今年入籍したばかりなのに夫がオッパブに沼っておりましてどんな風に成敗すればよいか考えあぐねております。~夫の浮気問題に妻はどう対処するのがいいのか?~



夫の浮気問題に対する私なりのアプローチを紹介する回です。
今までほんとうにたくさん似たケースをお伺いしてきて、こういう風にすればいいんじゃね?という流れがあるのでそれをお話します。
まずは何をさておいても自分軸が重要、というところから始めて参りましょう。

根本先生はじめまして。先生のお力添え頂けると嬉しくネタとして相談させてください。
悩み:夫が特定のオッパブ嬢にガチ恋:沼っております。私たちは現状別居はしていませんし、会話はぎこちないながらもしています。しかし私はこの状況が苦しく、辛い現実から抜け出したくもがいています
夫(39歳バツイチ)と私(35歳初婚)は2023年1月に入籍しましたが、夫が5月よりオッパブに通っていることが8月に判明しました。
私は当初不倫と思っておりましたが、オッパブ嬢にガチ恋でしたので(もちろんいい気はしません)通うのを止めるようにお願いしました。
しかし、夫は彼女は妹みたいなものだ、成長を見届けたいなどと言い通い続けアフター同伴以外に旅行にも行ってます。色恋営業なのかセックスしていることも判明し(知った時は心が刺されたと思いました)、私が「行かないで」と言ってもやめません。
夫(ロックマン)にはアンダーグラウンドが必要(不倫から抜け出せない事~学習済)で、現在の状況になってしまったのは理解しました。
私(自立武闘派系)が自分軸で考えられなくて、女王様マインドにもなかなかなれません。ですが、私に嘘をついておっパブ嬢と会ったりしている現状があり心が辛く張り裂けそうです。
メルマガのバックナンバーも購入しましたが、正直どこから手をつけたらいいのかわかりません。頭では離婚した方が良いと思っていますが、心が追いつきません。(なぜ、分かっているのに行動できないのか?~学習済)
色々読んでもぐるぐる苦しい毎日です。何から手をつければ良いのか教えてください。よろしくお願いします
(Mさん)

まあ、妹みたいな人とセックスする時点でウソなんですけれど、旦那さんの話はあまり重要ではないので横においときましょうか。
あとこの文面を見て名だたる武闘派女子のお姉さま方が「夫はどこじゃー。成敗したるー。」と一斉に武装蜂起しないか心配でもあります。

まだ結婚9か月ですよね?
4か月後にはオッパブにハマってるわけですから、それまではどんな関係だったのでしょうか?

今は10月ですから発覚から4か月も過ぎてるわけで相当メンタルやられてると思うのですよね。心が張り裂けそうな状態がそれだけの期間続いてたらほんとヤバいと思います。
だから、ほんと心の安全を確保したいですよね。

夫を監視したいでしょう?
そしたら別居なんてとんでもないですものね。

とはいえ、それくらい夫のことが好きなんですよね?
もしかしてこの4か月の間にそこにも自信なくなってきました?

「好きなのか執着してるだけなのか分からなくなった」という声もよく聞くんですよ。
「なんか女の意地みたいなのがあって、それでしがみついてるだけかも」と気づく人も。
もちろん「このできごとで、どれくらい自分が夫のことを愛しているのか気付いた」という人もたくさんいます。

Mさんはどうでしょうか?

