大失恋のあと１００人近い人と会いましたが心が動かないんです！

＊

その失恋のダメージは自分が思っている以上に強く残っているのかもしれません。
前向きに頑張っているのだけど、ブレーキも強く踏み込んでる自分がいるのかもしれません。
だからその失恋、そして、それまでの人生をもう一度振り返ってみることが効果的です。
そんな過去を癒すワークも紹介しています。

＊

相変わらず「パートナーができひんねん。どうしたらええと思う？」というご相談が多く、「まあ、仕事はいいんすよ。別に。頑張ってアプリとかやってんすよ、これでも」という話をお聞きしながら「来世で頑張りましょう！」と言うんですけど食い気味に「それはイヤ！今世がいい！！」とかおっしゃるんですよねー。

で、仕方なくいろいろと“調査”をするわけですよ。
過去の恋愛とか、家族のこととか、仕事や趣味とか。

そういう話をしていくうちに「ああ、まあ、問題っちゃ問題やな」という点が見えてくるものです。

「だいぶ家族に引っ張られてるなあ」とか「恋をすることが怖くなってない？」とか「自分を押さえ過ぎて気持ちが分からなくなっちゃってるのかな？」とか。

とはいえ、Ｙさんも書いてらっしゃるように、その問題をゼロにしなきゃ次に進めないわけじゃないですから、その問題を最初に扱った方がいいのかどうかってのも考えるのですよね。

問題も見つかるけどいいところも見つかるんですよ。
「まっすぐで一生懸命だよね」とか「すごく愛したい人なんだよね」とか「けっこう無邪気でユーモアあるよね」とか。もちろん、セクシャリティが豊かだとかほんとは女性性がかなり優位だとかってのも。

じゃあ、その長所を伸ばすというか、磨くというか、もっと自信を持つために使うとかした方がいいかもなあ？と考えるんですね。

短所を直すより長所を伸ばした方がいいって話もあるでしょ？あれ、たしかにその通りでね。

そこでどれくらい問題が足を引っ張ってんのか？を考えて、もし長所を磨いて羽ばたくのに邪魔になるような“重さ”だったら、やっぱそっちを扱った方がいいと思うのです。

そんなことをウダウダ考えながら「え？そんな人生賭けた恋愛ってどんなだったの？」と質問を繰り出していくわけです。

＊

失恋の手放しってのも２段階あると思ってます。

ひとつめは彼自身を手放すこと。
ふたつめはその恋を手放すこと。

同じように見えて実は全然違うもんだということが長年のカウンセリングで分かってきました。

Ｙさんもその彼に対する気持ちは上手に向き合われてると思います。
そういう風に思えるようになるならたぶん彼のことは大丈夫だと思います。（もちろん日によって多少の変化はあるかもしれませんが）

ただ、その「失恋の痛み」そのものについて、そして「恋」に対するイメージについてはどうでしょうか？

誰かと付き合ってもまた同じような目に遭うんじゃないか？
恋人ができてもあのときと同じように幸せを感じられるのだろうか？
もう二度とあんな辛い思いはしたくない。

良い人に出会えているのに心が動かないのは、やはり何かしらブレーキがかかってんですよね。アクセルを踏んでるのに車が動かないなら、サイドブレーキがかかったまんまだったりしますよね。もしくは思い切りペダルでブレーキ踏んでるのかもしれないですしね。

じゃあ、何がそんなブレーキになるんだろう？って思えば、やっぱり死を考えるほどの痛みを経験したことだと思うのです。

＞あと、アプリの人と会って帰宅すると、涙が止まらなくなります。
＞生まれてからの色んな思い出が蘇り、心の底から搾り出したように泣く、というパターンが多いです。

これって何を意味してると思います？
なぜ思い出がよみがえってきて、絞り出すように涙が出てくるのでしょう？

「起きてることは必然なのだ」という解釈から言えば、Ｙさんにとってそれは自然現象なのですね。

そんな苦しい涙を流す必要がある状態だと思えば、ほんとうのところ、自分でも気づかない、あるいは見たくないものが心の中にたくさん溜まっているのかもしれません。

だから涙が出てくるんだったらどんどん泣くのが正解だと思うのです。
そして、その涙はきっと心を浄化してくれますから遠慮なくたくさん泣くのがいいと思うのです。

＊

＞運命を感じる大恋愛＆大癒着&最悪の裏切られ＆死を考える失恋

がＹさんに与える影響ってたぶんものすごくデカいと思うのですよ。
濃密かつ感情のアップダウンが激しい恋だったと思います。

それがアンハッピーに終わってしまったことで、その後のＹさんの人生にどんな影響を与えているのでしょう？

ここにやはり注目したいな、と思うのです。

例えば、廃人のような生活をしばらくの間過ごし、長い間笑えなくなってしまった方もいます。
毎日泣き暮らし、げっそりと痩せ、何のために生きているのか分からなくなって、ただ亡霊のようにさ迷っていた人もいます。
誰のことも信じられなくなって引きこもりのような生活を送り、人に会うのが怖くなってしまった方もいます。
自暴自棄になっていろんな男の誘いに乗って、自分が誰と寝てるのかもわからないような暗黒時代を過ごされた方もいます。
もう二度と恋はできないと思い、絶望を抱えながら仕事に打ち込み、今度はそっちで体を壊してしまった方もいます。
再び誰かを好きになりたいと思っても全然好きになれず、自分に好意を寄せてくれる人と付き合うものの、気持ちは全然動かないまま日々を過ごしている人もいます。

