パートナーシップがうまくいかない理由の一つは「大人の私」と「子どもの私」がケンカしているからかもしれない。



大人の私が求める関係と、子どもの私が求める関係には矛盾が生じます。
そうするとターゲットが鈍ってしまい、いまいちピンと来ない恋愛をするようになるのです。

初めまして。
根本先生のブログ、大変心待ちにしているアラサー女子です。

先日の、自己肯定感が低いと自分に最高のものを与えられないに、とても共感しました。
周囲にはもっといい人いそうと言われるのに、人を好きになれなくていつもグルグルしてるからなんです!!

拗らせてる私に、友人の彼が誰でもいいから付き合えというアドバイスをくれたので、出会い系サイトで知り合った人と会って1回目で付き合ってみる事にしました。
でも、自分より食が細くて草食系で、結局3回だけで会う気がしなくなりました。。。床上手さも全て、私の方が優ってる気がして^^;

それ以外の恋活も貪欲にしていて、バーに1人で飲みに行ったり、飲み会は一応顔を出したりしています。

趣味もガッツリしていて、仕事も目標もあり、将来的に実現したい夢もあります。
人並みに出来てない事って恋愛、結婚方面だけなんです!!!

両親は小学校の頃から別居しており、祖父母の片方はDV、もう片方は統合失調症でしたが、20代までは依存的でしたがラブラブな恋愛が出来てました。
その頃みたいに彼と温泉行ったり、ラブを楽しみたい!!!
なのに、最近誰を見ても「チンピク」する機会がないんです^^;

人を好きになれない、好きになれそうな人と出会えない。誰のことだったら好きになっていいのか分からなくなりました。

こんな私に活路はあるんでしょうか?

根本先生のアドバイスを頂けましたら幸いです。
よろしくお願いします。
(Yさん)

え?Yさん、ちんちんあるの??すげぇ!さすが!(笑)

両親が別居してて、祖父母がそのような状態だったとするならば、親密感への怖れが出てきますわね。
友達レベルまでなら難なくうまくできるし、そういう方は仕事ができる方が多いので、そこに活路を見出す人もいるでしょう。

それなら趣味、仕事、夢が充実してるし、できることやってるんだったら、そのうち出会うんじゃね???というのも一つの見方。

もっと趣味や仕事に没頭して、夢を追いかけると、ますますキラキラしてくるから出会う確率が高くなりまっせ!というアプローチです。

そもそも「ほんとうに彼氏が欲しい」かどうかはわかりませんしね~!(笑)

20代の初めころまでの恋愛って依存的なのが標準です。
それは無意識に「親代わりの人」を求めていて、甘えたい、満たされたい、何不自由なく愛されたい、というところに意識が向いているからです。

それは自然現象なので気にすることはありません。

しかし、大人になっていくとだんだん「与える」「愛する」ということに興味が移って行きます。
求められるのも嬉しいし、幸せだけれど、自分も与えたいし、喜ばせたい、と思うようになります。

自立していくわけですね。

そうすると大人になると、そうした子ども時代とは恋愛の仕方が変わります。

だから20歳の頃はきゅんきゅんトキメキがあったのに30歳になるとそういう恋に出会えにくくなるのは、そうした内面的成長がもたらす側面とも言えるんです。
それでYさんのちんちんもすぐには反応しなくなるのかもしれません!

だから、出会いの仕方も変わりますね。
20代の頃は「待っていても男が寄ってくる」だったのが、30代になると「狩りに行きたくなる」という風に。

ちなみにこうした心理的変化は少しずつ起きているのでなかなか気づきにくいです。
だから、自分が成長して大人になっているのに、「待っている」という状態だとなかなか出会いもないし、進展もなくなったりするんです。

あ、これはYさんの話ではなく一般論です。
Yさんは十分、狩人っぽいので(笑)

