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自分の気持ちのことなので「考える」と分からなくなりますし、日々揺れ動くものですので、結論を出そうとすると難しくなるんです。
なので、自分の感情を吐き出したり、自分軸を取り戻したり、女である自分と向き合ってみたりすることで整理がついていくと思うのです。
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31歳、結婚5年目の子なしOLです。
離婚すべきかどうか1年前から悩んでいます。
1年前に旦那が大学の同窓会に参加し、元カノと浮気をしました。
ラブホに行ったのにやってはいないということで、私と旦那の間では不倫ではなく浮気ということにしています(私はLINEのやり取りから絶対やっているし不倫と思っています)。
女には興味はないという旦那で、今まで女の影など全く無く、不満もありますが、ご飯担当で毎日ご飯を作ってくれたり、2人で良く旅行に出かけたりと仲は良いし、良い旦那だと思っていました。
浮気が判明した際はショックで寝れなくなってしまい、持病の薬の関係もあり血栓ができてしまいました。その後も血液検査にずっと引っかかっており、今も定期検査を続けています。
子どもについては私が婦人科系の病気のこともあり、できたら欲しいな程度でしたが、浮気されたことで将来一人になるのは嫌だ、家族がほしいと思うようになりました。子どもはいらない旦那を説得し妊活をしてくれることになりましたが、半年で2度しかしてもらえず、持病との関係で妊活は断念しました。
そもそも持病による性交痛で旦那にレスられていたこともあり、せめてレスは解消したいと相談しましたが、しなくていいと思っていると言われました。愛情表現をしてほしいと前から伝えていましたが、セックス以外で伝えればいい?と言われ今に至ります。
浮気される前は一緒にいられるだけで幸せ、大好きと思っていましたが今はそんな気持ちも無くなってしまいました。一緒にいて楽だし、遊びに出かけるのも楽しいですが、そもそも旦那は私のことが好きなのか大事に思っているのか、信用していいのか分からなくなりました。
完全に他人軸で旦那基準な考えになってしまっている自覚はあります。自分がどうしたいのかを考え、過去のことばかり考えてはいけないと思うのですが、なかなか抜け出せません。
この一年ずっとモヤモヤしたまま過ごしており、いい加減この気持ちから抜け出したいです。アドバイスいただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
(Aさん)
まあ、1年は長いですよねー。よう頑張りましたねえ。
このもやもやを抱えて1年も経てば体調にも影響を及ぼしそうですね。
婦人科系の病気とか血栓はどうなんでしょうか?
表面上はとても仲良くやっていて周りからもお似合いの夫婦とか言われてるんだけど、心の内は・・・というお話を聞くのが私たちのお仕事ですが、とりあえず、Aさんの心を揺るがす男が現れないかが気になるところですな。よくあるんです。そういうこと。「絶対ないです!」とか言ってた人にも。
最初にそのお話からしていきましょうか。
「夫の浮気」が発覚すると今までがどうであれば、妻の女の部分が大いに刺激されます。
もちろん、ショックだし悲しいし不安だし汚らわしいし信用できなくなるし深く傷ついちゃうし、という一方で。
別に復讐をたくらむわけではないのですけれど、女の部分が刺激されるとフェロモンみたいなものが出始めるんですよね。
もちろん、そこで女としての自信を回復したいという思いもありますし、夫というよりどころを失ったわけでもあるので、どこかに頼れる場所を求め始める心理もあります。
そうするとその空気を嗅ぎ分けたわけではないでしょうけれど、ちょっと心惹かれる男性が現れたりするのです。
それで「ミイラ取りがミイラになる」みたいな現象が起きてしまうわけです。
ということでAさんに置かれましては近隣の男子諸君にはちょっと注意を払っておいたほうがあとあと安全かと思うものです。
なんせ、こういうときの恋愛ってかなり複雑な感情が出てくるものですし、何より自分自身の感情が揺れ動いてそれこそ体調に出ちゃうこともあるくらいですから。
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>完全に他人軸で旦那基準な考えになってしまっている自覚はあります。自分がどうしたいのかを考え、過去のことばかり考えてはいけないと思うのですが、なかなか抜け出せません。
おっしゃるとおり、どうしたってこういう事件が起きてしまえば「夫軸」になるものでして、考えたくもないのにあれこれ考えてしまって自分で自分を追い詰めてしまうものです。
「どうしたいのか?」が分かればまだいいんですけど、それもよくわかんないでしょう?
まあ、降ってわいた予期せぬできごとなわけですからパニックになってしまうのも無理はありません。
それに1年も過ぎれば夫は「あれはもう過去のことだ」と開き直っているでしょう?
それもムカつくし、その一方で、まだ引きずっている自分にも嫌悪してしまいませんか?