でも、こういうときは「夫」のことを考えてもどうしようもないんです。

例えば、ちょっと想像してみてほしいのですが、今、自分はどんな目で夫を見てると思いますか?そして、その目を見て彼はどう感じると思いますか?いとおしいと感じられるでしょうか。それともさっさと逃げ出したいと思うでしょうか。

ということで、意識を夫から自分に向けなきゃいけないわけですね。

「自分軸」とよく言いますけれど、夫軸であるうちは何も解決しないっていうか、解決しようがありませんので、まずは自分軸に意識を持っていくことが大切です。

そして、今自分が「依存」という状態にいることも理解しましょう。

だから「頑張りどき」ですし、まずは「自立」に向かって自分が動くときなんですね。

こういうときに「夫が悪いんだから夫が変わるべき」と思ってはいけませんし、そういう言動をしてしまえば夫の心はますますオッパブの方に行ってしまいます。

夫の行動は夫にしか決められないので、そこをコントロールしても裏切られて辛い思いをするばかりです。

そして、家にふたりでいるとき彼が楽しいと思えるか?この家に帰って来たいと思えるか?を考えてみたほうがいいんです。

もちろん、今はそんな環境を作ってあげることはできませんから、まずはMさんと一緒にいたいと思える状態を作り出すことが目標になります。

そのためにも「自分軸」ってのは重要な鍵を握るわけです。

だから、私はカウンセリングのときも夫の話は聞きません。
Mさん自身の話にフォーカスを当てていきます。

相手が水商売だと言っても浮気は浮気ですから、そりゃあ妻としては裏切られたように感じるし、女子として全否定されてるように思うし、また、パニックになってしまうこともあるでしょう。

でも、その気持ちを出してしまうと彼の心離れを加速させるだけですからそうならないように自分を持っていく必要があります。

だから、一時的に別居することをお勧めすることもあります。
彼との冷却期間を置き、まずは自分の心を落ち着かせるために。

もちろん定期的にカウンセリングに通うこともお勧めします。
気持ちはすぐ揺れ動きますから、始めは2週間に1度くらいのペースがいいかもしれません。

そうして意識を徐々に夫から自分自身に移行していくのです。

そうなって初めて関係を修復するための手が考えられると思っています。

つまり、自分軸になれる環境を自分のために用意することが初手ですね。

だからカウンセリングを受けられる場合はひとりで受けてください。
夫と一緒に受ける段階ではありませんし、もし、ご主人もカウンセリングを希望されるなら別々に受けられる方が良いです。
もちろん、それは彼が希望すれば、という大前提の元ですが。

さて、こういう問題の見方って様々なものがあるのですけど、私自身の経験上「修復」を望むのであれば、この問題を自分のものにした方が圧倒的に早いし効率的だし、かつ、得られるものがたくさんあるものです。

もし、修復を望まないのであれば離婚を前提に弁護士さんに相談されるのが良いでしょう。もらうものもらってさっさと離婚した方が傷も浅くて済みます。その後に自分を取り戻すためのカウンセリングに通われるのが良いでしょう。

で、自分軸を確立してきたところでようやく「夫」の話を聴きましょう。

Mさんにとってはもう少し先の話ですけれど、ここで終わると「今日はいやにあっさりしとるなー。」と熱心な武闘派読者さまが暴動を起こすので一応その話もしていきます。

カウンセリングではここからが本番!て感じで、時間もかかるところですけれど。

なぜ、夫はオッパブにハマらなければならないのか?
妹みたいというそのオッパブ嬢にハマらなければならないのか?

ここは厳しい現実をひとつ受け入れなければなりません。

Mさんとの関係が順調であればそういう事態にはならないわけですから、新婚当初から何らかの問題を二人は抱えられていた、ということですよね。

どういう経緯で結婚することになったのか。
その間のふたりの関係はどうだったのか。

あるあるな例を挙げれば「旦那の愛情にあぐらをかいていた」「自分の話ばかりして旦那の話を聴いてあげられなかった」「夫の愛情を全然受け取ってなかった」「性的な問題がはじめからあった」「どちらかが強引に結婚を迫った」「結婚前から価値観の違いなどですれ違いが多かった」「お互い、もしくは一方が自分のことしか見ていなかった」「結婚と同時に態度が激変した」「親密感への怖れがお互い強かった」等々無数にあります。

