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夫の不倫問題が起きるとあっという間に夫軸になり、依存になり、感情があふれ、自分の気持ちが分からなくなっていきやすいものです。
そんなときこそ、まずは自分を取り戻すこと=自分軸がカギとなるのです。
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36才妻(私)、33才旦那、3才息子がいます。
去年の7月、旦那が約1年間、23才の後輩女子と不倫していたことを突き止めました。
育休明け復帰してからの不倫でした。残業や夜勤は当たり前の職場で、リーダーなどの役職もついて。仕事で寂しい思いをさせてる子どもに休みの日は毎日おでかけしたり……その中で2人目妊活したり……色々勝手に頑張ってました。
不倫発覚して旦那を攻めまくりと不倫相手には示談書をかかせ闘いまくりました。
旦那と4ヶ月別居、でも依存しまくっていて「あなたのせいだから何とかしてよ」そんな気持ちを押し付けてました。
12月から無理矢理同居。再構築をしたい!そんな一心でなんとかしようと旦那になにかとありがとうを言ったり気をつかって……自分を見失ってました。
同居してから旦那はほぼ話しません。うん、か沈黙以外会話はなし。子どもとは話してます。私には無表情で、すぐ別部屋にいき家庭内別居のような状態です。
再構築したいのかどうかも分からなくなりました。それでも離婚を選べなかった私を信じて、まず旦那への執着を捨てたいとワークをするのですが……苦しくなって中々できません。
自分軸を見つけるのが先なんでしょうか?
でも旅行へいったり、子どもと2人ででかけたり、やりたいことやってる気がします。
旦那とのこれからは「旦那が別居したいってでていったら2人で暮らそう」「旦那が話してくれたら、お互いの気持ちを話して妥協点をみつけよう」そんな後だしジャンケンの準備ばかりして………私がしたいこと決められません。
今が苦しくて切りたい、逃げ出したい気持ちもあります。旦那が不倫相手のところにいくならいけばいいとも思います。別居したいなら、でていけ!とも思います。でも私の気持ちが分からなくて決断できないんです。
今の私の問題は、旦那に執着してることでしょうか?他人軸になってることでしょうか?
どんなワークをしていけばいいか、アドバイスをください。
長文失礼しました
(Hさん)
自分が今、他人軸なのかどうか?を見極めるのは自分が発している言葉、考えている内容を吟味してみるとすぐに分かるものです。
Hさん、改めて読まれてみていかがでしょうか?
Hさんの文章を見れば、そのほとんどが旦那が主人公になっていますよね?
旦那の話ばかりになっているわけです。
そして、その旦那の言動に対して「私はこう思う」みたいな文章になっています。
つまり、「後手・受身」に回っているわけですね。(後出しじゃんけんってお気づきのように)
ということで、ずいぶんと他人軸だし、執着・依存してる状態なんだろうなあ、と推測することができるのです。
で、そうした「他人軸&依存&執着」があるときは自分の意識が旦那の方に飛んで行ってしまってるので、自分の気持ちが分からなくなります。
だから、再構築したいのか?そもそも旦那のことが好きなのか?すら分からなくなってしまうんですね。
早く楽になりたくて「手放し本」を手に取られる方も多いのですが、手放しって自分とがっつり向き合うことですから、本にもあるように自分軸は必要です。
しかし、依存心が強く、旦那軸になってしまってるときは「早くなんとかしてー!」と、楽になることすら誰か・何かに依存しているので、ワークを進めることすら難しくなります。
だから、まずは、自分軸というのがものすごく大事になってくるわけです。
「私は私、旦那は旦那。
私には私の人生があり、旦那には旦那の人生がある。
私は自分の人生を自分で選択することが出来るし、
旦那は旦那の人生を自分で選択することが出来る。」
そんなアファメーションを日々唱え続けることもお勧めです。
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例えば、育休明けにめちゃくちゃ仕事も子育ても妊活も頑張ってるときに旦那の不倫が分かったんでしょう?
ショックもショックだし、寂しくて孤独感もあり、怒りも相当出てきませんでしたか?
その怒りは解消されたんでしょうか?
