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自分がそう思うのであれば全然OKだと思います。
むしろ、ダメンズじゃないと思っていた男がのちのちダメンズになった方がショックだしね。笑
とはいえ、気をつけなきゃいけないのは言外に潜む心理でして、そこを指摘しつつ、どうしたらヘラクレスオオカブト君を育てられるのかを考えてみました。
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ヘラクレスオオカブトの「作り方」についてご相談です。
いきなりですが、どうしましょう、ヒモを飼いたくなってしまいました。
彼女持ち同棲中の彼(無職借金持ち)、こないだ告白されて、私も好きだったしイケメンだし体の相性も最高だったのでわりと軽い気持ちで「いいよ~」と答えました。
今は彼女と別れ待ちのいわゆる二股なのですが、彼結構本気なのかなーと思うことも多々あり、まあなるようになるかと同棲するために引っ越しを計画中です。(もともと一人暮らしはする予定で、貯金するために今実家にいます)
お金はもうわりとあるので初期費用も余裕、毎月一人くらいは養っていくだけの稼ぎもあります。
※彼氏、世間一般でいうダメンズなのは重々承知です。
ただ2年付き合った元彼と別れたのがたった1ヶ月半前、そのときは共依存気味な恋愛をしていました。(モラハラっぽい感じ)
だからこそ、もう依存はダルいし自立したろ!と思って多分この彼をあえて選んだのは自分でもわかるのですが、ヒモを飼いたいっていう心理は助けたい症候群に陥りそうでちょっと恐ろしくもあります。
ただその助けたい症候群を治したい気持ちもあんまりなくて(もうそういう気質だって受け入れました)、助けてあげる(はぁと)だから私のこと全力で愛して支えてね!(っていう様を受け取っていく)なメンタルで生きていたら、彼は私にとってのヘラクレスオオカブトになるんじゃないかと思っていますが、そういうもんでしょうか?
その人にとっての「ヘラクレスオオカブト」なので、ヘラクレスオオカブトといっても様々なことはわかってるのですが、こんなゴミカスダメンズな彼でも私に取ってのヘラクレスになりえますよね???と願いつつ、なにかしら先生のご意見をいただけると嬉しいです。
(Yさん)
そういえば以前、とある水商売系の経営者女子が年下のかわいい男の子をヒモみたいに面倒を見ていたことがあって「なんか子どもを育ててるような、自分の言うことをなんでも聞いてくれる彼氏が常にいるような幸せな日々を過ごしてた」という話をされていました。(彼女は事情があって実子と別々に暮らしてました)
ヘラクレスオオカブトくんってのはリアルなヘラクレスオオカブトよりも圧倒的に種類が多いわけでして、その人にとって「幸せを感じられる彼」のことですから、まあ、なんだってよいのです。
だから、Yさんの「こんなゴミカスダメンズな彼」であってもYさんがいいなら「別に何の問題もなくね?」と思うわけです。
なのですでに結論は出てしまっておりますので今日の記事はこれで終わってもいいのですけれど、それだと武闘派読者たちが「は?」と文句を言いだしそうなので(他人軸です)、もう少し話を広げてみたいと思う次第です。
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ということで揚げ足取りの本業に精を出そうと思うのですが。
>ただ2年付き合った元彼と別れたのがたった1ヶ月半前、そのときは共依存気味な恋愛をしていました。(モラハラっぽい感じ)
別れて1か月半で新しい彼ができるってのは別にかまわんのですけれど、その元カレのことはすっきりしてるってことでよいでしょうか?
共依存気味と聞きますと「ふつうは1か月半で切れるってことはないんだけどな。なんか抑圧してない?」と思っちゃうのが職業病ですわね。
余計なお世話かもしれませんが、「傷の上に別の男をあてがって見ないようにしてる」なんてことになってないでしょうか?
それと同時に、この「共依存気味」だったり、「モラハラ」だったりするのってこの彼に限ったことでしょうか?
