「セックスしたいなー」は言えるけど、「好き」「会いたい」が言えない心理



自立系な方々によくあるこの傾向。それは心の中に「幼い少女のままの私」と「自立して大人になった武闘派な私」の2人がいることから説明できます。
そんな二人の女性の統合によって、より素直に、そしてより魅力的になっていきます!

平素、お世話になっております。
先日より「朝9時までに…」「愛されて幸せに…」を熟読し、ようやく日々の安定を取り戻しつつあるアラフィフです。

例に漏れず、ロックマンを追い回しています。
追い回してはいますが、(先述の根本先生のご本のおかげ)自分も親密さに恐れがあり、なので敢えてロックマンを選んでいるのだという自覚できたので、余裕を持って追い回しています。
(自覚できたのに、何故ロックマンから手を引かない?という自分がまだ理解不能ですが、好きなので仕方ないのですよね。はい、ありがとうございます。)

そんな私、不得意とする素直な表現などで、ロックマンに揺さぶりをかけ、さらに追い回しを楽しみたいと切望しています。

が、…恥ずかしいです。
セックスしたいなーっと言えます。
なのに、好きとか、会いたいとか、そばにいてくれるだけで嬉しいなんて、言えません。

うちのロックマンは、(酔うと)愛情表現の言葉をかけてきます。
が、これもまた恥ずかしくて無言スルーしてしまいます。

もぅ、どうしたらいいんでしょうか?
(Mさん)

恥ずかしいってすっごく大事な感情ですね。
いろんなことを教えてくれます。
そして、パートナーシップにおいてはこの感情が「壁」になり、でも、「魅力」にもなる動きをします。

恥ずかしがってる姿って「かわいい」と思ったりするじゃないですかー。
でも、恥ずかしくて何も言わないと気持ちが伝わらないどころか、逆にとられたりするじゃないですかー。

ちょくちょくお話していますが、以前、広島から大阪まで毎月「恥ずかしさを何とかしたい!」というテーマで通って来られた方がいました。
お陰様でだいぶ研究させていただいたんです(ええ、だいぶ冷や汗かきました。常に新しい手を考えなきゃいけませんでしたから)。

また、自立系の方々とお話しているとそんな恥ずかしさにまつわるテーマがちょくちょく出てきます。アラフィフに限らず、アラフォー、アラサー、どの世代にも言えることですね。

「彼に『好き』って言うなら、ここで服を脱いだ方がマシです」とおっしゃったツワモノもいますし、Mさん同様「『エッチしようよ』は言えるのに『好き』とか『愛してる』は言えない」という方も多いんですね。

なぜか不思議ですよねー。

一般の方からすると「え?『エッチしよう』て言う方がよほど恥ずかしいわ!」と言う感覚なんですけど、自立系な人たちはねー、逆ですもんねー。

で、何でそうなるか?というと、大きなテーマで言えば「女性性の否定」という毎度おなじみの奴です。

とはいえ、これを説明しようとするとちょっとややこしくなります。

「少女の私」と「大人女子の私」に分けて考える必要があるからです。
言い方を変えると「うら若き、依存時代の私」と「自立系武闘派女子の私」です。

Mさんは思春期くらいまではどんな女の子だったのでしょうか?
その頃から恥ずかしがりやさんでしたか?
あるいは、その頃はむしろ恥知らずでしたか?

ええ、それはどちらでもいいんです。

私たちは思春期に入るとより異性の目を気にするようになり、また女子は自分の体がどんどん変わっていくので自意識が強くなり、それと同時に自己嫌悪が激しくなります。
そして、その自己嫌悪の激しさが完璧主義や理想主義を作り出していくのですが、さらにもう一つ「恥ずかしさ」を強めます。

で、この「恥ずかしさ」ですが、人前に出るのが恥ずかしい的なものと、女・男という性的なものと2種類あると考えてみると分かりやすいです。

で、自立系武闘派女子という種族は多かれ少なかれ依存時代に傷ついた経験があり、その痛みから立ち直るプロセスにおいて修行を重ね、武装し、それはそれは強い女子(おなご)に成長されるわけでございます。

その時、内なる少女の部分と、自立した武闘派女子の部分の2つを持ち合わせるようになるのです。(イメージ的には、少女の部分を、武闘派女子の部分が覆い隠す2重構造です)

何となく分かってきました?

