6年不倫していた彼と別れた後のパニック状態ならびに子供返りについて。



6年不倫というのはたいへん重たいことでして、当然のように共依存(癒着)になるわけですし、別れにあたっては相当な痛みを伴います。
それだけでなく、別れた後の後遺症もそれなりに強くなるものでして、安易にとらえてはいけません。
でも、そこで両親が甘えさせてくれるのであれば、今は思い切り甘えて子ども時代を取り戻すのが正解なのです。

根本先生、こんにちは^_^
先日はリトリートセミナーありがとうございました。もう色々ありすぎて自分ではにっちもさっちもいかずどうかアウトプットだけでもさせてください。。。(長いし、リクエストとして成立してないかもしれずすみません泣)

これまでの状況をまとめると、
勤め先の経営者と6年間不倫、うち最後の1年間は同棲していました。付き合い始めた当初から、彼は必ず離婚するからと言い、そのための資金を用意するため彼の事業を手伝っていました。
ですが、仕事上の場で奥さんとして紹介してもらえないのにそれと同等の振る舞いを求められること、周りにオープンにできない関係に私の犠牲が募る中、突然私に気になる人ができてしまい彼を拒絶してしまいました。
それを受けて彼は大慌てで離婚(6年待ったのに2週間でケリをつけてきた)、私は受け入れられず拒否。
彼は大泣きし、遺書を残して出ていく、目の前で自○未遂をされる、私の行動圏内に私がいない時に次々と訪れるなど暴走。私から頼んで彼に従業員の家へ泊まってもらうことで一旦物理的に距離を置こうとしましたが、夜中に家に入ってきて暴れるなどの行動があったため、私は実家へ避難しました。(すると、なぜか彼も一緒に住んでいた部屋から引越してしまいました。)
今は私の荷物だけが残った部屋の片付けを何とも言えない気持ちで母に手伝ってもらいながらしています。
最近、わけがわからずパニックになって大泣きしたり、母に対してものすごく子供返りようになってしまったり、仕事がなくなった不安で先が見えず死にたくなってしまったりと、とてもじゃないけど人間らしい生活が送れるような状況じゃありません。。。
彼とは共依存だったと自覚しており、急激に心配になったり、罪悪感も感じます。
この問題が起こるまでは、親からの自立度は高く、彼のことは好きでしたが、私が経営者の彼と結婚することで両親を経済的に助けられるんじゃないかという気持ちも強かったです。
幸い今は実家の両親が全力で助けてくれていてそれに全力で甘えているのですが、私はこれから何をどうしていったらいいんでしょうか泣 
(Mさん)

とりあえずは両親に甘えるのが今すべきことですねー。

「ああ、この両親でほんとうに良かった」としみじみ思えません?

で、ついでに「ああ、これが欲しかったんだ・・・」と思ってみてください。

で、こちらのネタも参考になるかもしれませんね。

たびたびトラブルを起こすアルコール依存症の夫との癒着(共依存)について。

「自立」ってのは「依存」を抑え込んでするものですから、「自立」が崩れると「依存」が飛び出してくるのは必然と言えるでしょう。

うちのブログでも「ロックマン彼氏が突然、メンヘラ化してめんどくさい」とか「仕事で燃え尽きて休職したらモチベーションがすべてなくなっちまったぜ」などのネタが上がるのですが、同じように「自立することで抑圧していた依存が表出した」わけです。

不倫彼氏もそうだったでしょ?

遺書だの、未遂だの、ストーカーまがいだの、暴れるだの、自立の仮面がはがれた後にずいぶんと依存が出ちゃったわけですよね?

ならば、その彼と共依存関係にあったMさんにも同じことが起きても不思議じゃありません。

親からの自立度が高かった分、その自立が崩れると、裏側からそれまで押さえつけていた気持ちがあふれ出ちゃってるんです。

ちなみに昔々はどうだったでしょうか?

自立は早かったのかな?
親にそんなに依存せずに大きくなってきたのかな?