そして、こういう問題の捉え方として私が重要視しているのは「この問題はお互いの協力によって作り出されたものであり、50:50である」ということ。

つまり、相手が悪いんじゃなくて二人とも悪いか、どっちも悪くないかのどちらかという視点を持ちます。

これがものすごく重要で、夫が悪い、という風に思い込んでしまうと一旦は関係が持ち直しても再発を招いてしまうものです。

法律的・社会的・倫理的にはどうか知りませんが、心理的には対等性をもって見て行った方が繰り出す手も増えるので都合が良いのです。

となると「Mさん、なんであなたは夫をオッパブに追いやったんですかね?」と老刑事のような尋問をすることになるんです。

なぜ、自分は夫にオッパブにハマってほしかったんだろう?
なぜ、自分は夫にオッパブ嬢に沼ってほしかったんだろう?

この回答を探ることはとても重要かつ意味のあることです。

そして、すぐに回答を出さないこと、そして、間違ってもその答え合わせをしないこと、です。

例えば、いろんなケースがあるんです。
私もMさんと似たような状況のお話をほんとたくさん伺ってきましたからお伝えできる情報は履いて捨てるほどあるものです。
(一時期は「自分は夫の浮気専門カウンセラーなのか?」と思うほどでした。笑)

いきなり話が深くなるのですけれど「自分みたいな女は価値がないし、魅力もない。だから、こんな女といる夫は不幸だ。だったら他の女に行ってもらった方がいい」と内心思っている人もいます。

また「自分なんて幸せになってはいけないし、幸せになれるわけがない。夫も自分といたら不幸になる」という思い込みを持っている方もいます。

さらには「夫は自分とのセックスに満足できないし、夫が望むセックスを与えてあげられないから外で済ませてきてほしい」とか「自分みたいな悪い女はひどい目に遭って当然だから、浮気くらいされて当たり前」とか「男は浮気するもの。女はそれを耐えるもの。」とか様々な心理が隠れています。

もちろんこれらを自覚することはめったになく、カウンセリング等で心を深掘りしていく中にでてくるものです。

そして、そうした思い込みを見つけたらひとつひとつそれを手放していくようにします。

特に「浮気」という問題に関しては、奥さんからすると「女」の部分にフォーカスが当たります。

ここがものすごく苦しいところだと思うのですが、ほんと女としてダメ出しされてるようにしか感じられないですよね。

そして、おそらくMさんもこの事件があってから女としての意識がすごく高まったかと思います。

まだ結婚1年目ですからそんなことはないと思いますが、「いやー、実は結婚してから女としては手を抜きまくりでしてなぁ。化粧っ気もなきゃ、パンツだってお尻を全部隠す安心サイズですし、ブラトップで色気もくそもなかったんすよ。もちろん、旦那の前で屁はコキまくるし、イビキだってがーがーだったし、そりゃ、夫としてはやりきれんと思いますわ」なんて奥様も実際いらっしゃるわけです。

でも、こういうできごとで「ふん、何してんのか。勝手にやってろ、バカ」と吐き捨てられずに、不安になって焦ってパニックになるってことは、まだまだMさんは女を捨ててないってことでもあります。

だから、「女磨き」というアプローチを積極的に取っていくことも多いものです。

例えば「恥ずかしさの克服」という命題を掲げることもあります。

セクシャリティが強く、それゆえ自己嫌悪が強い人は恥ずかしがり屋の傾向があります。
そして、その恥ずかしさゆえに夫を突き飛ばしてしまうし、恥ずかしさゆえに女を隠してしまうし、恥ずかしさゆえにセックスを楽しめなくなります。

中でも恥ずかしさゆえに愛情表現ができない方もいて、傍から見れば全然夫のことを愛してないように見えちゃうこともあるんです。でも、自分は夫のことが好きだから、そんな風に見えてるなんて全然気付かないんですね。

かつて夫の浮気問題でカウンセリングに来られたある奥様は「夫に好きって言うくらいだったらここで裸になったほうがまだマシです!」という名言を残されまして、それを聞いた私は思わず「じゃあ、脱いでもらおうかなあ?」なんて考えてしまったものです。笑