おそらくHさんのような情熱的女子であれば「ええ、すでに御恨み帳は辞書サイズで20冊を越えようとしております。」とお答えになられるかと思います。
★【保存版】御恨み帳(お恨み帳)の書き方~心の健康を維持するための素敵なノート~
御恨み帳に怒りや様々な感情を吐き出すのもまた「自分軸」を意識してのことです。
Hさんのような立場だと「被害者」という立場を存分に発揮して、「加害者」である夫や不倫相手にその怒りをぶつけることがまるで正当であるかのように感じてしまうものですが、「あたしの気持ちをあんたが何とかしなさい!」とやっても何とかできるもんではありません。
逆に、相手方が何とかしてくれようとした分だけ、むしろ「怒りを使って相手をコントロールする」というやり方に固執してしまうようになって、怒りを手放すことができなくなります。
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ちなみに、こういうやり方をすると、「被害者(妻)vs加害者(夫+女)」という図式になって、帰って「夫+女」の結束を高めてしまう効果があります。
また、この問題は「妻=被害者」であると同時に「女=被害者」という立場も取れるので、間に「加害者=夫」という図式が生まれ、その罪悪感等から「2人から逃げる」という戦法を取らざるを得ない「夫」も少なからずいます。
また、幾度もブログでは書いておりますが、「被害者と加害者は同じ」という心理が働きますので、被害者と加害者は「分断」もしくは「癒着」という関係になることが多いものです。
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そういうわけで、旦那が~、女が~、という意識に取りつかれている間は関係改善はかなり難易度が高くなるものです。
それで「何があってもまずは自分軸」ということに加え、「自分の感情に責任を持つ」という意識を持ち、さらには「自分自身を見つめる」というアプローチをお勧めするに至ります。
「旦那や女のことはしばらく放っておいて、まずは自分のことをやりましょう。」
カウンセリングで必ずお伝えする言葉です。
そして、そういうときの私はけっこう厳しいので「あら、また旦那さんの話になっちゃってますね」「旦那の気持ちを聴いてどうするんです?」「奥さん自身はどうしたいんでしょう?」などの指摘を繰り返すことになりますので、修行好きな武闘派妻の皆さまにはたいへん喜ばれているようです(!?)。
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旦那と再構築したい!と言う気持ちは旦那のことがまだまだ好きであり、子どものこともあるし、また他にもいろんな事情があってのことだと思います。
そうすると人はたいてい表面的な方法(テクニック)を使って何とかしようとします。
(この問題に限りませんが)
とりあえず一緒に住む、とりあえず誓約書を書かせる、とりあえずスマホを預かる、とりあえず体の関係を持つ、等々。
けれど、それって心が伴った行為ではないですし、場当たり的な対応でその後のプランもないですから、あんまりコトが進展することってないんですね。
だからこそ、相手を見るんじゃなくて自分を見る、ということが大切です。
それでカウンセリングだと「なぜそんな状況になったのか?」というそもそも論を展開していくことが多いです。
また、セミナーや本や動画で人の心理を学んだり、男女関係を学んだりすることをお勧めしています。
すべての問題は「自作自演」と言いますけれど、すべての問題は起こるべくして起こったし、今の自分にとって必要があって現れるんです。
望むと望まざると。
そこではたいてい慢性的なパターンが現れていて、「ああ、やっぱりそこか」と気づかされることも多いものです。
Hさんのケースでも、「なぜ、旦那は不倫に走ったのか?」という質問を「なぜ、あなたは旦那を不倫に走らせたのか?」という質問に変えたりします。
自分軸で、主体性を持って問題と向き合うためです。
そのためにそれまでの夫婦関係を振り返ったり、Hさんの人生を改めて俯瞰してみたりしていきます。
「夫のことをずっと支配してきませんでしたか?でも、それは昔からあったようで、コントロールのきついお母さんの影響が出てるのかもしれませんね。」
「夫に対してずっと気を遣って顔色を伺って来たでしょ?でも、それって親の期待に応え、顔色を伺っていた頃の癖でもあるんですよね。」
みたいな感じで自分を見つめ直していくんです。
また、こうした問題では「女としての自分」というのも結構重要なテーマになりまして、結婚・出産してから女を捨てていたり、女としての自信のなさから女を出さないようにしていたり、武闘派女子あるあるですが、なんか知らんけど男になっていたり、という問題があります。
そうしてまずは「自分を取り戻す」ということをやっていくんです。
そうしないと自分の本音や気持ちなんて分からないですから。
それで「自分はどうしたいのか?自分の本音は?自分がしたいことは?」という風に自分の気持ちと向き合っていくと、だんだん何がしたいのか?どうしたいのか?が分かってくるようになるのです。
そうするとコレも役立つようになるわけです。
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夫婦関係の再構築ってのはここまで来てからが本格的に始まるんですよね。
とはいえ、そうして自分に意識を向けて自分と向き合っていく間に良い方向に向かうことも多いですし、仮に状況が変わらなくても肚が括れていくのでそれに振り回されなくなっていくものです。
ちなみにこうした問題を見ていくと「知らぬ間に自分が自分じゃなくなっていた」というケースにもよく出会います。
本来の自分から離れてしまった生き方をしちゃってることに気付くんですね。
また、結婚・出産を仕事と共にやってくると一人で抱え込み過ぎて潰れそうになってる方もいらっしゃいまして、それが不和の原因なってることもありますから、結局、この問題と向き合うことは生き方そのものを変えることにつながるのです。
そのとっかかりで「まずは自分」ということの大切さを意識していただければと思います。
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