ただ、Yさんもそうした子どもから大人への変化の段階にいるか、それに気付いていない段階なので、ちょっと道に迷ってしまってるのかもしれないですね。

子ども時代に受けるべき親からの愛情が不足していると(逆に言うと早く大人になってしまっていると)、意識のある部分は大人になって「与える愛」をしたいのだけど、意識の別の部分はまだ子どものままで「愛されたい」と思っていることがあります。

心の中に「大人」と「子ども」が同居している状態です。
そうすると、それぞれが求める理想像が異なるので葛藤が起こります。
つまり、欲しいものが真逆のものになるのでターゲットが絞りにくくなって、結果、出会いにくくなり、仮にであっても一方が満たされても他方が満たされないので、「なんだかなー、違うなー」という感覚に至るようになるんです。

ざっくり言えば、

〇大人の私が求める恋
愛し合う。
与える。
自立的。
対等性。
創造的(成長意欲)。

〇子どもの私が求める恋
愛される。
満たされる。
面倒を見てもらえる。
受け入れてもらえる。
依存的・受身的。

というくらいの違いがあるんですね。
そうすると、それぞれが求めるものが違うから、内なる葛藤が芽生えるんです。

子どもは「愛してくれる人がいい」と思って面倒見の良い、自分のニーズを満たしてくれる人に興味を惹かれますが、大人の私からすればそれはうぜーんだよ!!なんて感じやすいのです。
一方、お互い自由にやりたいことができる関係を大人の私は求めますが、そういう人と出会うと、子どもの私は「寂しいじゃん。もっとかまってよ」って不満を抱えます。

これは誰もが多かれ少なかれ心の中に持っているものだと思います。
子ども時代に親からの愛情を十分に受けてきた人でもやはりあるものです。

ただ、それがYさんの家庭のように両親が離れて暮らしていたり、あるいは、母親が過干渉・過保護・心配性だったり、逆に、放置プレイを好んでいたり、父親にも何らかの問題があったりすると、「すっげえ大人な私」と「まだまだ子どもでいたい私」の“ギャップが大きすぎる問題”が生まれるんです。

いわば「甘いものが食べたいんだけど、辛いものも食べたい。どんな店に行けばいいんだ!!」と葛藤するようなもんです。
それで、妥協して両方揃っているファミレスとかに行くと「うーん、なんだかなー。ここじゃないんだよなー」という結果になるんですな。

で、成熟さというのは「大人の私が子どもの私を与えて育てていく」というプロセスだと思っています。

子どもの私は「誰か」に満たしてほしいわけですが、それを「私が」行うわけです。

自分で自分を満たしてあげること。
すなわち、「自己充足」です。

外からもらうのではなく、自分が受け取って、自分に与える、のです。

そもそも年齢的には十分大人なわけですし、内面には大人の私もいるわけですから、子どものまま成長を止めている私もそれほど時間がかからずに成長していきます。

だけど、その部分を他人にやらせようとすると上記の通りややこしくなるんです。

その自己充足というのはYさんがやってらっしゃる趣味や仕事の充実であり、夢を追いかけることなんです。
他にも日常的に自分を喜ばせてあげることですね。

だから、Yさんはある程度それができているんじゃないかな、と思います。
それで、冒頭の「そのまま趣味、仕事に没頭して夢を追いかけていればOK!」という話になるのです。

そして、それに加えて、意識的に内なる子どもの私と対話することも効果的です。
自分の心が何を感じ、何を求めているのかを受け止め、自分が母親にしてほしかったような姿勢をとっていくことでお互いに成長していきます。

ただ、どうしてももっとそのプロセスを早めたい!何とかしたい!ということであれば、カウンセラーなどの手を借りるのがいいかもしれませんね。

根本先生はリトリートセミナーや1DAYセミナーを開催しているそうなので、そういう機会を利用するといいとおっしゃっています(笑)

沖縄:11/10,11 沖縄リトリートセミナー
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/26008

このセミナーもそんな大人の私に統合していくのに意外と役立ちます。

『自分解放宣言!~罪悪感を手放して自由になるワークショップ~』
東京:11/23(金祝)13:00-17:00
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/26332

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