内なる少女な部分は素直な感情を感じます。
人前でもじもじしてママに隠れちゃうような、みんなから注目されたら顔を赤らめちゃうような、そんな部分です。

それが自立しても心の内に残っています。

一方、武闘派女子の部分は自立系です。思考的だし、感情を抑圧して行動できます。
そうすると性的な部分も「自立的に」捉えるようになります。

だから、自立系な女子のセックスは時に「スポーティ」であり、「格闘技系」な感じになります。
リードされるよりも自分がリードする方が得意だったり、テクニック重視です。
自分がイクことよりも、相手がイク方が大事だったりもします。

そういう風にセックスを捉えているならば「エッチしようぜ!」というのは、いわば「ボウリングで勝負だ!」みたいな感覚なんですよね。
それならば余裕で言えるでしょ?

一方、「好き」とか「会いたい」とか「そばにいてくれるだけで嬉しいな」とかの素直な気持ちは、自立していくプロセスの中で封じ込められてしまいました。
つまり、内なる少女の私が担当する部分なのですね。

そのロックマン氏の愛情表現が受け取れないのも同じですね。

彼の性的な要求はどこまででも受け入れられるわけですけど、「好きだぜ~」「一緒にいたいぜ~」「お前、かわいいな~」的な表現は思わずフリーズしてしまうわけです。

ということで、「何でもござれ」な武闘派女子の部分と、「純粋で恥ずかしがりや」な内なる女の子の部分が同居しているってことなのです。

で、なんでそんなにも分離しちゃったのか?というと、やはり思春期頃に相当強い力で自立しなければらなかったんじゃね?と思うわけです。

それだけ依存時代に辛い思いをしたのかなあ?などと推測するわけです。

で、どうしたらいいのか?というとですね、そうした心の仕組みを受け入れた上で、内なる少女の自分を大人の私がよしよしして受け入れてあげることなんですね。

外側の武闘派女子は、自立してますし、強いです。いわば、姐さんです。
内側の少女の部分は、外側からは信じられないくらい素直で、純粋です。

ふつうはその少女は姐さんにビビりまくります。
だからこそ、姐さんはその子を優しく受け止めてあげるわけです。

そうすると、まず「恥ずかしい」ということを素直に受け入れられます。

自立系な人々にとっては「恥ずかしさ」を感じる/認めるだけで万死に値するように思っているのですが、それが溶けて、「あら、恥ずかしい」と認められるようになるのです。

ま、それだけで十分と言えば十分なんですけどね。

で、あとは武闘派女子お得意の筋トレの如く、ふだんから自分の素直な気持ちを受け入れる、認める練習をしていきます。

これは女性性の解放にもつながります。

○鏡に映る自分に「かわいい」とか「きれい」と言う

○彼にかわいい便箋を使ってラブレターを書いてみる

○彼を思い浮かべて次のイメージワークをしてみる。
・彼の前でにっこり笑顔を作ってみる
・「好き」「一緒にいたい」「会いたい」と声に出して伝える
・彼の目をじっと見て「私をよく見て」と声に出して伝える

この辺などはいかがでしょうか?だいぶいい汗がかけるかもしれません。

インナーチャイルドワーク的にもなりますが、ふだんから内なる女の子と対話する癖をつけてみるのもいいかもしれません。

幼いかわいい女の子をイメージして会話してみるのもいいですね。

そうするとだんだん「少女の私」と「武闘派女子の姐さん」が仲良くなっていくと、彼の前でも素直に気持ちを表現できるようになっていきます。

あとは、まあ、セックスについても、より女性的なセックスを研究してみると良いかと思いますが、それはまた別の機会にお話ししましょうね。

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