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パートナーシップは代理戦争って表現をよくします。
元夫への恨みを今カレで晴らそうとしたり、前カノへの未練を今カノで満たそうとしたり、はたまた親から与えられなかったものを今カレに求めたりするからです。
でも、それってお互いに迷惑な話であり、かつ、それがきっかけで恋愛がうまくいかなくなったりするものですから、とても重要なポイントなのです。
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さて、本日は親密感への恐れ?についてご相談させていただきたく、ご連絡差し上げました。
ネタとして取り扱っていただけたら、不幸中の幸いです・・・!
私には、離婚後半年と少しして付き合った彼氏がおり、1年半ほど交際しています。
その彼に対して、最近、どうしても冷たい態度をとってしまいます。
何かしてあげて喜ばれたときにイラっとしたり、会いたいと思うこともあまりありません。彼は、私のちょっとした変化にも気づいてくれるのですが、そうした言動に対して私は「干渉されている、嫌だ!」と思ってしまいます。
ただ、連絡は取り合っていて、会わずにメッセージのやり取りをすること自体は苦になりません。
これは、離婚後の傷が癒えていないのか、はたまた、過干渉な親に育てられたせいで、一人が安心、近づいてきてほしくない、と潜在意識で思っているがゆえの行動や思いなのか、それとも私はそもそも人と親密になれない人間なのか、アドバイスいただければ幸いです。
(Mさん)
親密感への怖れと検索してみると大量に記事が出てきますので、参考にしていただければと思います。けっこう学べるんじゃないかなあ?と思います。
で、こういうセミナー動画もあります!!
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さて、1年半付き合ってきて最近冷たい態度を取ってしまう・・・というのは、典型的な親密感への恐れだと思うんですよね。
それだけお互いの心理的な距離が縮まった証拠でもあるのですが、それ以上、親密になることを潜在意識が恐れているのでしょう。
>これは、離婚後の傷が癒えていないのか、はたまた、過干渉な親に育てられたせいで、一人が安心、近づいてきてほしくない、と潜在意識で思っているがゆえの行動や思いなのか、それとも私はそもそも人と親密になれない人間なのか、アドバイスいただければ幸いです。
という点ですけれど、どれも考えられる・・・というか、全部当たってるのかもしれません。
その辺の詳しいお話は個人セッション等でお聞きすることにして、それぞれのケースを少し深堀りしていきましょう。
「離婚の傷って意外と大きいんだぜ?」
すべての結婚に当てはまるのか?と言われると「・・・。」になるわけですけれど、仮に好きでもない男と結婚してずっと別居生活をして半年後に別れる・・・でもない限り、離婚が親密感への恐れを強めるってことは大いに想定できるところです。
なのでお付き合いして結婚し、離婚に至るまでのお互いの距離感、そして、相手への思い、はたまた二人の関係性についてぜひとも振り返っていただければと思います。
夫婦って思った以上に心理的な距離が近いんです。
なんなら「家族」よりも近いと考えてよいほどでして、その相手とうまくいかなくなれば、その時点でハートブレイクを起こします。
そして、夫婦って恋人ほど簡単に別れられないですよね?
そうすると不仲になっても一緒にいたり、別れ話がなかなか進まなかったりするわけで、それはまるで近い距離で傷つけ合う状態みたいなもんなんですよね。
そうして、ようやく離婚に至るわけですが、その傷はたいていそのまま残っているんですよね。
そして半年後に新たな彼氏ができたとすれば、離婚のダメージが残っている可能性はとても高いと思うのです。
もちろん、離婚前後から自分自身の心のケアに努め、新しい彼氏との関係でその傷を癒していくこともできますが、新しい彼と親密になればなるほど、元夫との傷がぶり返すこともあり、その傷を癒すことへのコミットメントが強く求められると思ってください。
だから、私のカウンセリングでは、Mさんのようなケースの場合だと、必ずと言っていいほど元夫との関係について触れていくことになるでしょう。
例えば「元夫がモラハラ気味で、その言動で何度も辛い思いをした」という経験があれば、今カレの言動をより注視して、「こいつもモラハラじゃねえか?」との疑いを持ってしまうと思います。
また、「元夫がお金にだらしなく、隠れて借金を作ってた」ことで夫婦が揉めて離婚に至ったとすれば、新しい彼ができても「こいつの金銭感覚はどうなってるのか?」に注目してしまうでしょう。
「もう元夫のことは大丈夫!吹っ切れた!」と思っていたとしても、こうした無意識的な反応は起こりえるものです。
Mさんがどういう経緯で離婚に至ったのか?どんな夫婦関係だったのか?については分からないので詳細は言えないのですが、やっぱりまだ残ってるのかもなあ、と思って対処したほうが今カレとの関係にもプラスになると思うのです。
「過干渉な親にはそりゃ壁を作らなあかんよね?」
よくご出演いただいている「過干渉な親」ですけれど、その場合、基本子どもは「壁」を作ります。
親の侵入・介入を拒む壁でして、それは何度も何度も作り直してきたものです。
ところがその壁ってのは親専用のつもりなのですが、案外そうでもなく、誰に対してもその壁を持ったまま接することになるんです。
とはいえ、距離のある関係の場合、その壁はあまり影響しません。
しかし、だんだん心理的な距離が近づくとその壁の存在が明らかになり、「おいおい、このまま距離を縮めたら過干渉な親との関係を再現しちまうんじゃねえか?」という疑いが出てきまして、それで親密になることを拒むようになります。
それゆえ、先ほどの元夫の件同様、こうしたテーマのカウンセリングでは親子関係について深堀りしていくことが多いです。
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そのほかにも親密感への恐れと言えば、次のような話題に触れることも少なくないものです。
・かつての恋愛履歴。元夫のみならず。
・セクシャリティの問題。性的なトラウマや嫌悪感などはある?
