームの中で「出せるだけ出す」ということをやっていきます。
いわば、イメトレとマンツーマンレッスンみたいなもんですね。
そうして、「本来の自分が持つエネルギーを体感していく」のです。
そしたら、日常の中でもある瞬間に100%は無理でも50%くらいはそれを出せるようになるんです。
(現状が10%とか20%とかですから、50%ってすごいでしょ?)
そうして成功体験を積んでいくと、1年後には「別人みたい」と感じられるようになるのです。
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また、こうした見方をする背景には「投影の法則」が絡んでいるのは言うまでもありません。
「夫が見せる攻撃性は自分の内にある攻撃性を映し出している」と解釈できます。
もしかすると「夫に○○を投影している」という現象も起きてるかもしれません。
だからこそ、投影を取り戻し、自分を見つめなおすことが喫緊の課題と言えるんです。
◎東京/オンライン:5/24(日)13:00-17:00 自己探求ラボ「投影を極める、投影を使いこなす」
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/58210
◎大阪:6/14(日)11:00-18:00 大阪1DAYリトリートセミナー~「がんばる私」を脱ぎ捨てて、本当の私に還る1日~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/58353
◎ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~生き方が、人生が、自分自身が変わる3日間~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51398
◎新しい学び「どうしたらいい?」が解決する 自分と他人の心理学(池田書店)
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