よく「子ども時代に子どもができなかった問題」という話をしています。

事情は様々ありますが、早く自立しなきゃいけなかったわけです。

そうすると、子どもらしい依存心というのは抑圧されて心の中に溜まっていきます。

でも、抑圧されたものってのは解消したいのが人の心ですから、その依存心は心の中でそのときを待ち続けるわけです。

そして、「親がダメなら彼氏で!」という戦略を取るケースが多いので、特に10代の頃の恋愛ってのは、彼氏べったりで、依存しまくる関係になりやすいものです。

ところが自立心が予想以上に強かった場合、彼氏に依存心を出したかったんだけど、彼氏に先手を取られてむしろ彼氏の面倒を見なきゃいけなくなるケースもあります。

そうして、ますます依存心を抑圧し、膨大に膨れ上がってしまいます。

※一般的に自立度が強い人ほどこの傾向は強まります。だから、ロックマン氏を攻略すると一転してメンヘラ男子になり、その後「犬」になっていくわけです。

そうして膨れ上がった依存心は常に出口を探しますが、なかなか「人」に対しては出せないものですから「モノ」に依存するようになるんですね。

それがワーカホリックであり、アルコホリックであり、ギャンブル依存、セックス依存、買い物依存と呼ばれる症状です。

そして、その頃になってようやく依存できる相手を見つけると(これがたいてい不倫なんですね。アンダーグラウンドってことですね。)、一気に依存心が噴出して心理的に癒着を起こして共依存関係になるんです。

それで、心理的距離が密着する(=癒着)わけですから、けっこうな争いが起こるものですね。これは「依存の競争」とも言われるどろどろどろどろどろどろした関係です。

つまり「どっちが依存を取るか?(面倒を見てもらうか?)の競争」です。

だから、自立していたころの姿は跡形もなく消え去り、ずいぶんと依存したメンヘラな状態になりますから、自分でも超絶キモいと思いますし、訳が分からんと思います。

とはいえ、Mさん。1DAYリトリートの時はそんな状態には見えず、むしろシュッとしたような感じだったんですけど、外に出るとピシッとするからでしょうか?

それとも、そうして親に甘えまくっている状態なので依存心が抜けて、アクが抜けたような感じに見えたのでしょうか?

そんなに悪い状態とは思わなかったんですよねー。

さて、そうして噴出した依存心を両親が受け止めてくれるなら、これは最高の状態なわけです。だってずっと望んでいたことですもの。

ほんとうは「昔の両親」に甘えたかったわけですが、「今の両親」の方が「彼氏」よりもずっといいのは当然のこと。

だから、今は「ああ、自分はこんなにも両親に愛されていたんだ!」ということを実感する時期ですので、あれこれ面倒見てもらってください。

>彼とは共依存だったと自覚しており、急激に心配になったり、罪悪感も感じます。

で、共依存の関係を“形の上”で解消したとしても、“心の中”はまた別世界です。

私はよく「昔の関係に引っ張られる」という表現を使うのですけれど、共依存(癒着)というのは心の中で起こりますから、物理的に離れたとしても、心はくっついたままなんです。

Mさんの場合は、両親が割って入ってくれてるので、まだ心理的な癒着もはがれつつあるのですが、そうでない場合は、物理的な距離が空いたとしても心理的にはまったく距離が空いてないなんてケースも少なくありません。

とはいえ、そうして物理的に離れるのもすごく大事でして、そうして離れている間に心の癒着も切り離していきたいところです。

放っておくと心の中が彼で占められている状態がどんどん復活し、時間が過ぎれば楽しい、幸せな思いもよみがえってきますから、ファンタジー(空想)の中で彼との関係を復縁させちゃうこともありますし、それで自分から連絡しちゃって関係が戻っちゃうこともあるくらいです。

※「お酒」に例えてみると分かりやすいかも。断酒していてもふとしたきっかけでまた飲み始めちゃうって話、よく耳にしませんか?