で、Aさんに限らず「過去のことをあれこれ考えてしまう!いやなのに!」とおっしゃる妻は大変多いので、そういうときに根本先生は威厳を持ってこうお伝えするんですよね。
「まあ、それくらいあんたが女っちゅうことやんな。女なんやからしゃあない」
時流的に男女差別発言ととられかねない言葉ではありますが、感情優位な女性(女性性)と、思考優位な男性(男性性)の違いですから仕方ありません。
女性(女性性)ってとても感情が豊かです。
だから、夫の浮気だか不倫だかが発覚すれば感情は大地震並みに大揺れします。
そして、「感情と記憶はつながっている」ものですから、そこで受けた大きな痛みや悲しみや怒りや不信感が強ければ強いほど、その記憶は鮮明なまま残り、それゆえ、過ぎたこととわかっていながらもずーっと考え続けてしまうのです。
だから「無理ない。しゃあない。」という風にカウンセラーは言うわけです。
じゃあ、どうすればいいのか?と言えば、Aさんの状況によってはこんなセッションを提案したりするものです。
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「ちょっと立ってもらっていいですか?」
(Aさん、席を立って壁、もしくは、空間のほうを向かされる)
「夫氏と向かい合ってると思ってください。」
(Aさん、2メートルくらい先に夫氏が立っていることを想像する)
「まあ、1年前にたいがいひどいことをされたわけですけれど、改めて夫氏と向き合ってみてどんな気持ちになりますか?」
「その気持ちをね、言葉にして夫氏に伝えてもらえますか?」
「じゃあ、ちょっと深呼吸しましょう。今、どんな気分ですか?」
「今度は夫氏に今、言いたいことってなんでしょうか?伝えたい気持ちって何でしょうか?」
「じゃあ、その気持ちを言葉にして伝えてみませんか?」
(これを繰り返す)
「少しすっきりしましたよね。うーん、でも、まだちょっと遠慮してるかなあ。じゃあ、今度は僕が言う言葉をそのまま声に出して言ってみてください。」
「りぴーとあふたーみー!バーカ!」
「あれ?声が出てませんね。もっと大きな声で言ってみましょう!バーカ!」
「うーん、さっきよりはもっと声が出てますけれど、まだまだでしょ?もう一回言ってみましょう。」
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そういうわけで私のセッションルームからは大阪でも東京でも時々大声が聞こえるのですが、幸いどちらの会場も外から声を聞かれる環境ではないですからご安心いただけたらと思います。
で、何がしたいかっていうと「感情を吐き出す」ということですね。
浮気されて、体調も崩して、妊活もあきらめて、レスも解消されず、不信感もいや増す状況でしょ?
それなのに仲良く遊びに行ったり彼が作った料理を食べたりしてるんでしょ?
我慢しすぎじゃね?
バーカは夫だけじゃないかもしれませんよね?笑
それだけ自分の気持ちを我慢してるのかもしれないし、何とかうまくやろうと頑張ってるのかもしれないし、少なからず無理をしてるかもしれないし、じゃないでしょうか。
それは自分の夫への気持ちもわからなくなるのもしかたないですよね。
そんな心の中にたまったわだかまりを「吐き出す」ということをしていきたいものです。
どうしたってそれらのネガティブな感情って夫氏が起源じゃないですか。
だから、その感情に引っ張られたらいやでも夫軸になるし、依存になります。
だから、それを吐き出すわけです。
日常的にはお恨み帳をせっせと書くのがお勧めです。
が、1年経ってますものね。カウンセラーに聞いてもらったほうが早いかもしれません。
★【保存版】御恨み帳(お恨み帳)の書き方~心の健康を維持するための素敵なノート~
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さて、それに加えてあと2つ取り組みたいテーマがあります。
忙しいです。笑
けど、そうして「自分」に意識を向けることで夫軸から自分軸への移行もしやすいものです。
私のカウンセリングでは「趣味」とか「推し」をお聞きしています。
なぜかというと、それらが自分を救ってくれることが多いからです。
夫軸から離れるには「好きなこと」「楽しいこと」に取り組んでいくことです。
「自分を笑顔にしてあげましょう」という提案をよくします。
アイスを食べるのもよし、ワインを牛飲するのもよし(二日酔いには気を付けて)、これを機に体を鍛えてみるのもよし、友達と茶をシバきながらしゃべるもよし、一人旅に出てくるのもよし、サウナでさっぱりしたあとに大衆酒場で熱燗を飲むもよし、まあ、なんでもよいです。
自分の体を気遣うために「食」や「運動」にこだわってみるのもいいかもしれません。
自分に意識を向けて、自分ができることをして、自分を笑顔にしてあげる、という意識で日々を過ごします。
今、仕事されているのであれば、仕事に救われるところもあるでしょう。
私のクライアントさんは武闘派が多いせいか、こういう事件が起きた後に仕事に打ち込んで実績を上げて高給取りに進化していく人も少なくないものです。
こうした世界では「自分軸」でいられるものですから、その瞬間は夫から意識を離すことができます。
「今、自分を笑顔にしてあげるには何をしたらいいんだろう?」ってことを考えてみてください。
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そして、最後のひとつは予想されてたと思うんですけど女性性とかセクシャリティに関するものです。
あまり多くは語らなくても大丈夫かな?
あちこちで書き散らかしてることなので。
夫の浮気、婦人科系の病気、レス。
私からすれば「あらあらどんだけ女性性を封印してこられたのかしら?」と思ってしまうものですし、「ほんとうは非常にセクシャリティが強い方なのでしょうね」とみてしまうものですし、その挙句、「『女には興味はないという旦那』でほんとうに満足されるのかしら?」といらぬ心配までしてしまうものです。
「女のあたし」
ここに着目してみるのも重要なポイントかと思います。
夫の浮気で望まずとも刺激を受けてる箇所ですから、必須科目ですね。
「自分が思う以上にあたしは女なのかもしれない」
と思ってみてください。どんな反応が起こりますか?
「あたしはもっと女として喜びを感じたい」
と思ってみてください。体に何か反応は起きませんか?
「女として生きたい」
と思ってみてください。それを実践していこう、とも。
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そうして自分に目を向けながら自分軸を確立していきます。
夫と対等な目線に立てるよう、自分を取り戻していきます。
まずはそこを目指したのち、どう関係修復に取り組んでいくのか?あるいは離婚を選ぶのか?を考えていきます。
それまでは夫氏のことはちょっと横において大丈夫です。
もちろん日常生活は今までと変わらずでいいです。
まずは自分の内側に意識を向けていくことを目標にしていきましょう。
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