まあ、これが私がちょっと危惧するところでして、私が知る限り「ヒモを飼う」というのは助けたい症候群も確かにあるんですけど、それ以上に「共依存(癒着)」の可能性をはらむものなのです。
先ほどのママ以外にも、ヒモ、もしくはヒモのような男を飼っていた方々を知っているのですが、みなさん、それなりにディープな癒着状態になっていることが多く、モラハラはもちろんですけれど、DVだったり、性暴力だったり、借金を負わされたり、いろいろとトラブルになっていまして、「ああ、癒着しちゃってんねー」と思ったものです。
とはいえ「ヒモの才能」を持っている男子も世の中にはいるんですよね。
それは才能なので、いわゆる「あげちん」で、彼とお付き合いすると女子たちが異様に出世するんですね。この出世というのは経済的豊かさもあるのですけれど、それ以外にも家族との関係が急に良好になったり、望んでいたことが突如実現したり、「まるで神様仏様じゃん!」みたいな現象を起こしてくれるんです。
まあ、そこまでドラマティックじゃなくても「心の底から幸せを感じられる」ということで、やっぱり神様仏様みたいな存在なんですよね。
だから、仕事はしないんですけど彼女に迷惑をかけることもなく、まさに本堂に祭られている大日如来像みたいな存在なんです。
ただ、お察しの通りそういう男子は希少種でして、付き合い当初は神様みたいだったのに、付き合っていくうちに疫病神に返信していくものでして、まあ、桃鉄をやられる方はキングボンビーあたりを想像していただけるとわかりやすいかもしれません。
ただ、この辺ってやってみなきゃわからないですし、Yさんの新しい彼がリアル神様かもしれないのでほんとに余計なお世話ですけどね。すまぬ。
この仕事上、問題が解決されて幸せになった例はあっても、初めから幸せな人はめったに来ないものですから、どうしてもそういう話になっちゃう点、ご了承いただければと思う次第です。
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で、やっぱり気になるなあ、というのが
>ただその助けたい症候群を治したい気持ちもあんまりなくて(もうそういう気質だって受け入れました)、助けてあげる(はぁと)だから私のこと全力で愛して支えてね!(っていう様を受け取っていく)なメンタルで生きていたら、彼は私にとってのヘラクレスオオカブトになるんじゃないかと思っていますが、そういうもんでしょうか?
という一文でして、助けたい症候群を受け入れるのは全然良いのですけれど、「助けてあげる(はぁと)だから私のこと全力で愛して支えてね!」という部分は「取引」ですし、「期待」ですので、あんまりよい方向にはいかないかもなあ、と推測するものです。
「これあげるから、こうしてね」という取引なわけで愛ではないですし、要するに「あたしの思い通りにしてね」と、彼をコントロールしたいわけですから私としては賛同できません。
どんなにきれいに表現しようとも、そういう気持ちがあるってことは「相手の弱み(借金等)につけこんで相手を支配しようとする」ということに違いはないので、私はそういうの好きじゃないんですよね。
そこにYさんの無価値感と無力感を感じざるを得ないものです。
そして、共依存の経験があるならわかると思うのですけれど、この依存ってのは無限に重たくなっていく怖いものだと思ってるんですよね。
だから、「助けてあげる」という部分が自分の器を超えることも想像に難くないわけで、かなりリスキーだな、と思うわけです。
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あと彼に視点を移してみれば「彼女持ち同棲中」なわけですから、彼としては貝殻を変えるヤドカリ・パターンなわけですよね?
だから、彼が次の貝殻を見つけるまでの数年間の付き合いとの覚悟も必要だと思います。
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そういうわけで、
>彼は私にとってのヘラクレスオオカブトになるんじゃないかと思っていますが、そういうもんでしょうか?
これは「期待」なので、私の答えは「そういうもんじゃないと思うよ」になります。
まあ、それでも「好きになっちまったもんはしゃあないよね」ということなので、別に止めはしないですけれど、今からできることと言えば「彼の前でどれくらい自分らしくいられるか?」ということかと思います。
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そもそも「ヘラクレスオオカブト君の作り方」というのはセミナーのテーマとして優秀で、多くの集客が見込まれるコンテンツだと思うのですけど、なんでやんないかというとその中身が「えーー、思ってたんと違うーーー」って思われそうだからですね。(他人軸)
すなわち「ええーっと皆さん、ヘラクレスオオカブト君をどうしたら作れるか?それはですね、みなさんがひたすら自分らしく在る、ここに尽きるのです。」という話で終わっちゃうからなんですね。
例えば、Yさんの「助けたい症候群を受け入れる」というのは、その文字面だけをとれば「罪悪感を抱えている」と分析できますが、たぶん、その意図は違っていて「与えることが大好きで、与えたい人で、助けたい人」なんだろうと思います。
だから、「与えさせてくれる人、助けさせてくれる人」が好みですし、その人に与えることで喜びを感じられるキャラだと思うのです。
だとすると「彼にひたすら与え続ける」ということがYさんらしさになるわけですね。
だからそういうことをさせてくれる受け取り上手な男がYさんにとってのヘラクレスオオカブト君になるんです。
だからここで「取引」になっちゃうのがマズいわけです。
「これあげるから、あれちょうだいね」という取引ってのは「ニーズ(欲求、依存心)」の表れですから、メインは「あれちょうだいね」の方です。
