野良猫くんから卒業しようと思ったら罪悪感がめちゃくちゃ出てきます。



ずっと助ける側だった女子は彼に対してどこか母性に似た感情を持っています。そうすると、その彼との別れを考えると、我が子を捨てるような罪悪感を抱いてしまうのです。
けど、その時点で「対等」じゃなかったことが明らかですよね。
その誤解を解いていくと、「契約終了!」とあっさり別れることもできるでしょう。

根本先生はじめまして!
根本先生のブログと本を読み漁り野良猫男子の生態、武闘派女子の心得、とたくさん勉強させていただいております。

最近、3年ほどつかず離れずの野良猫くんを卒業しよ!と思い立ちました。
彼のこと大好きですし、彼は彼なりに愛情を見せてくれます。
でも、自己肯定感あがっていくうちに、助けてほしいときにこそスルーされたりといった、頻繁に訪れる辛いことに耐える理由がわからなくなりました。
今までなら、「いつものこと」と一人で解決したりできましたが、そのエネルギーでヘラクレスくん探しに出かける方が楽しいだろうなーと。

ですが、、、
野良猫くんの女神になれなかったことへの不甲斐なさや、彼を見捨ててしまうような罪悪感が大きく襲ってきています。

自分なりの愛情として、彼のそばに居続けることを選んでいたのに、自分の欲のために途中放棄するなんて、最初から愛じゃなかった?と考えたり、
過去に自分が感じたことのある「見捨てられた」感覚を彼にも味合わせてしまうとか、
彼がまた「自分は与えてる愛情を理解してもらえない人間」って思うんじゃないか(過去一度別れ話をした際にそんなこと言ってた)、と心苦しくてなりません。
でもそれを理由に野良猫くんと居るのは、自分軸じゃないぞと思います。

心は「いざ、わたしのヘラクレスくんを狩りに行くぜ!」と鼻息荒く、まずはより自分を徹底的に愛してあーげよ!となってるんですけど、自分に愛情を向ける行動をしているとそういう苦い気持ちが邪魔をしてきます。

これ、野良猫くんから卒業しよ!と思った先輩方はよく通る道なんでしょうか?
ネタにしていただけると幸いです!
(Kさん)

なんにせよ、何かをやめて新しいステージに向かおうってときには後ろ髪を引かれるもんでございまして、それは仕事をやめるだの、習い事をやめるだの、転居するだのってときにも出てくるような気持じゃあありませんか?

特にそれが野良猫君って極上の餌を長年貪り食っていたならば、離れるには猛烈な力で引き留めがかかるようなもんかもしれません。

そうするとあれこれ考えちまいますよね。

彼を見捨てるんじゃねーか?
単なる自分のわがままなんじゃねーか?
彼を傷つけちまうんじゃねーか?
彼がますます女性不信になっちまうんじゃねーか?

まあ、ほかにもあれこれね。

その後ろ髪を引かれる力ってのは、いわゆる「癒着」の度合いに応じて強くなるもんです。

バリバリ癒着しているほど、離れがたいわけです。

さらにややこしいことに野良猫君とお付き合いしてきた皆さんは「面倒を見る」的なかかわり方をしてきたので、多少なりとも「母性」が芽生えてるはずなんですよね。

気まぐれで、わがままで、メンタル弱めな彼らを慰め、励まし、支え、応援してこられたわけですから、まるで「母の目」で彼を見ちまってることも否定できないと思うんです。
もちろん、その一方で、Kさんも書かれてるように「助けてほしいときはぐっとこらえて自分で何とかする」というわけですから、ますます自立も強まろうってもんです。

となると、母性をガンガン刺激されながら彼の面倒を見てきたとすると、彼との別れは「我が子を理不尽な理由で捨てる」みたいな罪悪感が芽生えてくるわけです。

もちろん、冷静に考えれば「まあ、待て」となるんですけどね。
だって、別に彼の母親じゃないし、理不尽な理由でもないし、相手も一人の大人なんだから見捨てたって生き倒れるわけじゃねーし、と。