私のクライアントさんでも、元夫の精神的なDVに遭っていて家族や周りの人の助けで離婚した方が「離婚して数か月経つ頃から彼とのセックスを思い出してオナニーすることがやめられなくなった」と相談に来られたことがあります。

ひどいと1日に4,5回もしてしまうそうで、自分でもおかしいと思うのにやめられないし、また彼とセックスしたいと思ってしまう、と。

意識的にはあんな人と別れてよかった、と思っているのに、体の相性が良かったせいか、どうしても思い出してしまって体が反応してしまう、と。

だから、形の上では別れたとしても、心はまだまだ切れてないとして「手放し」を進めていくことを提案しています。

両親に甘えつつ、彼とはもう終わりにすることを選択し続けましょう。

仕事の上司(経営者)と6年不倫関係にあったということですから、公使共々距離が近かったわけですよね。

やっぱその状況って相当心の中にまで彼が入り込んでいるし、相手の心の中にもMさんが入り込んでしまっている状態だと思うのです。

職場の人との不倫ってね、かなりダメージ残しやすいんですよ。
日々一緒にいながらもオープンにできないだけで罪悪感も含めてかなりのストレスになります。

葛藤もすごいものですしね。(一緒にいたい、けど、できない。ほかに目を向けなきゃ、でも、できない。)

しかも、結婚だって意識して一緒に住んでいた時期もあるならなおさらで。

「時間はかかるかもしれないけど、一歩ずつ進む」ということを意識します。

手放しワークに取り組んでもいいですが、今はあまりちゃんと手放そうとしないほうがいいかもしれません。

両親の愛情を受け取りつつ、「自分をもう傷つけたくない。自分をもっと大切にする。」と意識して、今できることを見つけていきましょう。

できれば、第三者としてカウンセラーなども用意していただきたいですね。
いずれ社会復帰していくわけですから、社会側の人間もいたほうが助けになりやすいです。

とはいえ、無理に社会復帰(就職)を考えるのはまだ先で良いです。

今は心理的なダメージを取り去るのが大事ですから、実家に住んでいるならしばらくは「人生の夏休み」を過ごしましょう。

信頼できる友人に会ったり、定期的にカウンセリングに通ったり、もし体を動かせるなら、筋トレでもピラティスでもヨガでもいいので「体」に目を向けるのもいいでしょう。
鍼灸、整体などからのアプローチもお勧めです。
心がしんどいときは「体」をケアするのもとても効果的ですから。

ほんとうは今のような状況のときに「何かする」というのはあまりお勧めではありません。

草津の湯にでも浸かって心の疲れを取るべく過ごしたり、安全な場所で泣いて気分をすっきりさせたり、体を動かして「生きてる!」ということを実感したりしながら、心の回復を待ちます。

「人間らしい生活」というのは「寝る、食べる、動く」ですから、まずはその3つを目指しましょう。

精神的な痛みを人は安易に受け取りがちですけど、もし、今のMさんの状況が「怪我」だったら、どんだけひどいと思います?

それこそダンプカーに喧嘩を挑んだようなものでしょう?(とはいえ、読者様がそのような行為に出られた場合、ダンプカー側の損傷もたいへん気になるところでもありますが。廃車ですかね?)

だから、そういうつもりでしばらくは静養するのが大事なんです。外傷だったら入院レベルなわけですから。

さて、余裕が出てきてからでいいんですけど、次のようなことを考えていきたいものです。

なぜ、経営者の彼にそこまでハマってしまったのか?
何を求めていたのか?

そして、両親に甘えることで、その原因がどれくらい解消されたのか?

「そもそも論」を考える私としては、なぜ共依存になるほど彼にハマらなければいけなかったのか?について考えてみたいところなのです。

そして、おそらくその原因としては両親との関係が影響しているはずですね。

例えば、自立系な方はこういう心理を持つことがあります。

「これだけボロボロになったら両親は愛してくれるかな?」

「父親(母親)にしか自分を愛させないと決めている」

「これだけ頑張ったんだから、もう頑張らなくてもいい?」

「これだけ結果出したら、褒めてくれるかな?」

そして、今回のできごとが「親からの愛を受け取るための壮大な計画」であるとも言えるかもしれないんですよね。

だから、繰り返しになりますけど、昔、手に入れられなかった両親の愛情を今はたっぷり受け止めていただけたらと思います。

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