・他人軸問題。無意識に相手に合わせすぎてしまって自己喪失しやすい、など。
・優先順位問題。恋愛よりも優先順位が高いものが実はある、とか?
・罪悪感問題。そりゃあ悪人は幸せになっちゃいけないよね?
・お試し行動疑惑。彼の愛情をテストしたくなるのはなぜ?
つまり、いろいろと深くお話を伺ってどういう経路で今に至っているのかを探ってみたいところです。
「親密になれない人間っているん?」
どのレベルで回答するかによって変わるんですけど、もし、お母さんのお腹の中から生まれてきたのであれば、誰でも親密感を知っています。
私たちはお母さんと1つにつながっていた時代からスタートし、その後、肉体的にも精神的にもお母さんから離れて自立していくものです。
だから、どんな人でも親密感を知っており、再びそれを味わいたい欲求を持っているものです。
ただ、数々のトラウマが影響して「親密になりたくない」と望む人は確かに存在します。
ただそういう人は親密になる可能性のある関係をそもそも築かないものですから、当然、彼氏を作ることもしません。
ということで、Mさんの場合、この点については全く心配はいらないと思います。
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さて、じゃあ、Mさんはどうしたらいいのか?という話なのですが、ものすごく簡単に言ってしまえば「カウンセリングへどうぞー!!!」で終わらせたら良いでしょう。
でも、「そんなことは分かっとるわい!」という読者のみなさまのために、この辺に着目してみると良いですよ話をお伝えしたいと思います。
それは感情をもっとよーーーく見ていくことです。
>何かしてあげて喜ばれたときにイラっとしたり、会いたいと思うこともあまりありません。彼は、私のちょっとした変化にも気づいてくれるのですが、そうした言動に対して私は「干渉されている、嫌だ!」と思ってしまいます。
「喜ばれてイラっとする」のは具体的にどういうイラっなのでしょう?
そして、なぜそれがイラっとしてしまうので方?
誰かを思い出されますか?
相手が喜ぶことがムカつくのはどんな感情からなのでしょうか?
何が嫌なのでしょうか?
どうなることを恐れてるのでしょうか?
「干渉されている」と感じるのは少なくとも親を投影しているのだと思いますが、具体的にどんな言動でそれを感じるのかを意識してみるといいかもしれません。
>ただ、連絡は取り合っていて、会わずにメッセージのやり取りをすること自体は苦になりません。
おそらくこのくらいの距離感がMさんにとってはちょうどいいのだと思います。
もし、それ以上に距離が縮まったらどういうことが起こると思いますか?
自分がどうなってしまう、相手が変わってしまう、二人の関係がどうなると思っているのでしょうか?
また、距離が縮まったことでMさんの感情はどう動くと思われているのでしょう?
こうやってより深堀りしてみていくと「ああ、これは彼の問題っていうより、親だね、やっぱり」という風に問題を切り分けることができます。
「この感情は彼とは関係ないものだ」と思えれば、彼に対する印象を悪化させずに済みますし、コミュニケーションも取りやすくなるでしょう。(警戒心が薄れるので)
また、元夫が原因としても、親の影響だとしても、今カレとは関係ない話ですよね?
今カレからすれば元夫を投影されるのはトバッチリみたいなもので「俺には関係ねえ」ってことですよね?
だから、そうしてきちんと問題を切り分けて考えないと「元夫への恨みを今カレで晴らす」みたいなことになるものです。
だから、そうして感情をきちんと見ていくことで問題の切り分けができますから、今カレとももっとスムーズにお付き合いできると思うんですけどどうでしょうか?
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