この場合は恥ずかしさと向き合うと同時にセクシャリティを解放して、夫への愛情をストレートに出せるようにしていくものです。

だから「カウンセリングに来るときは『女らしいけど、ちょっと恥ずかしいな』と感じるファッションで来てください」という課題を出し続けることも多いです。

また、「女として実は全然自信がない」という問題もメジャー中のメジャーですね。
これ、今までモテてきたかどうかは全然関係なく、例えば「今まで男は切れたことがありません!」という恋多き女子が実は女として自信なかったなんてこともあるのです。

しかも、最近もお話しましたが「男性性は自信があるけど女性性は全然ダメ」というケースもうちの読者様にはたいへん多いので、自立系の方はいいから、女性性の方をちゃんと見て行こうぜ!というテーマに触れることもあります。

女性性ですから「愛を受け取ること」とか「感じること」「感情の解放」「直感や感覚を信頼する」などの点に注目します。

そして、「女としての自分」をもう一度見つめ直し、その価値や魅力を受け取っていくと同時に「どんな大人の女性になりたいか?」という目標を立てて、まずはそこに向かって頑張ることも役立ちます。

最終的に浮気の問題ってのは「短期間にめちゃくちゃいい女に成長するトレーニング(ちょっとハードめだけど)」になりまして、あとから振り返れば「いやー、あの経験があって良かったわー」と心から思える状態にまで持って行きます。

さて、他にもアプローチはあるんですけど、もうひとつ大切なテーマは「執着を手放す」ということです。

実は昨日もそんな個人セッションをしていたのですが「仕事、お金、夫への執着を手放すことが課題ですね!」なんて話をしていました。

執着を手放すってことは言い換えれば「夫をもう一度選ぶ」ということでもありまして、自分の心を整理し、自分軸を確立し、女としての自信を取り戻していくプロセスを経て「ねえ、どうする?今のMさんでもあの夫ともう一度結婚したい?」なんて質問をしていくのです。

執着バリバリのときは「そりゃもちろん!」となるんですけど、執着が切れると「うーん、別の男でもあたしは幸せになれると思うけど、やっぱり夫が好きだから夫ともう一度結婚するかな」なんて答えになるものですね。

今の気持ちをノートに書き溜めといてくださいねー、という宿題を出すことがあります。
頭の中だとぐるぐる考えてしまうと思うので、そういうこともノートに書き出しておいてね、と。

そうして自分の心、自分の気持ちと向き合う時間を作るとそれだけで心は安心し、安定していくものです。

夫に意識を向けると振り回されますが、自分に意識が向くと安心感がでてくるのです。

で、カウンセリングの場では私は大風呂敷を広げるタイプでして、夫との問題なんだけど、それまでの恋愛遍歴を詳しくお聞きすることが多いのです。

これ、パターンになってないかな?という視点で。

もちろん、オッパブ嬢に取られたのは初だと思いますが、似たような心理状態になったことって過去にないのかな?と思うのです。

だから、「恋の棚卸し」と称して、過去の恋愛を総ざらいしていくこともよくやっています。

そして、もちろん両親やきょうだいとの関係、Mさんの育ってきた環境などにも目を向けていきます。

そうした全体像を見て「ああ、だから今、この問題を必要としたんだね。このタイミングでこの問題が起こるってのはベストだったんだ。じゃあ、これから素晴らしい人生が待ってるね!」なんてことを考えるのです。

この辺まで来るのに早くても半年くらいかかることが多いのですが、ここはひとつ腰を据えて自分の人生と向き合っていくことをお勧めしたいと思います。

これだけショックなできごとがあったわけですから「生まれ変わり」が求められてるのかもしれません。

あとから振り返ったときに今回のできごとを人生が好転する分岐点として捉えられるよう、まずは自分軸の確立から始めていきましょう。

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