癒着も、裏切られたことも、失恋したことも、そのひとつずつが大ダメージですよね。

好きになること、信じることが怖くなったり、何かの折に思い出して涙が出ちゃうこともあったりしたかもしれません。

今は次の人を探せるくらい元気になってきたかと思いますが、ほんとうに心は次の彼氏を望んでいるのでしょうか？

もう準備万端、誰かを愛したくてしょうがない状態まで回復されたのでしょうか？

１００人近くの人に会うってのもなかなかな武闘派らしい行動力ですけれど、そこで元カレを思い出したり、かつての思い出に触れたり、ふとした瞬間に記憶が蘇ってきたりしたことはありませんか？

＊

リトリートセミナーなどで行うロールプレイのセッションをひとつ紹介したいと思います。
よく手放しワークだと「彼」を手放そうとするのですが、今回は「過去の自分を助けに行く」というテーマです。

会場の中から「失恋してほんとうに辛かったころの自分の役」をしてくれる人を選んでいただきます。

そして、その人と数メートル間を空けて向き合います。

けど、１００人もの男と会い続ける武闘派女子は何かと「ひとりで何とかする！ふぎゃー！」というマインドをお持ちですから、ここは誰かに支えてもらいましょう。

同じく会場から「心を許せる親友のような人」をひとり選んでいただきます。
この辺はお話を伺う中でお母さんだったり、妹だったり、友達だったり検討を付けておきますが、「側にいてくれて安心な人」に隣にいてもらうわけです。

もし誰も思い付く人がいなければ「女神様」とか「天使」とかを選んでもらうこともあります。

そうして、あの頃の自分と向き合っていきます。

どんな気持ちになるでしょうか？
どんな言葉をかけてあげたいでしょうか？

その気持ち、その言葉を声に出して伝えていきます。
一言伝えるたびに親友役の人と一緒に一歩ずつ近づいていきます。

「辛かったね。本当に死んでしまいたかったよね？」
「ほんとうに誰のことも信じられなくなって寂しかったよね」

そんな当時の気持ちを思い出しながら伝えてもらうこともあるでしょう。

「ただそばにいてあげたい」
「そのままで大丈夫よ」

寄り添うような言葉が浮かんでくるかもしれません。

そんな言葉をかけながら、あの頃の自分を助けに行くんです。
そして、ただその自分を抱きしめてあげます。

そうすると心の中に少しずつ血が通いはじめます。

あの頃の自分は恋していた頃の自分。
でも、時計はあの頃で止まってしまっているのかもしれません。

これは「凍ってしまった恋するハートに息を吹き込むワーク」でもあります。

だから、その自分を助けに行く、彼女の心を今の自分が温めてあげる、ということをしていきます。

「ありがとう」

あの頃の自分が頑張って乗り越えて今に至ったのですから、あの頃の自分に感謝してもいいのです。

とてもシンプルだけどとても効果的なセッションです。

今、たぶんそんなシーンをイメージしながら読んでいただいたと思いますが何か感じましたか？それとも何も感じられませんでしたか？

イメージするだけでも効果がありますから何度かやってみるのもいいですし、このセッションは過去のトラウマを癒すために使うものですから、あっ！と思い付くところがあれば皆様もご活用ください。

＊

こういうセッションが体験できるのがこちら！宣伝っす！笑

◎東京：2/10,11,12 ザ・リトリートセミナー in 神楽坂～生き方が、人生が、自分自身が変わる３日間～
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51398

＊

さて、私などはなんで？なんで？と深掘りしていくのが趣味みたいなものでして、なぜ、彼とそんな状態になってしまったのか？という「そもそも論」に触れることも多いのです。

そんなにも「癒着」してしまったのはなぜ？
そんな「裏切り」に遭わなきゃいけないのはなぜ？
そもそもなんで彼とうまくいかなくなっちゃったのか？

そのルーツはさらなる過去にあると思うのです。

そして、なかなか彼氏ができないのももしかしたらそのルーツが絡んでるとも言えるからです。

ご両親はどんな人？どんな関係だった？
きょうだいは？
子どもの頃はどんな子だった？
思春期はどんなだった？
過去にはどんな恋をしてきた？

そこまで視野を広げていくと自分のことがよく分かるし、なぜああいう恋になったのか？その後、死んだようになってしまったのか？なども理解できるようになると思います。

その分だけ前向きになれると思いません？

◎自分を深く知る。癒す。そして、本来の自分を生きるための３日間！

東京：2/10,11,12 ザ・リトリートセミナー in 神楽坂～生き方が、人生が、自分自身が変わる３日間～
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51398

◎オンライン：2/3（土）21:00-23:00 特別心理学講座「自分を知る、ということ～自己肯定感の本質について～」

◆根本の個人セッション
◆お弟子さんを検索する！

★武闘派女子のみなさまのための新たなバイブルが生まれましたっ！

戦闘力上がりすぎてひとりで頑張っているあなたへ1日5分、スキマ時間にととのう本（ハーパーコリンズ社）

●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう？」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください！もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません！（不採用になっちゃったらごめんなさい！何度でもチャレンジ可！です）

＞問い合わせフォームから「根本裕幸へのリクエスト（ネタ提供）」をお選びください。

また、お弟子さんたちのオンラインカウンセリング無料相談「ココロノマルシェ」でも随時ご相談を募集しています。