でも、そこがまあ、ややこしいところで、かつて彼と出会い、付き合い始めた頃にあなたは神様と契約してるんです。

「あたしが彼を助け、幸せにします」と。

当然、野良猫君をターゲットに絞るくらいですから、元々Kさんには助けたい、与えたい、愛したい気持ちは満載されているわけです。

もちろん、そのための武器もあちこちから仕入れてきました。

・・・にもかかわらず別れを告げるなんてなったら・・・そりゃあ、神様を裏切るようなもんだと感じて膨大な罪悪感を抱えちまうんです。

でも、それは誤解なんですな。
そんな罪悪感持つ必要もないし、神様と契約なんてほんまはしてないし、彼のことも裏切るわけではないんです。

彼とはここまでのご縁だった、という風に思って大丈夫です。

そもそも彼の面倒を見る、彼を助ける一辺倒だったとするならば、それは対等な関係じゃないわけですから、疲れるのがふつうですよね。また、寂しい思いだって出てきますよね。
母性を使ったからこそ、ここまでもったのかもしれませんね。

Kさんはじめ、自立系武闘派女子の根っこにある「助けたい、与えたい、愛したい」という思いはものすごく素晴らしい才能です。

でも、その気持ちが強く全面に出てしまうと「助けが必要な人、与えられるのを待ってる人、愛情をただ欲しがる人」に引きずり込まれてしまいます。

それはある程度までは喜びになります。

助けられるし、与えられるし、愛せるし。
そして、彼もまた受け取ってくれるし、喜びを示してくれることもたまにはあるし、でいいんです。

しかし、どんな関係性でも役割が固定化されるとだんだん歪が出てきます。
つまり「助けて、与えて、愛するだけ」、彼は「助けられて、与えられて、愛されるだけ」という関係はやがて破綻を迎えざるを得なくなります。

それはKさんに与えるものがなくなったときや、彼を助けることが犠牲や補償行為でしかなくなったときや、Kさんに助けが必要になってきたときです。

関係性ってどんどん役割を循環させないとやがて枯れるか腐るかしてしまいます。

与え、与えられ、助け、助けられ、愛し、愛され、という交互の循環がすっごく重要なんです。

もちろん、ある時期はKさんが与えるばかりでもいいんです。けれど、Kさんに助けが必要な時は今度は助けを受け取る時期であり、彼がKさんを助ける時期です。

しかし、「私があなたを助けてあげる!」として始まった恋は、やはり役割を交代することが難しいのが現実です。

つまり「しまったー!神様と間違った契約しちまったぜ!!」ということがよく起きるわけです。

とはいえ、付き合い始めは自分も元気で、鼻息も荒く、アドレナリンがガンガンに分泌され、助ける気も満々だったのだから責められるべきではありません。

「助けたい」と思って始まり、付き合っている間は「助ける」ことばかりだった野良猫君との恋愛に別れを告げるのは、ひたすら罪悪感ばかりが募ることと思います。

なので、Kさんにはそういう自分にこう言うてあげてほしいわけです。

「Kさん、あんたはよう頑張った。できること、全部、やった。あんたは素晴らしい女神やった!これで終わり!」

そして、イメージの中で彼を次の人に引き継ぐイメージをしてみてください。まるで業務の引継ぎのように淡々と。

それと同時に、卒業証書を墨痕鮮やかに書いてみましょう。

「卒業」ってことは「一区切り」ですから、ちゃんと卒業式をやったほうがいいんです。

そんな風に野良猫君からの卒業は変な意味ですけれど「契約終了」みたいなイメージを持ってみるといいんです。(卒業しようと思った人だけ限定ね。まだまだ追いかけてる人はそんなこと思わなくていいよ!)

さて、これからは自分の幸せを大切にするぞ!と思いながら、ぜひヘラクレスオオカブトをふん捕まえに出かけましょう。

そのときのためのエクササイズです。

〇今まで自分が関わってきた人からの愛をただ受け取る。

〇信頼できる人、あるいは、カウンセラーに「助け」を求め、助けを「受け取る」。

ヘラクレスくんからの愛をちゃんと受け取れる自分になりますように、ですね。

ということでカギは「信頼」と「サレンダー」ってことになりますが、その話をすると武闘派女子たちは頭痛がしてくるらしいので、またの機会(もしくは過去記事)に譲りたいと思います。


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野良猫くんから卒業しようとすると罪悪感が出てきてしまう

 

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