だからそれでは与えることにはならないし、与えることもできないので、Yさんらしさが出せなくなってしまいます。
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この「自分らしく在る」てのはみなさんも感じていらっしゃるようにたいへん難しいところがありまして、自分を知ることが大前提になりますし、自己肯定感が高くなきゃいけません。
だから「ヘラクレスオオカブト君の作り方講座」というのは実質「自分を知る」「自己肯定感を高める」というテーマになってしまい、「金返せー!!」という絶叫がこだまする怖いセミナー会場になりそうなので開催を控えているわけです。笑
「ひとり」なら自分らしく振舞えたとしても、「他人」が絡むと途端に難易度が上がりますし、それが「パートナー」ともなると最難関とも言える難しさになりますね。
パートナーシップにおいては「自分が自分らしく振舞えるようになる」ということは「相手も相手らしく振舞えるようになる」ということでもありまして、実はこれ共同作業になります。
だから、自分は自分らしく、相手は相手らしく、そして、二人は二人らしく、ということでお互いがかけがえのない存在になり、一緒に成長していく関係性になるんですね。
しかし、自立している方は「競争心」が、依存の方は「ニーズ」が、それを邪魔するわけです。
だから、自立を手放し、ニーズを手放し、自分らしくあろうとしていくプロセスがパートナーシップのすばらしさであり、喜びを与えてくれるものなんです。
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自分らしく在ろうと思ったらやっぱ揉めることも想定されますよね。
相手のYesに対して、Noを言わなきゃいけないこともあるわけですから平和主義で優等生な方はしんどいです。
でも、そこでそうした揉め事を避けて相手に合わせていても自分は幸せじゃないし、相手だって幸せじゃないということに意識を向ければ、あえて火種を投げ込むことだってあると思うのです。
しかし、そこで喧嘩して別れ話になる、とは限らないですよね?
みなさんこういうときに忘れがちなんですけど、相手にも思考があって感情があるんです。
そんなあなたの投げ込んだ火種をうまいこと消化する技を持つ人もいますし、その火種でうまく火を起こしてうまい料理を作っちまう猛者もいるんです。
そうすると感動するでしょう?
逆に相手が投げ込んできた問題提起に対し、お互いを尊重しながらコミュニケーションを重ねてよい方向に向けることができたりするんですよ。
そこでもやっぱり感動するでしょう?
でも、火種を爆発させちゃったり、相手の問題提起を踏みにじって喧嘩になったりするけれど、それでも向き合おうする意欲をお互い持っているとしたら、それもまた感動案件ですよね。
そうして「自分らしく在る」し、「相手らしく在る」し、それが「ふたりらしく在る」ということが創造されていくんです。
こうした関係を創造していく意欲を感じさせてくれる人がたぶんヘラクレスオオカブト君候補なんだろうな、と思います。まだ候補であって確定ではないです。笑
自分の思い通りになる人、自分の思い通りにしてくれる人がヘラクレスオオカブト君ではないんです。
そして、そういう関係性を創造していく中でだんだんお互いがお互いのことをより深く理解し、お互いに自分らしくいられるようになったときに確定ランプが灯ります。
だから、何年もかかるものなんですよね、っていうか、本質的に確定するのはどちらかが亡くなるときなんじゃないかとすら思っています。
「不満もあるし、足りない点もあるし、文句もあるけれど、なんだかんだこの人があたしのパートナーなんだろうなあ」という“悟り”に至ったときに「あたしのパートナーはヘラクレスオオカブト君なんだ」と言えるんじゃないかと思います。
シンプルに表現すれば「お互いのケツの穴を見せ合っても一緒にいようと思える相手」です。笑
自分のいやな部分も嫌いな部分も恥ずかしい部分も全部見せて、相手のいやな部分も嫌いな部分も恥ずかしい部分も全部見て、それでも一緒にいようと思える相手ってことです。
「どんな状況でも相手を愛することを選択できる相手」なわけですから、自分次第なんです。
だからどんな相手でもヘラクレスオオカブト君に育て上げることができると言えるわけです。
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ということで、Yさんはほんとやる気満々ってことなんだろうと思うわけです。
止めても無駄だと思うので、好きにしていただいてよいです。
上手くいかなかったら笑って話聞いてあげるから安心していただいて結構です。
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今世やる気満々で生まれてきた方はやはり難易度の高い男をパートナーに選ぶのです。
成長意欲が満々で、今世は思いっきり修行したろ!と思って生まれてきた方はやはり難易度の高い男をパートナーに選ぶのです。
たぎる情熱を胸に、勢い勇んでこの世に生まれ来た武闘派女子はやはり難易度の高い男をパートナーに選ぶのです。
ああ、だからなかなかパートナーが見つからないのね!!
ああ、だからその男と結婚したのね!!
ああ、だから問題児が大好きなのね!!
まあ、そういうもんなんだからいろんな意味であきらめなってことですね。合掌。アーメン。まかはんにゃーみーたーしんぎょー。
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『ヘラクレスオオカブトくんとは?どうしたら出会えるのか?その育て方はあるの?』
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